上方文化

著者 :
制作 : 豊田 善敬  戸田 学 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 26
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000261494

感想・レビュー・書評

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  • 落語以外の上方文化についての対談・座談、論考や随筆などを収録。お茶屋遊びなどに代表される花柳文化や、落語とも縁が深い文楽・歌舞伎・能狂言、更に上方喜劇・寄席演芸・音楽・放送文化・関西の味・大阪ことば等についても収録。司馬遼太郎との対談も収録し、とにかく様々な方面から上方文化がうかがい知れる一冊。上方落語を楽しむ上で知っておいて損はないかも。

    最初はてっきり花柳文化中心で構成されているのかと思ったら本当にいろんなことについて書かれていて、ある意味寄せ集め的な趣もw とくに十二章「放送文化」については小松左京氏とのラジオ番組「題名のない番組」についての対談がとても面白かったです。もっと知的な番組かと思ってたら、その裏側は結構フリーダムだったw 深夜ラジオってのは昔から面白かったんですね。
    文楽については落語を聞いた程度の知識しかなかったのですが、こうして対談を読んでいるともりもり湧くわ興味が。まさか一つの人形を三人で操っていることもしらなんだですよ。一度見てみたいです!
    落語速記は「雁風呂」を収録。米朝珍品集8に入ってるやつと同じ音源からの速記です。

  • 面白いなあ。錚々たる面々。なんだかんだ言っても米朝さん。味がある。図書館で借りたけど、揃えたい全集。

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著者プロフィール

桂 米朝(かつら・べいちょう)落語家。本名・中川清。1925(大正14)年11月6日、満州大連生まれ、兵庫県姫路市育ち。1943(昭和18)年、作家・寄席文化研究家の正岡容に師事。1947(昭和22)年、四代目桂米団治に入門、三代目桂米朝を名乗る。戦後、衰退の一途にあった上方落語の復興に尽力。途絶えていた数多くの噺を再構成して復活させ、多数の弟子を育て、サンケイホールをはじめ全国各地での独演会を成功・定着させた。上方落語四天王の一人にして中興の祖。文化勲章、重要無形文化財保持者(人間国宝)、文化功労者、紫綬褒章など受章・顕彰多数。著書『米朝上方落語選(正・続)』(立風書房)、『上方落語ノート(1~4集)』(青蛙房)、『桂米朝集成(1~4巻)』(岩波書店)など。

「2013年 『米朝落語全集 増補改訂版 第一巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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