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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784000259125
感想・レビュー・書評
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とても感銘を受け、読んだ
この本の影響で「ローマの休日」を見直した
初見の時はあまりわからなかったが感動
観た後にじーんと泣きそうになる
そして中居版しか観た事が無かった、「私は貝になりたい(白黒版)」を初めて観たが、これまたリメイク版の初見時と印象が違い、感慨深い
あとは山田洋次監督が涙したとされる「男ありて」を観てみたい
でも配信が無いんだよなあ・・・どっかでレンタルするしかないのか・・・
救いのない、残虐性のみを表現した映画についての受け取り方に成る程と
たしかに映画は希望を観たい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
稀代の名打者&名監督であった落合博満氏が、映画について語る本。
図書館で見かけ、ぱらっと目次を開くと、自分が愛してやまないチャーリー・チャップリンの項があった。
「野球選手がチャップリン?」
借りてみることにした。
読んでみると、非常に興味深い。
チャーリー・チャップリンの項は
「ナンバーワンであり、オンリーワン」
と銘打っていた。
世に、「ナンバーワン」は数あれど、ナンバーワンであり、オンリーワンである存在はそうそうない。
野球や作品に向けられたチャップリンの視点と絡めながら、その素晴らしさを余すところなく語っている。
自分は、この本を読み、「『黒部の太陽』ってどんな映画だろう?」と思い、アマゾンプライムで冒頭鑑賞を行なった。少なくとも、この本には、それだけの力がある。 -
落合博満が映画を紹介する一冊。
高校時代から野球サボって映画館に入り浸っていただけあり、映画に対する知識の深さに驚かされた。
古今東西洋邦問わず、様々な映画を網羅してるので、野球ファンよりむしろ映画ファンにお勧めの一冊。 -
野球人の映画評。興味深いが、落ちを公開してしまうのはルール違反だと思います。山田洋次監督との対談がかみ合っていないようなそうでないような不思議な雰囲気。
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落合さんの映画に対する熱い思いがよくわかる一冊。
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それにしても落合さんって本当に映画が好きなのね♪
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どうして、落合博満氏が映画なのかわかりませんでしたが、読んでいくとマニアックな点は否めませんが、野球と関連した話などで意外と楽しく読めました!映画観たくなってきました。
~共感したこと~
映画は観る人の人生に何らかの標を刻むのと同時に、作られる時代背景にも大きく影響されるものだろう。敗戦から立ち上がり、高度経済成長を続けた時代には大らかで希望に満ちた作品が多かった。では、これから先はどんな時代になり、そこでどういう作品が生みだされるのか。ただひとつの願いは、映画とは、いつでも観た後に「面白かったな」、「観に来てよかったな」と思えるものであってほしいということだ。 -
落合さんがこんなに映画が好きであったとは驚きであった。
洋・和を問わずに見ている。
人それぞれに好き嫌いの映画があるが、意外と同じ映画があった。 -
元中日監督、落合さんの映画論。
ここまで深く突き詰めた本やとは思わなかった。もう、文体が普通の作家っぽい。
案の定、紹介されている映画もぜんぜんわからない。
映画好きなひとか、落合さんが好きなひとが読むべき本ですね。自分みたいに、野次馬的(?)に読む本じゃないと思いました。 -
落合博満が、映画を語る。これだけでも十分に意外性があるのだが、そこで紹介されている映画がさらに意外なものであったから、二重の意味で驚いた。
現役時代はオレ流を謳い、監督時代は日本シリーズで完全試合目前のピッチャーを降板させた男。そんな数々のエピソードから、どんな極論で煙に巻くのかと思いきや、ベタとも思えるような超定番作品ばかりが相並ぶ。紹介されているのは、三船敏郎からジブリ作品、『チキ・チキ・バン・バン』から『アベンジャーズ』まで。これらの作品をまるで野球帽をかぶった少年のように、嬉々として語るのだ。
「映画との付き合いは野球よりも長い」ーーそんな落合博満の嗜好性を簡単にまとめると、監督ではなく役者で映画を選び、その基準はカッコイイかどうか。時代の風雪に耐えてきた「偉大なるマンネリズム」をこよなく愛し、同じものを時間を置いて何度も見るといったところだろうか。
たとえばマカロニ・ウェスタンに代表されるような勧善懲悪、『男はつらいよ』に見られるような予定調和、これらの魅力を以下のように語る。
