幽霊塔

著者 :
制作 : 宮崎 駿 
  • 岩波書店
3.79
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本棚登録 : 587
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000254199

作品紹介・あらすじ

時は、大正のはじめ。26歳のまっすぐで血気盛んな青年北川光雄は、絶世の美女、野末秋子に出会った。場所は、九州・長崎県の片田舎にある幽霊塔と呼ばれる時計塔。惨殺された老婆が幽霊となって徘徊すると噂されるところだった。秋子は、そんな場所で何をしようとしていたのか。秘密を抱えた秋子に、光雄は惹かれていき…。夥しい数のクモを飼う男、「救い主」と呼ばれる不思議な医学博士、猿をつれた太った女-怪しい人物たちが二人の周囲で暗躍する。そして時計塔の秘密とは?江戸川乱歩の名作が、宮崎駿のカラー口絵とともに蘇る!波乱万丈、怪奇ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!読んでる間は、モヤモヤしながら先へ先へと逸る気持ちで読んでいたけど、読後はスッキリ。
    時代や、幽霊塔というおどろおどろしい建物が舞台だし、作り出された設定やら背景やら、何か起こる感満載。
    登場人物も怪しい人だらけ。

    表紙や口絵が宮崎駿さんで手に取りやすかったし、江戸川乱歩はやっぱり面白い。

  • 宮崎駿の思い入れのこもった絵と言葉がついています。この話がなければ、「カリオストロの城」は生まれなかったんですよね。
    読み終わって、あれ、この話、読んだことがある!と思ったら、少年探偵団のシリーズで読んでたんですね。「時計塔の秘密」は記憶に残る作品でした。

  • 乱歩作品の「お約束」がこれでもか! と詰め込まれている作品だった。
    主人公が、上流階級の男なせいか、所々「女性蔑視」「品行階級蔑視」が透けて見えて、なんともいえない昔らしさを感じた。

  • すみずみまでみっちり描いた設定画や絵コンテに、にやにや。映画作る予定もないのに、絵コンテまで描いてしまうんだもの。映画をつくってほしい!と思わずにはいられないでしょう。本文は後でじっくり読もうと思います。やっぱり宮崎駿はすごいなぁ。

  • おもしろかったー!
    スリルとレトロとオシャレ
    全然怖くなかった。
    ジブリの次の脚本としか思えない・・・
    やはり宮崎駿の口絵の力がすごい

  • ★★★★☆ こういうの「ジュブナイル」って言うの? きっちりした謎の論理的な解明よりは雰囲気を楽しむものなのかもしれない。自分の知らなかった昔の時代を垣間見れる。豚肥え夫人という表現とかどういうメンタリティだったの、当時? 長崎-東京間が汽車で20時間とは! いろんな場面で相手と口約束しちゃって大丈夫?って思うけれど、信じるしかない時代だったのか? 愛していても罪を犯した人間とは結婚できないって、殺人の嫌疑とか牢破りとか、今よりも罪が重く感じられていたのか? 家名に傷を付けてはならない、みたいなことなのかな。探偵(実際は警察官)をボコボコにしたら、この時点で 捕まるほどの犯罪なんじゃないの? 北川が短剣で刺された謎がよく分からなかったな、方法や理由など。「もし結婚するとしたらわたしと~」は峰守ひろかず『こぐちさんと~2』とリンク。

  • いまは一冊でも本が欲しいホラー……。
    というわけでこれを思い出しました。
    宮崎駿のイラストなんで、いけるでしょう。
    小中高、買い!!

    2018/12/17 更新

  • 宮崎監督がお元気そうだと確認できる一冊。

  • 宮崎駿さんの絵が美しくて手にしたが夢中で読んでしまった

  • 巻頭に宮崎駿の口絵があって、この本に惹かれたことや、江戸川乱歩が黒岩涙香訳の外国の小説、幽霊塔を書きなおしたことが書いてあった。しかも黒岩涙香も元の小説を日本人向けにアレンジしているとのこと。読んでみたら、内容は暗い感じなのだが、暗い重いジメッとした感じはなくサラッと読めた。私が、物語に入り込めなかっただけかもしれない。でも面白さは伝わった。そして栄子がすごく苦手だった。

  • 『ジブリの大博覧会』に行った時にみつけた本。
    江戸川乱歩は、小学生の時に少年探偵シリーズにハマり読んでいたので
    「わあ懐かしい!!」となりました。
    少年探偵シリーズでは『時計塔の秘密』という題名だったようなのですが、全然違和感なかったなあ(笑)
    でも『時計塔の秘密』は少年向けにリライトされたものだったらしく、
    今回読んで、「こんなに長かったっけ?!」となりました。
    読めてよかったです!!
    そして、基話は外国の方が書かれたものだと、はじめて知りました!!(驚)・・・何せ小学生の時に読んだので・・・(笑)
    『灰色の女』、黒岩涙香の本もぜひ読んでみたい!!
    あと、やはり、宮崎駿監督の妄想本(構想本)は面白いっ!!

