坂部恵集 (4)

  • 岩波書店 (2007年2月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784000261692

みんなの感想まとめ

テーマは、言葉や行為が持つ深い意味とその相互関係に対する考察です。著者は「しるし」「かたり」「ふるまい」といった日本語を手がかりに、自身の思索を展開し、国語学者の議論を参照しながら、哲学的なテーマを掘...

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  • 『仮面の解釈学』(1976年、東京大学出版会)や『ペルソナの詩学』(1989年、岩波書店)、『〈ふるまい〉の詩学』(1997年、岩波書店)などに収録された論文・エッセイを収録しています。

    この巻では、サブタイトルにあるように、「しるし」「かたり」「ふるまい」といった日本語を手がかりに、著者自身の思索が展開されています。またそのさいに、富士谷御杖や時枝誠記などの国語学が参照され、彼らの議論のうちにかくされている哲学的に興味深いテーマが掘り起こされています。

    著者は、「ふるまい」「ふり」「まい」「せぬひま」ということばの系列を示しつつ、まず「ふるまい」があって、その二次的再現として「ふり」があるのではなく、より基層的な位置においてあらかじめ他者との対化を含むものとして「ふり」を理解し、その「ミーメーシス」によって対人関係的場面における「ふるまい」が生起するという考えを語っています。さらに、いっそう根源的な位置に「まい」、そして「せぬひま」が見いだされ、他方で同様の構造が「はなし」「かたり」「うた」「しじま」、さらには「おもて」「うつり」「ひびき」「あわい・ふれ」といったことばの系列にも成り立つという主張が展開されています。

    著者の議論が詩と哲学の関係に対してどのような斬新な見かたを切り開いているのか、一読しただけではじゅうぶんに見定めることができませんでしたが、ミーメーシスという概念に含まれている哲学的な意義の深みが感じられました。

  • 一部読了。語るという行為の解釈が話す・謡う・告げるといった発話行為と比較しながらおこなわれる。その後ふるまいなどにつながる。文章も読みやすい。

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