ポケットの中の野生 (今ここに生きる子ども)

  • 岩波書店 (1997年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784000260688

みんなの感想まとめ

ゲーム「ポケモン」を通して、無意識の衝動や人間の欲望を探求する本書は、精神分析や人類学の視点から興味深い分析を提供しています。ポケモンの要素を通じて、科学と魔術の違いや「贈与論」について論理的に展開さ...

感想・レビュー・書評

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  • 簡単なことすら回りくどく説明しようとするきらいはあるけれど、ポケモンとゲームと対称aの関係はなかなか面白かった。

  • ゲーム「ポケモン」による子供の無意識的衝動(野生)の分析。レヴィ=ストロースの話もあり。科学と魔術の違い、無意識の中に眠る衝動などが、ゲームの要素と絡めて論理的に表現されている。
    ポケモンがメンコ遊びの頃から続く伝統であり、冒険のための(知識により分類された)小宇宙の世界とは、なるほど頷ける。

    少々古い本だが、今読んでもためになった。
    2章~5章は難解な表現が多く、少し読み辛いため☆は4つ。内容的には☆5級。
    6章の贈与論の話は分かりやすかった。人格の一部をモンスターにこめて、交換ではなくあげてしまうのだ。

  • 「つまり、ことばの体系に組み込まれていない欲動の流れを「霊」と呼び、「対象a」を「贈与されるもの」と言い換えてみれば、『ポケモン』のゲームについてこれまで私が語ってきたことのほとんどは、そのまま人類学の探求してきた「贈与論」のテーマと重なっていくのである」 ー 151ページ

    精神分析やら人類学やらの視点からポケモンを眺めた本書が出たのはすでに15年以上であるが、現在の戦略ゲームとして特化したポケモンを見たとき、中沢新一はなにを思うのか気になるところ。

    自分自身、ポケモンをやってて思うのは、自分の性格が使ってるパーティの性格にある程度対応している、あるいは、使ってるパーティから自分の性格を見出そうとしているところがあるなということ。

    勝てるパーティを構築するために色々試してみるのも面白いんだけど、何か自分らしい戦略みたいなのはあって、それで勝てるように組もうとしている姿は自分で見てもある種の自己分析的なところがあるなと感じている。

  • 閉塞した現代の子供たちの心に、野生の思考を甦らせた「ポケモン」というゲーム。宗教人類学者の中沢新一がその功績を鮮やかに紐解く。ゲームなんかやってないで勉強!…ってのはもう古い考え方ですよね。

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著者プロフィール

中沢新一 1950年、山梨県に生まれる。1972年東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。 南西諸島の民俗学調査、大衆芸能の記号論研究、チベット仏教の実践的研究などにたずさわる。主な論文に『斬り殺された異人』(『伝統と現代』第38号1975年)『街路の詩学—記号論分析にむけて』(『思想』1977年10月号)など。訳書にブーイサック『サーカス』(せりか書房1977年)アウエハント『鯰絵』(共訳・せりか書房1980年)など。中央大学教授、多摩美術大学芸術人類学研究所所長、明治大学野生の科学研究所所長などを歴任。現在は京都大学人と社会の未来研究院特任教授。著書に、『チベットのモーツァルト』『雪片曲線論』『森のバロック』『はじまりのレーニン』『フィロソフィア・ヤポニカ』『精霊の王』『僕の叔父さん 網野善彦』『アースダイバー』『鳥の仏教』『野生の科学』『レンマ学』『精神の考古学』『構造の奥 レヴィ=ストロース論』ほか多数。

「2026年 『丸石神』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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