    【覚書】
    時計塔や迷路などを描き下ろされた解説漫画が、カラー口絵として16ページに渡り掲載。
    作中の時計塔を自身の“妄想”として図解。現実的な解釈では時計塔と建物は一体化しているが、監督の考えとしては別棟となっている。
    宮崎監督は60年前、およそ14歳頃に乱歩本に出会い「子供の時に乱歩本で種をまかれた。妄想はふくらんで画工になってからカリオストロの城をつくったんだ」と語っている。
    アリス・マリエル・ウィリアムソン(Mrs.Alice Muriel Williamson)の小説『灰色の女』を基にした黒岩涙香の翻案長編小説。
    黒岩涙香の翻案小説『幽霊塔』を江戸川乱歩がリライトした長編小説。

  • 2017.12.25 図書館

  • 現在の感覚で読むと、トリックよりも世界観に引き込まれる。一度くらい、そんな世界に身を置いてみたい。

  • 今の時代に読むとちょっと無理を感じる

  • この小説大円団で終わってよかったわ。
    閨秀作家って女性作家という意味らしいけど、あの当時珍しかったのかしら。

  • 冒頭漫画おもしろい。不気味な雰囲気や味のあるキャラが立ってる。監禁される辺りで中弛み。幽霊塔のなかがもっと奥深かったら面白かったかも。

  • 話の原作は別にしろ、江戸川乱歩の世界観が表れていた。
    "世にも不思議な"感が溢れ、冷静に見たら怖くもないのに、読んでいる時も読後もずっと影のように纏わり付いてくる。独特な語り口、読者に語りかけてくる事で、もはや読者ではなく当事者のような錯覚を起こす。だからページがどんどん進み一気に読んでしまう。
    物語の始めから、知らず知らずに江戸川乱歩の世界に連れて行かれ、気付いたら最後まで読んでいる。
    このカラクリに、知っていても何度でもハマってしまうのが江戸川乱歩の凄いところだと勝手に思っている。

    上流階級、女、口封じの子供…
    語り部が上流階級の男だからか、下に見てる感も感じられたけど、面白かった。

  • 江戸川乱歩、昭和12~13年(1937~38年)発表の小説。黒岩涙香の翻訳作品を元にしたもの。宮崎駿によるカラー口絵のついた2015年岩波版を今回読みました。

    大正の始め頃、長崎県の片田舎、幕末に建てられた時計塔のある洋館を舞台にした物語り。隠し部屋にあるという財宝、幕末に屋敷内で行方不明となった屋敷の主の大富豪、殺害された前の持ち主の老婆、獄死したという老婆殺人犯の若い娘・・・。その娘を裁いた退職判事が幽霊塔と呼ばれるこの屋敷を購入、甥の青年(語り手)が屋敷を見分に訪れる所から物語りは始まります。

    謎の美女(正体は容易に推測可能ですが)と性格の悪い許嫁の幼馴染みに振り回される青年の奮闘を描いたミステリアスな冒険譚。リアリティの全くない美男美女のお伽噺なんですが、面白いです。

  • ジブリ美術館で展示を見て気になってはいたものの、手に取る機会がなく過ぎていたある日、図書館で見つけて小躍りした。
    冒頭には宮崎駿監督の書いたイラスト(漫画?)付きでホッコリ。

    江戸川乱歩の幽霊塔は初めて読んだのだが、うーん、冒頭から女性軽視感が(時代的に仕方ないのだけど)イライラする感じだった。
    最後まで顔の良い事が全てって感じなのも苦笑いしてしまう。
    主人公に惹かれる要因もあったのか…命救われて顔が良いからいいのかな?って感じ。

  • 出張が多い時期に飛行機の中で読了。
    ミステリーとしては面白かったけれど、結局美人は得するというか、女性の価値は見た目!という感覚がすごくて違和感。

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著者プロフィール

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
1894年10月21日 - 1965年7月28日
日本を代表する小説家・推理作家。三重県生まれ。ペンネームの江戸川乱歩は、小説家エドガー・アラン・ポーに由来。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任した。代表作に『D坂の殺人事件』、『陰獣』、『孤島の鬼』、『怪人二十面相』、『幻影城』、『探偵小説四十年』など。少年探偵団シリーズは絶大な人気を博した。

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