学校を変える力――イースト・ハーレムの小さな挑戦

制作 : 北田 佳子 
  • 岩波書店 (2011年3月30日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000258043

作品紹介

ニューヨーク市において貧困が深刻で、家庭崩壊や非行などさまざまな問題に悩まされてきた地域で市内トップレベルの学力水準を達成。退学者が大多数を占める地域でほぼ全員の卒業を実現。九割以上の卒業生が大学に進学。しかし、セントラル・パーク・イースト中等学校の「驚異的成功」の中心は、そこにはない。同校を率いた教育者が語る「希望の学校」づくりの記録。

学校を変える力――イースト・ハーレムの小さな挑戦の感想・レビュー・書評

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  • 資料ID:21102728
    請求記号:

  •  デボラ・マイヤーの「学校を変える力」には次の一説がある。
     ある日、私が息子に対して、わからないことは先生にお願いして教えてもらいなさいと言いきかせていたとき、彼がこういったことを覚えている。「ママ、ほんとにわかってないね。ぼくが理解していないってことを一番知られたくない相手が先生なんだよ」と。
     指導者と学習者の関係が授業内で完結しているわけでなく、授業外での関係も規定する。この関係の中でそれぞれの考えを理解していなければ、学習者にしわ寄せがいくことになる。ハッとさせられた文章であった。

  • 2011年54冊目(54/100)。半分が退学するというニューヨークのイーストハレームで、学校改革により退学率を激減させ、大学進学率を飛躍的に向上させたデボラ・マイヤー校長の学校作りの手記。やはり教育は「何のために学ぶのか?」という根本が大切だと感じた。学区選択制や、少人数はその目的を達成するための環境作りであって、学校改革の根幹ではないかもしれない。今までの方法にとらわれず、教師、保護者、生徒が連携をとり、何を学ぶか、それにはどのような方法があるかを民主的に考えていくことの重要性がよくわかる。こういった取り組みを助けるために政府や地方自治体は、学校制度の設計を考え直すべきだと感じる。ニューヨークという多種多様な人種、宗教が入り混じる中にこのような成功を収めた学校を範とし、日本も思い切りのある改革をしなくてはならないのかもしれない。

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