トマス・グラバーの生涯――大英帝国の周縁にて

制作 : 村里 好俊  杉浦 裕子 
  • 岩波書店 (2012年6月28日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000258487

作品紹介

長崎のグラバー邸に名を残すスコットランド人トマス・グラバー(1838〜1911)は、幕末から明治にわたり、貿易商として、実業家として、また晩年は日英同盟推進の陰の立役者として活躍した。帝国主義と近代化の波がおしよせる極東の小島日本において、グラバーの活動はいかなる意味を持ったのか。曲折にみちた生涯を跡づけながら、グローバルな歴史の文脈から、その多面的な相貌を捉え直す。スコットランド出身の気鋭の比較文化論者による斬新な評伝。

トマス・グラバーの生涯――大英帝国の周縁にての感想・レビュー・書評

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  • トマス・グラバー邸には高校の修学旅行で行ったけど、幕末の武器商人位しか知らなかった。その後江戸の勉強で坂本竜馬と関係があったことくらいしか分かっていなかったけど、それは彼の人生のごく前半だけのことで、この本でも全体の半分以下のことでしかなく、その後、船の修理所(造船所)を故郷のスコットランドから輸入したり、炭鉱経営して破綻したり、三菱の経営相談役になったり、ポルトガル領事を務めたり、麒麟ビールの全身である「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」を設立したり、ラベルにある麒麟は娘のハナの考案で、そのヒゲはグラバーのヒゲをマネしたものだったり、鹿鳴館の名誉書記だったり、晩年は三菱から麻布に広い屋敷を与えられ、伊藤博文からは純和風の離れ家を寄贈されたり、日英同盟に関係したり、外人として初めて明治政府から勲二等旭日章を受勲したり、幕末だけではなく、明治時代にも色々な事に関係した人であったと驚きを持ってこの本を読みました。ダイアナ妃の祖先のスペンサー卿が日本びいきだったのも「へ〜」でした。

  • マイケル・ガーデナ『トマス・グラバーの生涯 大英帝国の周縁にて』岩波書店、読了。本書は幕末~維新期に活躍した武器商人グラバーの生涯を描く評伝。筆者はグラバーと同じくスコットランド出身。スコットランドは大英帝国の「周縁」。日本も「周縁」。制度や技術を積極的に学ぶが、距離も置く。

    本書は浩瀚な評伝。半世紀近く日本で暮らしたグラバーの豊富なエピソードで溢れている。維新後の没落と度重なる事業の失敗等々。最後の事業は日英同盟の締結。麒麟麦酒の図案はグラバーの発案とか。http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0258480/top.html

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