物語 岩波書店百年史 1 「教養」の誕生

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000253147

作品紹介・あらすじ

1913‐1930年代。「教養」をアカデミズムの牙城から「市民」の手が届くところへ。岩波書店の創業から出版活動が軌道に乗るまで。三人の書き手が描く、文化史としての出版社史(全3冊)

感想・レビュー・書評

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  • 図書・図書館史用に1・2・3と続けて読んだ。
    第1巻は岩波草創期~戦前編。

    ・「きわめて個人的な関係を重視」する岩波のスタイル(p.66)のところとかなるほど、と。

    ・p.52に岩波と帝国図書館のエピソードあり。いずれ何かに使えるかも。

  • 「物語」というだけあって、とても面白く読めた。
    今まで印刷会社のことをあまり考えたことがなかったので、印刷会社「精興社」の話が興味深かった。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:023//Mo35//1

  • 紅野謙介、佐藤卓己、苅部直『物語 岩波書店百年史』岩波書店(全3巻)、読了。1巻は創業から1930年代まで(紅野)、2巻は30~60年代(佐藤)、60年代以降が3巻(苅部)。日本の人文主義を牽引した老舗出版社の百年の歩みを概観する。ある意味で社史を外部委託するその矜持に驚く。

    新刊を扱う古本屋で創業した「書店」がなぜ、日本を代表する良識の出版社へと変貌したのか。それは創業者・岩波茂雄が「文化の配達人」を自覚した足跡と交差する。岩波書店の創意工夫が「『教養』の誕生」をもたらす。

    古典を全ての人へーー岩波文庫の刊行は1927年(昭和2年)。岩波文化人との揶揄などあてこすり。茂雄と岩波書店の目標は一部のエリートに「知識」を独占させることとの戦いである。丹念に史料から浮かび上がらせる良書。

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    岩波デジタルアーカイブス
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    「地位や名誉に執着することなく、国家の組織にも属さず、みずからの手でみずからを支えていこうとした岩波茂雄が、どのような思想的軌跡をたどって岩波書店を創業するにいたったか。「教養」を「市民」へ開くため岩波書店が開拓した出版スタイルとは。綿密な考証により、生き生きと描きだす『物語岩波書店百年史』の第一巻。」
    http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0253140/top.html

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    「岩波書店の歴史を、I 創業時から1930年前後,II 1930年前後から1968-70年の大学紛争の時期、III 現在まで、の三期に分けて、気鋭の研究者が「物語」として書きおろすユニークな「百年史」。」
    『物語 岩波書店百年史1 「教養」の誕生』moreinfo
    http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0253140/top.html

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著者プロフィール

1956年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。日本大学文理学部特任教授。専攻は日本近代文学。著書に『書物の近代』(ちくま学芸文庫、1999)、『投機としての文学』(新曜社、2003)、『検閲と文学』(河出ブックス、2009)、『物語岩波書店百年史1 「教養」の誕生』(岩波書店、2013)、『国語教育の危機 大学入学共通テストと新学習指導要領』(ちくま新書、2018)、『国語教育 混迷する改革』(ちくま新書、2020)など。

「2022年 『職業としての大学人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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