コミュニティ・ソリューション: ボランタリーな問題解決にむけて (叢書インターネット社会)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000262774

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  • リナックスや地域医療などの例を取り上げながら、ネット社会におけるコミュニティの新しい可能性について考察している本です。

    「グローバル・スタンダード」と「コミュニティ・ソリューション」という二つの契機を取り出して、その間に起こる問題を考察するという本書の枠組みそのものは興味深いと感じましたが、具体的な中身がまだ十分に詰められていないような印象もあります。もっとも、1999年に刊行された本なので、致し方ないのかもしれません。

  • [ 内容 ]
    ネット上に生まれる新しい形のボランタリーなコミュニティ。
    だがそれらはネットの抱える信用や認証問題などの深刻な問題を解決できるのか。
    社会や経済にどのような変革をもたらすのか。
    現場から徹底的に検証する。
    リナックス・モデルは世界を変えるか。
    グローバライゼーションとコミュニティ指向へ二極分解するインターネット社会、金属疲労している政府や企業の組織…さまざまな自発的なコミュニティが、新しいやり方で、これらのゆきづまった問題をみごとに解決してゆく。

    [ 目次 ]
    第1章 ふたつのコモンズ
    第2章 コミュニティ・ソリューションの出現
    第3章 関係のメモリー
    第4章 グローバル・スタンダードとのせめぎ合い―食と森の認証
    第5章 ヒューマンサービスとコミュニティ・ソリューション

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著者プロフィール

慶應義塾大学名誉教授、明治大学特任講師。
1971年慶應義塾大学工学部卒業、1975年スタンフォード大学Ph.D.。ウィスコンシン大学コンピュータサイエンス学科準教授、一橋大学商学部教授等を経て、1994年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授、2007年同政策・メディア研究科委員長。2016年より慶應義塾大学名誉教授。専門は、ネットワーク論・コミュニティ論・ソーシャルイノベーション。
主な著作に、『ボランティア もうひとつの情報社会』岩波新書、1992;『空飛ぶフランスパン』筑摩書房、1989;『日本で「一番いい」学校 ―― 地域連携のイノベーション』岩波書店、2008;『コミュニティのちから ―― “遠慮がちな”ソーシャル・キャピタルの発見』慶應義塾大学出版会、2010(共著)ほか。

「2016年 『スポーツのちから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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