物語のものがたり

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 360
感想 : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000253277

作品紹介・あらすじ

『秘密の花園』の主人公はなぜ憎たらしく描かれたのか。『赤毛のアン』の作者モンゴメリは、グリン・ゲイブルスという場所に何を託したのか。児童文学の名作を読み解き、いぬいとみこ、石井桃子、村岡花子、ビアトリクス・ポターら先人たちの仕事の核心に迫っていく。物語の名手による初の児童文学エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • いぬいとみこ、石井桃子、村岡花子、ビアトリクス・ポターに『秘密の花園』『赤毛のアン』ですって!

    物語のものがたり - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b559572.html

  • 梨木香歩さんがこれまでに各所で書かれてきた児童文学関係の書評や解説を一冊にまとめたもの。
    梨木さんの深い洞察に、児童文学に対する熱い想いが伝わってくる。
    表紙の女の子の暗く可愛げのなさにドキッとするが、『秘密の花園』ノートを読んで納得。
    改めて見直すと、その表情から複雑な心情が溢れていることに気づく。

    取り上げられている児童文学はどれも子どもの頃からの好きなお話ばかりで懐かしく、また手に取りたくなる。
    きっと新たな発見があるだろう。

  • 梨木果歩のエッセイも小説も好き
    児童文学 大好き
    文体なのかなあ
    生き物への怜悧で愛にあふれた目ざしが好き
    すきッとした文なのにファンタジーみたいで魅力がある

    これは誰もが知っているような「児童文学」のエッセイということで、ワクワク読んだ

    おー、そうなのか!
    メアリもアンもピーターラビットもアリエッティも
    私は表層しか読んでないなあ
    でも
    メアリもアンもピーターラビットもアリエッティも
    大好きなのよねえ
    ほんと好き

    いぬいとみこ、モンゴメリ、バーネット、ポター、石井桃子
    ありがとう!
    そんな思いを抱かせてくれました。
    やっぱり好きです
    梨木果歩
    京都の梨木神社行きたいな

    ≪ 先人の 核心へ誘う 物語 ≫

  • 解説と書評で児童文学を深く語る、エッセイなど。
    I 『秘密の花園』ノート・・・岩波ブックレットに収められた作品。
        『秘密の花園』の世界へ誘う、案内書的な内容。
    II 物語の場所・・・アリエッティ、木かげの家の小人たち、
        石井桃子、赤毛のアン、リンバロストの乙女、アリス、
        ビアトリクス・ポター等を語るエッセイ的な解説&書評。
     座談会 物語をめぐって(鶴見俊輔・別役実・梨木香歩)
    初出一覧有り。
    梨木さんならではの、児童文学作品の解説と深い読み方を
    紐解いて、披露してくれるエッセイと大御所たちとの座談会。
    いぬいとみこやモンゴメリの作品に込められた、想い。
    石井桃子や村岡花子の翻訳で作品を紹介したい、想い。
    理想や憧れを込めた登場人物たち。
    自然に導かれ、扉を開き、母なる青空に包まれて、
    生きる喜びを教えられた、メアリとコリン。
    深い考察の中に、作家としての鋭い視線も感じます。
    そして『秘密の花園』ノートにある一文、
    「百人の読み手が居れば、百の主人公が居る。
    すなわち、百の読み方と受け取り方がある」は、
    凡庸なる読者の私に、勇気を与えてくれました。
    本と読書を楽しむために。

  • 「秘密の花園」もう一度読んでみたいと思った

  • こんにちのわたくしを育てて下さったさまざまな児童文学に今更なが御礼申し上げます。

    と言うことで。
    大好きな『秘密の花園』は実はとても可愛くない子どもたちが登場人物だということに大人になってから気付き、大人のための物語なのだと思ってました。まさしく、梨木さんのこの本を開いたとき心の中で快哉を叫びました。
    この本に紹介してある児童文学に改めて接してみて、あの時代に置いてきぼりにしてしまった気持ちを思い出しました。(そうそう、アリスは私もヘンな物語!?と思ってた)

    これまでいっぱい本を読んできて良かった!
    これからもいっぱい本を読めますように!

  • 本書に収録されている「秘密の花園ノート」を昔興味深く読んだ思い出がある。児童文学に親しんだ梨木さんの言葉で名作を新しい視点で見ることができる。

  • 梨木さんの紡ぐ言葉は、ひたひたと心に沁みこんでくる。なんだか情報がたくさん飛び交いすぎている今、「想像力」の持つ力について、考える。映像と違い、流れる時間がゆっくりなのだ。自分の中で時にぱっと、時にじわじわと想う時間がある。最後の対談で出てきた「気配」という言葉もしっくりくる。

    最後に「自分は何に惹かれ、没頭し、どう感銘を受けてきたのか、書いてあるのは、実はそれだけである。」と書かれているけれど、その「それだけ」が今、とても尊い。現代に生きる私たちは、損得や実効性抜きに、どれだけ没頭できるものを持っている人がいるだろうか。どれだけ、その没頭できるものがあることの豊かさを共有できているだろうか。

    大好きな「赤毛のアン」「ピーターラビット」「秘密の花園」をもう一度ゆっくり読み返してみたくなった。

  • 梨木香歩さんによる児童文学のエッセイ集。
    原作を読んだことのある作品にはうんうんと首肯するしかないし、原作を読んだことのない作品には(読んでみたいなぁ)と思わせる、そんなエッセイでした。やっぱり私は梨木香歩さんの感性や文章が好きなんだなぁ。

    『秘密の花園』のエッセイが素敵だったので、原作読みたいなと思いつつ、帰りに立ちよった本屋さんでなんとなく石井ゆかりさんの占いの本を手に取ったら「水瓶座さんの風景は『秘密の花園』のイメージです」って書いてあって、ゾッとしちゃった。

  • ★★★

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著者プロフィール

梨木香歩 1959年生まれ。作家。小説に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』、『丹生都比売 梨木香歩作品集』(共に新潮社)、『家守奇譚』(新潮文庫)、『海うそ』(岩波書店)、『椿宿の辺りに』(朝日新聞出版)など。エッセイに『ほんとうのリーダーのみつけかた』(岩波書店)、『炉辺の風おと』(毎日新聞出版)など。児童文学作品に『岸辺のヤービ』(福音館書店)などがある。

「2021年 『草木鳥鳥文様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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