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Amazon.co.jp ・本 (180ページ) / ISBN・EAN: 9784000257565
みんなの感想まとめ
笑いの力について考察する本書は、異文化や地域の違いを通じて笑いの重要性を伝えています。特に、ブータンのユニークな家族構成や生活様式を描写した部分は、読者に新たな視点を提供し、笑いの持つ力を再認識させま...
感想・レビュー・書評
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文字が大きく行間も広いので、1時間ぐらいで読めます。
養老さんのブータン旅行の話が興味深かった。
『チベット文化で長女相続なんですね。ですから日本とほかの世界とかなり常識が違うんです。どんなふうに違うかっていうと、畑をやってるのがおばあちゃんと娘ですね。脇を見ると、若い旦那が赤ん坊を背負って歩いてるわけですよ(笑)、周りをうろうろ。
泊まったホテルのおばさんが、機織が好きで、専門の織り手を二人雇ってる。「一人、男だょ」って言うわけですよ。こっちはふつうは女の人が機織りしてますから「どうして男がやってるんですか」って聞いたら、「当たり前じゃないの、あの子は独身だから」って言うんですよ。つまり、男が独身だと食わしてもらえる嫁さんがいないから、手に職をつけなきゃいけない(笑)。「じゃあ、どういう男がもてるの」って聞いたら、「そりゃ冗談を一言って、楽しませてくれる男が、まず第一」。』
男が女に食わせてもらう文化!ウーマンリブではなくマンリブ!と権利を訴えないといけないのか~!全く想像でいない生活環境だ。
三林京子さんの「東京の落語家の方が大阪でやりはると、お客さんはほとんど笑わないですよね。」という話。私の20年の関西生活の経験から、関西の人に関東弁で話しかけると身構えるんだなとは感じた。逆に、その後に関東に戻ったら、すごく語彙がきつく感じて怖かった。ただ、これは慣れの問題だと思う。
住んでいる地域のみんなと同じよう毎日暮らして、それが普通のことになれば違和感を感じなくなるのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2004年に小樽市で行われた、絵本・児童文学研究センターのセミナーをまとめたもの。
臨床心理学者の河合隼雄は「児童文学のなかの笑い」、解剖学者の養老孟司は「脳と笑い」、作家の筒井康隆は「文学と笑い」とのテーマそれぞれ講演。
女優で落語家の三林京子(桂すずめ)を加えたシンポジウムも収録されている。
「生きているだけで丸儲け」
「最後に笑うものが最もよく笑う」
動物のなかで、人間だけが笑うことができる。
いろいろあるけど、笑って過ごそう。 -
「生きてるだけで丸儲け」
そういう気持ちでいればいつも楽しいはず。
読みたくなった本
つみつみニャーン(あかね書房)
よーくかんがえるカエルくん(福音館書店) -
貸出状況はこちらから確認してください↓
https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00196978 -
重たい金属の塊が飛ぶわけない
飛行機がそれに気付くと墜ちる
養老孟司
西洋の古い街で大きな建物は劇場と教会
両方嘘(神はいない)であり、建物の中だけで信じるもの
一神教 真実は一つ、『藪の中』ではない
西洋近代的自我 性格は変えられない
//ビジネス書と逆
一神教の絶対的存在だからこそ神様ジョークがある
アメリカ文学
神話、恋愛小説・冒険小説、悲劇・叙事詩、現代の風刺・アイロニー
主人公が神、優れた人間、環境には負ける人間、馬鹿に変化していった
フランスの英文学者 カザミン
イギリス人がユーモアを理解できる人の条件
皮肉、馬鹿らしさ、現実、愛情
アメリカ人もイギリス人も本当は真面目
イギリス人にも皮肉が分からない人もいる
アメリカ人はスピーチの初めに用意したジョークを言って一体感を作る
日本人は最初から一体なので、大した者じゃないと弁解から始める -
動物のなかで,人間だけが笑うことができる.本文中にも述べているように,人間にとって笑いがいかに重要であるかが,最近になっていろいろと明らかにされつつある.ところが,国際社会のなかで日本人はユーモアがないとか,笑いが少ないとか言われることが多い.日本人のスピーチは型どおりで面白くないのだ.その上,不況続きで,日本中が落ちこんで,「閉塞状況」などという言葉が,日常の挨拶のようにあちこちで聞こえてくる.
こんなときに,「笑い」について考えてみることは,大いに意義があるのではないか,ということで,本書ができあがることになった.これは,小樽市の「絵本・児童文学研究センター」主催による,2004年11月14日に行われたシンポジウムを基にして成立したものである.