”知っている俳優が出演して、ほぼハッピーエンドになるのだろうという、私が抱いているハリウッド作品に対する安心感があるのだ。これが老舗、本場、あるいは歴史や伝統の醸し出す魅力なのだろう。”
”老舗とは、顧客や世間の趣向の変化にも動じず、「時代は巡り、また元に戻るんだ」と意地を張って同じ形の商売を続けるものだ。だからこそ、また時代が戻ってきた時に、その歴史と伝統が醸し出す安心感に人が集まるものではないか。私自身は、こういう部分での”保守的感覚”は大いに必要だと考えている人間だ。”
要は、ワンパターンな展開を「老舗の安心感」へと変換し、映画というエンターテイメントが持つ最大の魅力と捉えているのである。「偉大なるマンネリズムを追求することこそが、プロフェッショナルの仕事」とまで言い切れるのは、常にタイトル争いのメンバーに名を連ね、「またあいつか」などと言われながらも、三度に渡り三冠王を取った男ならではの台詞か。
一方で本書は、個性的な映画ガイドであると同時に、落合博満の野球観に触れられるというのも魅力の一つと言えるだろう。
ヒーローのオールスターもの映画、その代表例とされる『アベンジャーズ』。この映画が上手くいったのは、なぜ今この時期に集結するのかという理由付けが明確であったからだという。そこから話は、昨今では新鮮味がないと批判も多い、プロ野球オールスター・ゲームの話へと展開する。どんな世界にも急速に発展する時期や停滞する時期があり、今ここでオールスターに手を加えるのは得策ではないというのが、落合の持論だ。
また、新作映画のTVCMが過剰であるという批判も耳が痛い。映画の魅力は、はじめから”わかっている魅力”と”わからない魅力”が両立していることなのに、過剰に見せすぎだと言うのである。ここから話題はセ・リーグでも行われるようになった予告先発の話へ移り、ファンから先発投手を予想する楽しみを奪ったとして懐疑的な姿勢を示す。
それにしてもスポーツというドキュメントの世界に生きてきた男が、フィクションやファンタジーに一体何を求めてきたというのか。この点について、映画の楽しさは「やっぱりそうだよな」と自分なりに納得することではないかと説明しているのが、実に興味深い。不確実な勝負の世界に生きてきた男が、確実なる「お約束」を求めていたとは、いかに純粋に映画を楽しんできたかということの証しではないかと思う。
さらに、全編を通して伝わってくるのは、落合博満の「時の流れ」という時間軸に対する強い意識だ。
”実話や史実に基づいたストーリーならば内容自体が歴史であるし、たとえフィクションやファンタジーでも、その作品が作られた時代背景が歴史として残される。人間がどんな世の中に生き、そこで何を考え、どういうことをなしてきたのか。それらを記録して後世に語り継ぐのが映画の役割だと考えている。”
もはや語るまでもないような当たり前の中に、首尾一貫した視線で凄さを見出す。その純度の高さは映画や野球の枠組みを超え、普遍性のある人生のアドバイスへと昇華される。だから、若い世代に「ひと昔前の人たちは何を考え、どんなものを残してきたのかということを知る姿勢を持って欲しい」と語るオレ流の弁は、胸に響く。
現役時代から、「誰もがそう考えるから」という物事に対して、自分自身が理解し、納得できる理屈を見出さないと気が済まない性格であったことは有名な話である。日本シリーズ前の監督会議では、7戦全てが引き分けになったらどうなるのかと審判団に詰め寄ったこともあった。
このように野球を追求していく中で用いた方法論は、高校時代の映画の味わい方が土台になったという。かつて村上春樹は、29歳の時にヤクルトスワローズのデーブ・ヒルトンが二塁打を打った瞬間「悟った」と言い放ち、デビュー作『風の歌を聴け』を書き上げたというが、落合博満もまた映画によって野球に大切な何かを掴み取ったのだ。
映画を通して、自分の野球観や人生観を伝える。それがただの自慢話に終始しないのは、野球を極めた男にしか振る舞えない、映画のプロフェッショナルに対する強い敬意が表れているからだろう。本書で映画の素晴らしさとともに描かれているのは、自分にとって門外漢の領域を語るときの賢者の作法だ。映画人が見落としがちな魅力や課題を、ファン目線で主題化していること。そこに映画評論における、落合博満の凄さがある。 -
三船敏郎とジョン・ウエインのかっこよさが群を抜いているということが書いてあって、「そうだ。そうだ。」とうれしくなった。中学1年の文化祭で、講堂でみんなで大勢でみた「黄色いリボン」を思い出した。落合さんは映画のストーリーを追いながら、ここはこういう展開のほうがいいんじゃないか?と感じることがあるらしい。そういうことが何カ所か書いてあって、落合さんの生き方、振る舞いのもとになる考え方を少し知ることができた。映画たくさん見て大人になれたと感じているらしい。いい本でした。
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映画評論でもぶれない(苦笑)とりあえず『観客』と『ファン』のくだりは泣ける
落合博満の作品
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