岩波 新・哲学講義〈7〉自由・権力・ユートピア

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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000261975

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  • 井上達夫の誌上講義では、リベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリアニズムの間の論争を参照しながら、国家、市場、共同体の三者間の適切なバランスを実現することをめざすべきだとする考えが示されます。また、三者のうちの一つが突出する、全体主義、資本主義、共同体主義などの専制形態を概観し、それぞれが抱えることになる問題について考察をおこなっています。結論はやや微温的な印象があるものの、とりあげられている問題への切り込みは鋭く、興味深く読みました。

    続く四つのセミナーは、嶋津格、杉田敦、廣瀬克哉、森村進の四人が担当しています。嶋津の論考では、トマス・モア、エンゲルス、ノージックの「ユートピア」論が取り上げられ、杉田は政治的アイデンティティに関する問題にポストモダンの視点から切り込んでいます。また廣瀬は、インターネット空間における秩序について考察をおこない、森村はアナルコ・キャピタリズムの有効性を主張しています。

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著者プロフィール

1949年、宮城県生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程中退。東北大学大学院文学研究科教授、同大学院文学研究科長・文学部長、同大学副学長、同大学附属図書館長、東北大学理事を務める。東北大学名誉教授、日本学術会議会員、日本哲学会元会長。専攻は現代哲学、科学哲学。著書に『言語行為の現象学』『無根拠からの出発』『物語の哲学』『パラダイムとは何か』『歴史を哲学する』、訳書にマッハ『時間と空間』ハンソン『知覚と発見(上・下)』クリプキ『名指しと必然性』ローティ『哲学と自然の鏡』などがある。

「2013年 『科学の解釈学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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