河合隼雄 筆【目次】児童文化のなかの笑い 河合隼雄
脳 と 笑 い 養老孟司 文学と笑い 筒井康隆 -
笑いそのものについて語ることは、人を笑わせるより難しい。
一神教の国の方が多神教の国より笑いが豊か、という指摘は興味深い。ユダヤ・ジョークは有名であるし。
「要するに神様という大嘘を一つつくと、あとはほとんどほんとうになるという世界が宗教であります」。養老孟司の発言に我が意を得たり。
講演のトリを務める筒井康隆は『銀齢の果て』の連載を始めたころ。読んだばかりなのでコメントが嬉しかった。 -
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA71584040 -
===qte===
笑いの力
河合隼雄
養老孟司
筒井康隆
●感想
・笑いがストレスをゆるめてくれる
・競争社会のアメリカ人ほどよく笑う
・逆にいえば、ちゃんと笑える人ほど戦えるということか
・あしたの元気ために、今日もサンドイッチマンで笑いましょう
●児童文化のなかの笑い
・食事をすると血糖値があがる
・大学の先生の話を聞いて食事をするとガッと血糖値があがる
・吉本興業の漫才を聞くとあんまり上がらない
・笑いがいかに効果があるか
・日頃からユーモアで人を笑わせている人は、他の人に比べて唾液中の風邪予防の免疫物質イムノグロブリンAが高いという
・笑い人だけでなく、笑わせる人にまで身体に良い影響がある
・人間がこの世に生きているということは、ストレスをもちながら、ストレスとの引き換えにいろんなことをやっている
・文明をいわれることをやっている
・そういうことを解除するためにの微笑みとか笑いというものが、生まれつきにある
・赤ちゃんは3ヶ月すると微笑むようになって、お母さんの母性をうまく引き出す
・せっかくもらっている笑いなので、笑わなければ損
・笑いは人間関係にも影響を与える
・笑いによって距離が近づいたり、遠ざかったりする
・「笑いを売った少年」という小説がある
・少年の笑いが素晴らしいので、その子の笑いを聞いたらみんなホッとする、うれしくなる
・お母さんが早くな亡くなって、お父さんも亡くなって、悲しい状況のなかで悪魔に笑いを売ってしまう
・笑いを売ったことで金持ちになっていくんだけど、全然笑えなくなる
・笑えないということがどれだけ不幸かということが、うまく書いてある
・日本人も似ている
・日本人は国際社会で「生真面目だ」「冗談を解さない」とよく言われる
・なぜ笑いの伝統がなくなったのか
・日本は明治以来、「追いつけ追い越せ」でやってきた
・目標がはっきり定まって余裕がなくなったのではないか
●脳と笑い
・笑いというのは、われわれがもっている世界の論理のどこかが外れるときに起こる
・論理的に構築された世界のほころびみたいなものを感じると、われわれは笑う
(以降、一神教のいう絶対的主体の存在を否定)
●シンポジウム 笑いの力
・21世紀は3Pの調和の時代だという人がいる
・お国のためのパブリック(Public)、個人のパーソナル(Personal)、それに哲学のフィロソフィ(Philosophy)
・3つのバランスが取れて、健全な社会になる
・笑いも哲学だと言えないか。現代はPhilosophyが大きく欠落していないか
・西洋人は一神教で長い歴史をもっているから、「このまま硬いことやっていたらたまらん」と思って、唯一神に対していろんなユーモアで緩和したり、違い視点から見たりすることを、歴史のなかで作ってきたと思う
・日本人は途中から急に、たかだか100年くらいのあいだ真似をしただけなのか、もとからあった笑いを失っているのではないか
・西洋の文化と笑い、ある神父さんのユーモア
・精神科の病院から患者が逃げちゃった。連れ戻されて、医者が問診をする。「外へ出て、おもしろいものはありましたか?」「ずぼんつりをした車が一番おもしろかった」「ずぼんつりをした車って何ですか?」すると患者は、「先生、オレンジって知ってますか」「知ってる」「それとは全然違うんですよ」
・このユーモアを日本人に言っても笑わない
・ユーモアは明らかに文化の違いがあって、その世界がもっている暗黙のうちにある世界像みたいなものを上手に壊すようなものは笑えるんだけど、全然関係ないものは笑えない
・アメリカ人というのは、ある意味で非常に真面目
・テレビではアメリカンジョークで笑っているけど、真面目な方を知らないから、アメリカ人はよく笑うと思ってしまう
・イギリス人がすごく皮肉をいうのは、イギリス人もものすごく真面目だから
・極端な人は「おれは冗談わかんない。皮肉わかんない」っていう
