読む力・聴く力

  • 岩波書店
3.57
  • (6)
  • (14)
  • (23)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 133
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000254540

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「読む 聴く」の大切さ。生涯何冊本を読めるか。言葉のほかにも。
    河合隼雄・・・読むこと、聴くこと、生きること
    立花隆・・・人間の未来と読むこと、聴くこと
    谷川俊太郎・・・小アンソロジー

  • 読むこと、聴くこと。
    とっても有名な先生たちの本。
    シンポジウムの様子も楽しめる貴重な一冊でした。
    河合先生ー自然に反応する
    立花先生ー垂れ流しさせたあとの残ったものの中に価値がある
    谷川先生ー無為の力、脳に任せる

  • 2005年、小樽のセミナー。立花氏いわく、「生涯何冊本を読めるか」、確かにそのとおり。読むこと、聴くことに関して三氏の考え方の提示。

  • 立花隆のことは全然好きではない。でもIO比の話は納得。ただわたしはこういうことを、IO比という言葉で表してしまう感性があまり好きではない。

  •  「読むこと」「聴くこと」をテーマに、カウンセラー、ジャーナリスト、詩人の3者がディスカッション形式でまとめられている。面白いのが、立場のちがう3人の「読むこと」「聴くこと」に関しての観点である。

     カウンセラーである河合氏は、『話さば聴け、話さなくとも聴け』というように、徹底的に体を使って聴くことを基本とする。相手を「よむ」際、「こうしなさい」ではなく、ぼんやりと自分を入れて考え、その可能性に注目することが大切である。

     ジャーナリストの立花氏の「聴く」は、相手の意見や考えを引き出すために、根堀り葉堀り聴くことである。IO比(インプットとアウトプットの比率)を考え、インプットが多いほど、著書としてよいものができるとしている。そして、脳科学の観点より、「聴くこと」の本質は、結局「わかる」ということであると説明している。

     詩人の谷川氏の観点もおもしろい。詩を書く際、書物からインプットして書くことは、詩の世界では下劣とされている。言葉にならない、無意識の混沌のようなものをインプットし、それを言語としてアウトプットするのが詩であると考えている。

     議論は昨今のインターネットの状況にもふれている。情報過多の世界において、個人の頭脳はそこにあるが、体がそこには存在しないことに危惧している。インターネット上にある、情報や知識を
    個人の頭脳ですべて消化することは不可能である。そこは「出会い」として割り切ることが大切だが、それよりも大切なのは、その情報や知識のベースとなる、個人の知恵である。多種多様な情報や知識に振り回されないためには、個人の経験や体験に基づいた知恵が必要となってくる。そのため、「読む」「聴く」は人間にとって欠かすことができない。「読む力」「聴く力」は、どんな社会においても、その背景の「生きること」につながっているのである。
     

  • 図書館でふと目にして手に取った。

    心理学の河合先生、ノンフィクション作家の立花隆氏、詩人の谷川俊太郎氏、何という面白い取り合わせだろう!

    そこここに散らばる数々の宝石のような言葉!

    河合先生の「カウンセラーは研究者と芸術家と勝負師が三つあって初めていい。」という言葉は、私が抱えていた課題の大ヒントでした。

    研究者であり続けることはあたりまえ。

    勝負師!?うぅ~ん、深いなぁ~。でも、わかるわかる。

    芸術家!!!そうよ、この芸術家的センスが大事なんだわ!と。

    この本はシリーズで「学ぶ力」「声の力」「絵本の力」「笑いの力」があるそう。

    全部読んでみよう!

  •  「聴く」ということ

     聴くというのはつまるところ、脳が聴くということである。フランス語で「聴く」という動詞はアンタンドル(entendre)というが、これにアンタンデュ(entendu)という過去分詞があり、日常的によく使われる。直訳するとアンタンデュは聞こえたか?ということになるが、これは「わかった?」という意味である。つまり「聴く」ということの本質は、情報の乗った音が物理的に聞こえるだけでなく、理解することである。つまり、脳でわかってはじめて「聴く」という動作が完了することになるのだ。「読む」ことも「聴く」ことも人間が生きるということにかなり密接に関わっているということが「わかる」だろう。

  • 図書館より。

  • p107

    p162三浦梅園

    p180

    p186

  • インタビューする前に読んでおいたらよかったね、といわれた本。

    言われて、そうだ読むつもりだったんだ、と思い出した本。
    (チェックしてたのにすっかり忘れていた)

    詰めの甘い自分に自戒を込めてじっくり読みたい。

    「読んだ後感想」
    やっぱりインタビュー前に読んでおいたらよかったな~。
    心構えに関する本。だと思いました。

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

河合 隼雄(かわい はやお)
1928年6月23日 - 2007年7月19日
兵庫県多紀郡篠山町(現・篠山市)出身。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。文化功労者。元文化庁長官。1952年京都大学理学部数学科卒業後、京都大学大学院で心理学を学びつつ、数学の高校教諭を兼業した。
天理大学で助教授時代にユング研究所に滞在し、ユング派分析家の資格を取得。日本における分析心理学の普及と実践に邁進。箱庭療法導入者としても知られる。欧米の心理療法を日本文化に根ざす仕方で導入を試みており、日本論・日本文化論の著作も多い。
主な受賞歴に、1982年『昔話と日本人の心』で大佛次郎賞、1988年『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞、1992年日本心理臨床学会賞受賞、1996年NHK放送文化賞をそれぞれ受賞。1995年紫綬褒章、1998年朝日賞、2000年文化功労者顕彰。
なお2012年に一般財団法人河合隼雄財団が設立されており、そこで本人の名を冠した「河合隼雄物語賞・学芸賞」が設けられている。

河合隼雄の作品

読む力・聴く力を本棚に登録しているひと

ツイートする