現代日本文化論〈1〉私とは何か

制作 : 河合 隼雄  中沢 新一 
  • 岩波書店
3.67
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000261210

感想・レビュー・書評

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  • 挫折!

  • 河合先生の章「『私』探し」のみ読んだ。23ページの短いものだったが、改めて感銘を受けた。特に以下の3つが新発見で、とても勉強になった。

     ・西洋の個人主義は唯一の神を人格神と認めることでそれと対峙しているうちに強力になり、神と対抗しうる「個人」を作り上げた
     ・西洋での能力差は個人のもの、(昔の)日本における能力差は天性の違い
     ・欧米ではキリスト教が抑止力になっていた、日本では「世間の目」が抑止力になっていた、しかし現代では双方とも弱くなり、「私」が暴走しはじめていると思われる

    この本の発行は1998年だが、3点目”暴走”は、2016年の今、もはや行く着くところまできている気がする。河合先生だったら、今の世界をどう分析されるだろうか。。。

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