・奥さんが一所懸命「いまの皮肉よ」とか教えてる
・スピーチをすると、アメリカ人はジョークで始めて、日本人は弁解で始める、とよく言われる
・アメリカ人はみんな個人。バラバラ
・一所に話を聞いてもらおうと思ったら、笑うのが一番いい。一体感ができる
・日本人は、来てすぐにみんな一体になっちゃう
・すると、本来ならば聴衆の側にいるべきなのに、登壇させられているスピーカーは、弁解しないといけなくなる
・「高いところから失礼します...」
・「どうしたらいいか」戦後によくでる問の立て方
・「ああすれば、こうなる」は戦後日本の中心になった
・商売でもそうだし、官庁は典型で、予算を立てて「ああすればこうなる」をやる
・子供を育てるのも、育児書を読んで、どこかの学校に入れて、「ああすればこうなる」
・それをやると笑えなくなる
・社会体制がしっかりしていることと笑いの問題
・江戸小咄というのは、その社会体制で起こっている不幸自体を笑っている
・例えば大晦日になって、貧乏人がせまい家だけど大掃除をやる。きれいに掃き出して、やれやれと思って部屋にもどると、みすぼらしい中年の男が部屋のど真ん中に座っている。「あんた誰」というと「貧乏神です」という。それも掃き出して、ようやく部屋に戻ると、天井のほうでなにやら声がして、「そんなに押すな、また落ちる」って言ってる
・社会体制そのものを批判するというより、半分は受け入れていて、単なるハッピーがない
・社会が発展と称して、変える必要がないものをやたらと変えてきた気がする
・そのためにイライラして、肩に力が入って、ますます先行きどうするかとなる
・師匠が同じ小咄をやったらドーンとお客さんは笑うのに、、自分がやったら、ハハハぐらいで終わってしまう
・芸の違い
・笑いの場合は、間の違い
・0.01秒の間の違いで、ドカーンとなったり、小さくハハハとなったりする
・間だけは、絶対に教えてもらない、教えられない
・関東だと笑いはやっぱりダメ
・標準語は人造語だから、結局しんみりこない
・山浦玄嗣さんというお医者さんが「気仙語訳聖書」を作った
・今ある聖書を東北弁に直しただけじゃない
・ギリシャ語の原典から訳し直した
・例えば、神の愛って「汝の敵を愛せよ」とかいう言葉がある
・山浦さんに言わせれば、聖書をそう訳したのは絶対変
・ルイス・フロイスがきたころの日本人は「ご大切に」って訳した
・すると、愛の意味は違って見えてくる
・「汝の敵を愛せよ」じゃなくて、「敵(かたき)といえども大事にしなさい。大切にしなさい」
・ほとんど末期の患者さんを扱っておられるお医者さん
・その病院では、毎日最後に看護師さんとかお医者さんとか、みんな集まるときがあって、「本日のユーモア」をいう時間がある
・一日のなかでおもしろい体験をしたことがあったら、手をあげて話して、みんなでその話を聞いて、わっと笑って、終わるらしい
・死にゆく人にずっとついている人たちが、そういう笑いというものの中で生きているという、笑いのすごさというものを思った
===unqte=== -
河合隼雄は嫌いだが養老孟司は好き。
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この本は、2004年に小樽市の「絵本・児童文学研究センター」主催によるシンポジウムの記録を元にしたものです。
講演者3人の顔ぶれを見ただけで何とぜいたくな!と声を上げそうになりましたが、とても面白く読みました。児童文学や絵本、神話などを豊富に例に挙げて語られる河合先生のお話はいつもながらわかりやすく楽しく、笑いが人の健康や子育てに及ぼす力をとても暖かく語られています。私も大好きな台湾の作家ジミーの『ほほえむ魚』を取り上げていらしたので、ぜひ読んでみたいと思いました。
養老孟司先生の講演で印象的だったのは「一神教」の長い宗教的歴史を持つ西欧には、街の真ん中に立派な劇場や荘厳な教会があり、その中に「虚構」つまり暗黙のうちに納得している「真っ赤な嘘」が在ると了解することでバランスが取れているのに対し、明治以来、西欧的自我の確立を取り入れ、追いつけ追い越せとやって来た日本人は、その息苦しさのガス抜きをすることが下手で無理がたたって変になって来ていると言う話。
筒井康隆氏は自分の創作活動の始まりがジュールな笑いにあったと言う話から、ブラックユーモア、SF、ファンタジーの不条理な笑いに真剣に取り組んでいらした半生と今後のチャレンジについて語られていました。
