- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000261920
感想・レビュー・書評
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内山勝利の紙上講義では、タレスからプラトン、アリストテレスまでの古代哲学のおおまかな流れが、とくに神と実在の探究という観点からわかりやすく解説されています。
四つのセミナーは、いずれも一部に対話篇という形式をとりいれています。中畑正志が執筆している「自然を超えるもの」は、現代哲学における大きな問題である自然主義について、プラトンとアリストテレスが対話をおこなっています。川添信介が執筆している「創造の理法」は、いわゆる永遠真理被造説をめぐるトマスとデカルトの対話です。塩川徹也の「神と賭け」はパスカルの思想について、吉本浩和の「神なき時代の存在論」はニーチェとハイデガーの思想について、それぞれ解説がなされています。
中畑と川添の執筆している対話篇は、いずれも哲学の中核的な問題を、架空の対話を通して親しみやすいかたちであつかっており、たいへん興味深く読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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