インターネットの子どもたち (今ここに生きる子ども)

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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000260589

感想・レビュー・書評

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  • インターネットをいかに教育に使うかという話題を,実例を挙げて示してくれる.そして,さらに教育とはいったい何なのか,というところまで話はふくらんでいく.知識を記憶することよりも,知識をどのように扱うか,これからのインターネット世代には後者がますます重要となるであろう.

  • エッセイ風に、インターネット教育の黎明期における研究の課題と成果を紹介。平明な文体のなかに、鋭い問題意識が垣間見える。

    ・「教科の学び」が「教科内容の学び」から、「教科内容を材料にして、教科とか、教科を成り立たせている学問とか、人間の知とかいったものそのものについて考える学び」につながっていく試みでもある。
    ・認知科学では、人は何か新しいことを発見すると、それを他人に伝えたいと思うものだ。
    ・人間は、自分たちが生き延びるために、分かったことは人に伝えるという認知的な性質を、進化の長い時間をかけて育ててきたのだ、と考えてみることもできる。
    ・学校という場は、伝えたいという気持ちが発揮できない場所。
    ・公開するのがいいかどうかは、当然内容にもよります。また、結果だけでなく、調べ方そのものを共有した方が良い場合もある。
    ・「教室の中に限定された学びは教室の外で役に立たない」という認知研究。
    ・ネット教育・・・「みんなが同じことを学ばなくても良い」「物事を学ぶのに決められた順序以外の順序で学んでも良い」
    ・教育順序を決めることは困難。なぜなら知識は状況適応的だから。また、順序を決める人と学ぶ人が異なるから。
    ・authenticity 真実性、scaffolding 足場かけ、reflection 再吟味
    ・再吟味は評価の対象になりにくい。
    ・真実性の問題は、実は何を教えればよいかという教育目標の問題と結びついている。
    ・カリフォルニア、イスラエル、アラスカの水の問題。
    ・他人の存在は再吟味に結びつく。決して同じ結論になるわけではない。
    ・これからの教育は、何が問題なのかを見つけ出すことが重要に。

  •  三宅なほみ氏の初期の頃の著作である。インターネットを学習に利用する際に何が起こるのか、インターネットをどのように学習に利用したらよいのかを、手探りで探しているような状態での記述である。何しろ初刊が1997年だから、仕方がない。この本の中で紹介されているプロジェクトのほとんどはもう結果が出ていて、報告書等がまとまっているだろう。ちょっと古すぎて残念である。
     ただ、その中でもインターネットを学習に利用する際の方向性がきちんと述べられているのはさすがである。こうした方向性をきちんと踏まえて実践を行うべきだね。
     三宅氏の最新の著作が読みたいなぁ。

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著者プロフィール

三宅 なほみ(みやけ なほみ)
1982年 カリフォルニア大学サンディエゴ校心理学部Ph.D.取得
東京大学 大学総合教育研究センター 教授,大学発教育支援コンソーシアム推進機構 副機構長
(平成27年没時)
主な著書・論文
  教育心理学概論(共著) 放送大学教育振興会 2014年
  Case Report 5: Knowledge construction with technology in Japanese classrooms (CoREF), in P. Kampylis, N. Law, Y. Punie, (Eds). ICT-enabled innovation for learning in Europe and Asia: Exploring conditions for sustainability, scalability, and impact at system level, JRC Scientific and Policy Reports, 78-90. 2013年
  Collaborative learning for conceptual change, in Vosniadou, S., (Eds). International Handbook of Research on Conceptual Change. 2nd Ed. New York: Routledge. pp.466-483. 2013年
  教育心理学特論(共著) 放送大学教育振興会 2012年
  概念変化のための協調過程―教室で学習者同士が話し合うことの意味 心理学評論, 54(3), 328-341. 2011年

「2016年 『協調学習とは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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