ロールズ 政治哲学史講義 I

制作 : サミュエル・フリーマン  齋藤 純一  佐藤 正志  山岡 龍一  谷澤 正嗣  高山 裕二  小田川 大典 
  • 岩波書店
4.14
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本棚登録 : 104
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000258180

作品紹介・あらすじ

ジョン・ロールズが退職するまで、ハーバード大学で三十余年にわたって行われた「近代政治哲学」講座。本書は、その円熟の講義録を収めたものである。ホッブズ、ロック、ヒューム、ルソー、ミル、マルクス、シジウィック、バトラーら八人の理論家を「範例」とし、「正義の政治的構想を表現するものとして、リベラリズムのより中心的な特徴を特定する」意図のもとに、丹念に分析を重ねたロールズ最後の著書。

感想・レビュー・書評

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  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、3階開架 請求記号:311.1//R18//1

  • 233

  • 自分の専攻外の初学者向け(学部ぐらい)の本を読むのが面白い。上巻は、ホッブス、ロック、ヒューム、ルソー。
    議論の進め方が非常に丁寧というか、誠実で感心した。自然科学のようにデータによる客観性で裏付けられる学問ではないので、特に大切なことなのだろう。

    自然状態=戦争状態であり、それよりは絶対王政の方がましと説くホッブスの著作はチャールズ1世の処刑と王政復古の間の内乱期に執筆されており、またホイッグ党よりのロックは王政に対する抵抗権を擁護する目的があるというように、各著作者の問題設定が背景とともに解説されるので分かりやすいとともに、さらに「公正としての正義」「正義論」の著者としてのロールズを視線を介した重層的な読みになっている。

    ちなみに、あんまり意識したことはなかったけど、日本だと政治哲学史の系譜はどうなっているのだろうか。丸山真男とか読めばいいのか。

  • ロールズによる近代政治思想史の講義書。I巻では、ホッブズ、ロック、ヒューム、ルソーが取り上げられる。自らの「公正としての正義」の構想を保持しつつも、それと近代政治哲学――とりわけ社会契約論――の系譜とのつながりをロールズが意識していたことを明白に示してくれる一冊。

  • 今年度のゼミでは原著のルソーの章を輪読する。やはりロールズは抜群の名文家だなぁ、と。

  • 社会契約論+功利主義の系譜をたどりながら、
    ロールズの哲学の主張である〈公正としての正義〉を基礎づけようとしている、ハーバード大学の講義録。

    格差の是正、機会の平等をめざしつつ、
    それが強迫的な道徳にしないことが彼の目標であった。

    こういう経緯があるので、各論者の哲学の純粋な解釈とはなっていないことに注意を向けながら、
    こういうようにさまざまな哲学者を貫いて読むことができるんだなあというのを感じていただければ。

    あと、たいして新しいことではないのだけれど、
    ロールズが、各論者を読むにあたって、
    その論者の思考体系――問題設定&応答――をしっかり把握しなければならない、と明示してたのはよかった。哲学者への敬意。
    そうしなければその哲学の良い部分を取り出すことはできないというね。

  • 和図書 311.1/R18/1
    資料ID 2011103693

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