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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784000258944
みんなの感想まとめ
この作品は、スターバックスを通じて現代アメリカの文化や消費行動を深く掘り下げる一冊です。著者は多様な視点からインタビューを行い、スターバックスの成功とその裏に潜む戦略を明らかにします。特に「サード・プ...
感想・レビュー・書評
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[読了]
世に出回るスタバ関連本とは一線を画す。
文字数多め。
経済学者からブロガーまで様々な立場の人へのインタビューに加え、膨大な資料を持ち出しながら検証するスタバ論。同時にアメリカの現代史論、社会学になっているのが面白い。
内容はかなり細かく、また日本とアメリカのスタバの違いもあって首を傾げることもあった。
後半につれてスタバ批判が高まるが、その一方著者はその裏返しにスタバに大いなる期待を寄せていた、いちファンだったのではないかと思わずにいられなかった。
それは巻末を読んで納得することになる。
この本に限っては巻頭の序章、巻末のおわりに、訳者あとがきを先に読むことで、本文の理解が深まる気がした。
ただ、自分のように普段からスタバを愛用していれば、文字の多さはさほど気にせず読めるが、スタバに特段の興味もない人からすると面白さは半減しそうである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スターバックス批判本。
「この製品が1個売れるごとに$2寄付します」という製品が単に通常品より$2以上高かったりするという、スターバックスの偽善ぶりをこれでもかという感じで炙り出していく。
スターバックスのせいで街の喫茶店(当書の言語ではサードプレイス)が消えていくとかはどうでもいいんだけど(というかスターバックスのお蔭で美味しい店は増え不味い店は淘汰され、ドトールは美味しく且つ禁煙になりと個人的にはスターバックスの出現は良いこと尽くめだった)、フェアトレードやCSR的なイメージを打ち出しているスターバックスが、他の企業よりもフェアトレードの比率が少なく(本書によればダンキンドーナッツのコーヒーですらフェアトレード率100%でスタバは6%程度)、零細農民から買い付けていると広告する豆はほとんどしっかりとした洗浄設備を持つ大企業を経由して買っており、実際の購買価格すら把握していないという事実については、驚きはしないものも虚像イメージを作るための嘘っつきぷりにはちょっと感銘を受ける。
コンビニ珈琲のおかげでスタバに行くことはほぼ無くなったんだけど、コンビニ珈琲がスタバよりマシな訳では決してないので、とやかく言う資格は無いためただの感想。 -
スターバックス・コーヒーの興隆を通して、現代アメリカの消費文化や大衆の嗜好の本質を俯瞰した本。「僕」という一人称や軽い文章からWebライターのような人が書いたのかと思ったら、著者はれっきとした歴史学者だった。
本書はリーマンショック直後に書かれた本なので約15年前で時間は止まっているが、それでもスターバックスがなぜ消費の担い手である中産階級から熱烈に支持され、これだけ世界中に広まったのかの考察が示されている。なにしろ日本国内のスターバックスは2024年2月現在で1900店舗と圧倒的な1位であり、2位のドトールグループの1277店舗を大きく引き離しており、その理由の一端がうかがえる内容となっている。
ここまで成長できた理由を、著者は丹念な行動観察や時代背景を交えた考察で分析しているが、特に印象に残ったのは「真正さ(オーセンティシティ)との訣別」「予期可能性のブランド化」「サード・プレイスもどき」というキーワードだった。
もともと自家焙煎の珈琲豆を売っていた小さな店だったスターバックスは、企業家精神旺盛なハワード・シュルツに買収されてから大企業へと急速に変貌していくが、その一方で創業当時の真正さ(オーセンティシティ)からどんどん離れていった。このあたりは事業拡大に伴う犠牲のありがちなパターンだが、確かに今ではスターバックスというと、コーヒーよりもフラペチーノなど甘い冷たい飲み物を提供する場所という印象が強い。
”スターバックスはコーヒーを普段飲まない層を店に誘い入れ、ミルクと砂糖でごまかされた濃いコーヒーを売り、急成長を遂げた。(中略)
スターバックスに大躍進をもたらしたのはフラペチーノであったが、同時に、スターバックスにとってこのドリンクの導入は、過去との訣別を意味した。コーヒーの真正さ(オーセンティシティ)を重視していた初代スターバックスが、コーヒーベースの混合ドリンクを売ることはなかった。スキムミルクすら店に置いていなかったのだ。”(P.50)
スターバックスが日本に上陸した頃に勇んでコーヒー豆を買い求めたことがあったが、中身は大きさも揃っていないひどいクズ豆ばかりで、あまりのひどさにそれ以来買っていない。日本に焙煎工場を立ち上げる予定だったがリーマンショックで立ち消えになったと聞いたことがあるが、今でもアメリカの工場からただ深煎りにしただけの時間のたった苦い豆を輸入しているのだろうか。それでもコーヒーそのものを味わう人より、脂肪と砂糖の混合ドリンクを飲む人が圧倒的に多いから、売上維持としては問題ないのだろう。
