幽霊塔

著者 :
制作 : 宮崎 駿 
  • 岩波書店
3.79
  • (25)
  • (51)
  • (33)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 587
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000254199

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 乱歩作品の「お約束」がこれでもか! と詰め込まれている作品だった。
    主人公が、上流階級の男なせいか、所々「女性蔑視」「品行階級蔑視」が透けて見えて、なんともいえない昔らしさを感じた。

  • 巻頭に宮崎駿の口絵があって、この本に惹かれたことや、江戸川乱歩が黒岩涙香訳の外国の小説、幽霊塔を書きなおしたことが書いてあった。しかも黒岩涙香も元の小説を日本人向けにアレンジしているとのこと。読んでみたら、内容は暗い感じなのだが、暗い重いジメッとした感じはなくサラッと読めた。私が、物語に入り込めなかっただけかもしれない。でも面白さは伝わった。そして栄子がすごく苦手だった。

  • 2017.12.25 図書館

  • 乱歩の作品はどれを読んでもワクワクします

  • 秋子の素性が気になって、最後の四分の一くらいを一気に読んでしまった。先生の、自然の美と戦う仕事だという話が印象に残った。

  • 乱歩×宮崎駿。
    宮崎駿の絵で建物内部の図解が見れるなんて、なんて贅沢なんだろうか!
    ストーリーの方は、光雄が秋子にべた惚れ過ぎて、秋子可愛さに探偵殺しかけたり、盲目的なところがどうも好きになれなかったので、乱歩作品では珍しくあまりのめりこめなかった。奇妙な仕掛けのある時計塔はめちゃくちゃ好みです。
    本当にジブリで映画化してくれないかなぁ。

  • 宮崎駿氏が夢中になった小説というのに惹かれて読みました。やはり現代の小説の感覚でいえば、序盤の階級社会が色濃く残った差別的な描写があったり、
    人物の思想行動が荒唐無稽だったり、読み終わるとややご都合展開だなぁと感じる点は否めませんが、
    終盤に差し掛かかって謎が少しずつ明らかになっていくのは読んでいてとてもワクワクしました。
    しかし私が感じるこの作品の魅力は物語そのものではなく、黒岩涙香の「幽霊塔」を江戸川乱歩がリライトし、
    その黒岩涙香が「幽霊塔」翻案元を正しく表明しなかったせいで、
    近年までの100年余り、元ネタの「灰色の女」という小説が埋もれていたという点が一番面白かったように感じます。
    さらにその「灰色の女」も「白衣の女」という作品から一部借用している部分があるそうで、少なくとも4人が関わっているんだから面白いのは当然だな、と合点がいった次第です。

  • 結末は丸く収まって、意外だった。
    おどろおどろしくて怖い。

  • 江戸川乱歩。小学生以来だなー。

    整形トリックが成り立つのはこの時代だからこそ。でも幽霊話のリードで絶妙な気味悪さと冷ややかな美しさを感じさせられて良い。

    宮崎駿氏の挿絵が素敵すぎた。こんな曰く付きじゃなくていいから、美しい古い洋館に住んでみたいなぁ。古い図書室とかあったら最高だなぁ。とか空想。脳内ジブリ展開して楽しかった。

  • 秋子さんがもう完全に宮崎駿の秋子さんにしかならない。

    「神秘的な霊術」が「科学的な整形外科手術」に変わった事によって、この時代の推理小説として成り立ったのかなとか。乱歩の幽霊塔になったのかなとか。

    宮崎駿の幽霊塔の詳図を額に入れて飾りたい。

著者プロフィール

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
1894年10月21日 - 1965年7月28日
日本を代表する小説家・推理作家。三重県生まれ。ペンネームの江戸川乱歩は、小説家エドガー・アラン・ポーに由来。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任した。代表作に『D坂の殺人事件』、『陰獣』、『孤島の鬼』、『怪人二十面相』、『幻影城』、『探偵小説四十年』など。少年探偵団シリーズは絶大な人気を博した。

幽霊塔のその他の作品

江戸川乱歩の作品

ツイートする