後半はセンター長の佐藤氏を司会に、女優で落語家でもある三林京子さんを加えてのシンポジウムの記録。ここではそれぞれの体験を元に笑いについて語り合われ、悲劇と喜劇が紙一重であることや、型にはめ込むもの、一神教のような抑圧的な物があってこそ、それを茶化す笑いも生まれること。笑いの「間」、「生きてるだけで丸儲け」と思えば笑うゆとりも出てくるなど、大いに共感しました。同時に日本人の古来からの「諸行無常」や「無我」、天の岩戸の頃からの大らかな笑いをそろそろ取り戻してガチガチになった社会の論理的枠組みの綻びをもっと笑っても良いのでは無いか?そんな事を思う一冊でした。 -
笑いについて大物3人の考えが書いてある。
セミナー、シンポジウムの記録だったようだ。
河合さんが紹介していた児童書をいくつか図書館で予約した。 -
いい歳したおじちゃん達の与太話。でも、それが面白可笑しくて笑えるかも…
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こんな大物たちが笑いについて語るとなると、なんとも楽しそう。
さらっと読めるので、内容もそれなりにさらっとしている。もっと一人ひとりの話を聞きたかったなぁ。 -
河合隼雄、筒井康隆、養老孟司による講演会の記録。特別面白い本ではないが、「笑い」を考えるきっかけになった。
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大の大人が、笑いについて真剣に議論。笑いとはこうも奥が深いものか。内容は濃いが笑いながら読めます。
九州大学:すず -
笑っていきてこう
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三葛館一般 141.6||KA
本書は「絵本・児童文学研究センター」主催第九回文化セミナーでの講演とシンポジウムをまとめたもの。
「笑い」をテーマとして、まじめに笑いについて考察しています。
唯一人間だけに与えられた特権である、笑うということ。人間にとって笑いは大切なもので、多くの効用があるようです。
話の内容はまじめですが、メンバーの方々のユーモアを交えた講演は面白く、一気に読めてしまいます。
和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=44934 -
<特に印象に残ったこと>
*村上さんの本には、「笑いは自然の大笑いや微笑みだけではなく、作り笑いや思い出し笑いでも効果がある」と書かれている。
*バカ笑いでもマジメ一辺倒よりもいいかもしれませんが、このように子供の生活が極端に二極分割されるのは、望ましいことでないと思います。
*われわれは普通に暮らしていると、あるカチッとした姿をもってまして、
*カチッとした世界じゃない世界があるわけです。
*「唯脳論」
*笑いというのは理論的にきちんと構築された世界に破綻が見えたときに、笑うんですね。
*唯一客観的な真実
*自殺が多い。→「ちょっと待て、死ぬ気になればなんでもできる」
*「私はあなたの小説を読んで泣きました」と言われて喜んだら、やっぱりおかしいわけです。
*イギリス人がユーモアを理解できる人の条件というものをあげていて、笑いを考える際に的を射ていると思いますので紹介しますと、第1にアイロニー(皮肉)を感じとれる能力、そして二つ目はバカらしいことを、もっといえば不条理な世界を感じ取れる能力、三番目は現実感覚、最後に愛情という言葉を使っておりまして、自分と他者との関係になにかあったときにはそれをユーモアでつなくような愛情、この四つの条件をあげているんです。
*アメリカ人はジョークで初めて、日本人は弁解から始める
*いまはっきりは言えないタブーがある~なんとなくこれは笑っちゃいけない、笑うと不謹慎で
*笑いを弾圧しようという人がいないと、笑いが面白くならないということがあります。
*チベット文化ですから、長女相続なんですね
*ちょっとキレてバカ笑いになってしまう。いまテレビの番組がそうでしょうけど。なんかあれはまた、あまりにも文化とは・・・歴史とか人間の生き方とか、いろんなものと関連するのではなく、ただファッとその場の笑い-
*非常に刹那的(せつなてき)
*笑いもそれと同じじゃないかなと思う。法律や条例の数が増えて、どんどんみんな気難しくなってきた。
*「最後に笑うものが最もよく笑う」私はもともと真面目なたちですから、笑わずにずっと来ようと思ってきました。真面目に働くことってことは、ほんとうに体力要りますし、辛抱要りますし。それを、どうしてずっと一生懸命やったかというと、最後に笑ってやろうと思っていること -
笑いについての鼎談
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