そして、スターバックスは中産階級が望むようなイメージ作りや、”自分へのご褒美”として気軽に、安心して通えるような店作りを積極的に展開することでファンを増やし、店舗を拡大していった。特にアメリカでは公衆トイレが少ないので、清潔なトイレが約束されているスターバックスに人々がこぞって集まったのはうなずける。
”人々はスターバックスのコーヒー豆やドリンクを買うことによって、格好が良くてステイタスが高く、物知りな人のように振る舞おうとしてきた。”(P.60)
”ポストニードの、ステイタス志向で、市民性が弱体化した世界の需要に応えてスターバックスが打ち出したのが、マクドナルド・スタイルの予期可能性(プレディクタビリティ)をブランド化する新たな形だった。(P.63)
またアメリカでスターバックスが浸透した理由として、職場でも家庭でもなく、見知らぬ人々が集い、コミュニティを生み出す第三の場所(サード・プレイス)を提供したからだとスターバックスの経営者は強調していた。しかし現実のスターバックスは「サード・プレイス」もどきだと著者は指摘している。
今でもスターバックスに限らず、電源とWi-Fiの完備したカフェの中では、イヤホンを耳に差した人間が他者と自分を完全に隔離し、黙々とスマホやノートパソコンや参考書と向き合って仕事や勉強をしている姿が主流になっている。たまたま隣に座った人と仲良くなる本当のサード・プレイスとは、居酒屋くらいだろう。
”事実スターバックスは、多くの人々にとって第二の「セカンド・プレイス」なのだ。”(P.97)
本書は一見、大企業になってビジネス一辺倒になったスターバックスへの批判のようにも読めるが、先進国の中産階級の人々がどのような消費文化に価値を見出して自ら染まっていくかを例示したものになっており、スターバックスに限らず自分たちがふだん何げなく消費させられているものについて考えさせられた。 -
2014 4/23 1-3章を中心にパワー・ブラウジング。恵文社一乗寺店で購入。
たぶんこれは図書館を考える上でも有効な示唆をいっぱい含んでいると思って入手した、スターバックスから現代アメリカの文化/消費行動を見る本。
本書ではスターバックスは「真正さ」や「サード・プレイス」を名乗りつつそれは実際は売るための戦略であることが指摘されていて、特に「サード・プレイス」についてはオルデンバーグが意図した意味でのそれにはまるでなっていない(安全/開かれていなくて/他人との会話はめったにおこらない)ことが批判されている。
著者は、当初はスターバックスをサード・プレイスだと思っていたし、その他の様々な点についても「なぜスターバックスは成功したのか」という肯定的な論調で調べ始め、どんどん考えるうちに、結局人々がスタバに求めていたらしきもの、スタバの約束は何も実現されていないじゃないかということに気づき、批判するサイドに回ったという。
しかし、そういう場(サード・プレイスかとおもいきや実は全然そんなことない場所)こそを求めている人がいっぱいいるって話でもある。万人に開かれた場ではない場にいることを消費する?
その戦略は図書館は取り入れづらいが、しかし、万人向けの場は誰も来ない場かもよ?
逆にアメリカでスターバックスの凋落がはじまったのも、普及しすぎて「ほかと違う自分」を演出したり消費を通じてそういう気分に浸ったりできる場としての機能を失ったからではないかみたいな方向につながっていって、しかしそうなると最初から「ほかと違う」の演出に使いうる性質を持たない図書館はどうしたらいいのかね。万人に開きながらそういう雰囲気を持たせることはできるんだろうか。 -
なぜ、スタバが人気なのか。スタバに焦点を当てた社会学の本。原書もうちにあるぞ。棚では邦訳の隣に。なければ貸出中だから予約してね!
Everything but the coffee: learning about America from Starbucks.
(673.97/Si61e) -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/60079 -
こういう書き方の本の方が理解しやすいのかもしれない。
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2013年6月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
通常の配架場所: 開架図書(3階)
請求記号: 673.98//Si6
【選書理由・おすすめコメント】
スターバックスという身近なお店の話で興味を持った
字が細かくて読むのは大変そうだがおもしろそうだと思った
(経済学部 経済学科 1年) -
オルデンバーグの本を読んだ後だったので、第三章に最も興味を惹かれた。スターバックスがオルデンバーグがいうところのサードプレイスではないという指摘がされている。
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スタバに関して深く解説している。近くのスタバに行ってみたが、確かにMacノートを使っている人が二人いた。
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