幽霊塔

著者 :
  • 岩波書店
3.79
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本棚登録 : 734
レビュー : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000254199

作品紹介・あらすじ

時は、大正のはじめ。26歳のまっすぐで血気盛んな青年北川光雄は、絶世の美女、野末秋子に出会った。場所は、九州・長崎県の片田舎にある幽霊塔と呼ばれる時計塔。惨殺された老婆が幽霊となって徘徊すると噂されるところだった。秋子は、そんな場所で何をしようとしていたのか。秘密を抱えた秋子に、光雄は惹かれていき…。夥しい数のクモを飼う男、「救い主」と呼ばれる不思議な医学博士、猿をつれた太った女-怪しい人物たちが二人の周囲で暗躍する。そして時計塔の秘密とは?江戸川乱歩の名作が、宮崎駿のカラー口絵とともに蘇る!波乱万丈、怪奇ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • ブクログさんのお薦め本になっていたので、読んでみました。

    本書は宮崎駿さんが三鷹の森ジブリ美術館での企画展示を構想し解説パネルを描く際に読み込んだ、江戸川乱歩の『幽霊塔』を中学生から読めるように振り仮名を増やして校訂を行ったものだそうです。

    宮崎駿さんの余談、元本となったウィルキー・コリンズ『白衣の女』、アリス・M・ウィリアムスン『灰色の女』、黒岩涙香との関係、絵コンテも少しついています。

    この本の主人公の私は北村光雄というまっすぐな行動力のある高等遊民の青年です。
    ヒロインは絶世の美女の野末秋子、苛酷すぎる試練を経験しています。
    光雄の叔父が幽麗塔を買いとり、謎の美女の秋子を養女にするところから物語は始まります。
    光雄には許娘の三浦栄子がいましたが、栄子は性格が悪く、光雄は秋子と想い合うようになります。
    栄子は秋子を陥れようとします。
    秋子は栄子に恨みを買って殺されそうになります。
    その後栄子は首なし死体となって発見されます。
    そして数々の事件が起こりますが、どの事件も秋子が犯人だと疑われます。
    そして、秋子の秘密の使命とは何か?
    秋子は本当に犯人なのか?
    光雄には黒川というライバルも出現します。
    光雄と秋子の運命やいかに…!
    他にも探偵、謎の薬屋やら蜘蛛屋や博士まで多彩な人物が登場し、謎に包まれたストーリー。
    最後の大円団まで一気読みでした。
    大人も童心に返って楽しめる冒険活劇です。
    そして、宮崎駿さんの絵にはなごめます。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      まことさん
      涙香はオドロオドロしい単語が面白いですヨ。って好みの問題かな?
      「白衣の女」は冒険活劇ものですね。ウィルキー・コリンズには「月長...
      まことさん
      涙香はオドロオドロしい単語が面白いですヨ。って好みの問題かな?
      「白衣の女」は冒険活劇ものですね。ウィルキー・コリンズには「月長石」と言う長過ぎて再読出来ない迷作?があり、ロマンチックなタイトルだから読んだら、、、でした。此れも好みの問題。
      2020/09/23
    • まことさん
      猫丸さん。

      さすがです。
      やっぱりたくさん読んでいらっしゃるんですね!
      私は、現代小説ばかりこの頃読んでいて、多少古いものは、なか...
      猫丸さん。

      さすがです。
      やっぱりたくさん読んでいらっしゃるんですね!
      私は、現代小説ばかりこの頃読んでいて、多少古いものは、なかなか読みづらく、読めなくなってしまいました(^^;
      2020/09/23
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      まことさん
      まぁ猫は化けるくらいイイ歳ですので、、
      まことさん
      まぁ猫は化けるくらいイイ歳ですので、、
      2020/09/23
  • 以前、コミックで読んだのは黒岩涙香版でした。さらに江戸川乱歩がリライトします。これは読みやすく、展開にメリハリがあって映画的です。(映画化してほしい!) 宮崎駿さんの絵があるというので楽しみでしたが、挿絵ではありませんでした。本作には時計台のある洋館や迷路、絶世の美女から怪人や怪婦人まで登場するので、宮崎さんの挿絵があると楽しさが倍増するのに。映画化するとヒロインは誰がふさわしいでしょうね。あ〜面白かった。

  • 幽霊塔
    著作者:江戸川乱歩
    発行者:岩波書店
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

  • 面白かった!読んでる間は、モヤモヤしながら先へ先へと逸る気持ちで読んでいたけど、読後はスッキリ。
    時代や、幽霊塔というおどろおどろしい建物が舞台だし、作り出された設定やら背景やら、何か起こる感満載。
    登場人物も怪しい人だらけ。

    表紙や口絵が宮崎駿さんで手に取りやすかったし、江戸川乱歩はやっぱり面白い。

  • はじめに宮崎駿さんによる幽霊塔の構造の解説(想像)とアニメーションにした場合の絵コンテが載っている。
    キャラ設定も少し描かれているので、場面を想像しやすいし、入り込んで読むことができた。

    ジブリで想像しながら読んでいたので、パーティーの時のご飯はきっと美味しそうに描かれるんだろうな、時計塔の内部も細かく描かれるんだろうなと考えるのがとても楽しかった。

  • はじめに宮崎駿さんが挿絵で解説してくれているので頭の中で場面を想像しやすくて読みやすかった。怖いけどこうゆう経験したいなーと純粋に思う。

    • くみこさん
      小説やった?寓話?
      小説やった?寓話?
      2021/02/14
    • まさとさん
      寓話、三鷹の森のジブリパークで紹介されてて、知った
      寓話、三鷹の森のジブリパークで紹介されてて、知った
      2021/02/14
    • くみこさん
      へぇー!怪談もの?
      そういう異世界連れてってくれる感じいい
      へぇー!怪談もの?
      そういう異世界連れてってくれる感じいい
      2021/02/14
  • 宮崎駿の漫画が巻頭に付いた、ハードカバー特別版。ジブリ美術館での展示公開記念発行版。ブックオフで見つけた時は、びっくり!即購入して「雑想ノート」などとともにコレクションにくわえた。内容はまさに江戸川乱歩。

  • おもしろかったー!
    スリルとレトロとオシャレ
    全然怖くなかった。
    ジブリの次の脚本としか思えない・・・
    やはり宮崎駿の口絵の力がすごい

  • 宮崎駿の思い入れのこもった絵と言葉がついています。この話がなければ、「カリオストロの城」は生まれなかったんですよね。
    読み終わって、あれ、この話、読んだことがある!と思ったら、少年探偵団のシリーズで読んでたんですね。「時計塔の秘密」は記憶に残る作品でした。

  • 乱歩作品の「お約束」がこれでもか! と詰め込まれている作品だった。
    主人公が、上流階級の男なせいか、所々「女性蔑視」「品行階級蔑視」が透けて見えて、なんともいえない昔らしさを感じた。

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著者プロフィール

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
1894年10月21日 - 1965年7月28日
日本を代表する小説家・推理作家。三重県生まれ。ペンネームの江戸川乱歩は、小説家エドガー・アラン・ポーに由来。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任した。代表作に『D坂の殺人事件』、『陰獣』、『孤島の鬼』、『怪人二十面相』、『幻影城』、『探偵小説四十年』など。少年探偵団シリーズは絶大な人気を博した。

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