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Amazon.co.jp ・本 (250ページ) / ISBN・EAN: 9784000263504
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みんなの感想まとめ
複雑な現代社会における問題に対する新たな視点を提供するこの作品は、計画制御の限界を指摘し、従来のアプローチがもたらす弊害を考察しています。著者は、単純な原因と結果の切り分けではなく、相互に依存しあう関...
感想・レビュー・書評
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福島原発事故後に「東大話法」で有名になった安冨さんが、それより前の2006年に刊行した作品。安冨さんの本は『満洲暴走』などいくつか読んできたが、これが一番難しかった(あとがきによると、最初はもっと難しかったらしい)。
というわけで、あんまり理解できていないけれど、一番面白かったのは、「十分な事前調査→入念な計画立案→責任をもった実行→事後評価による改善」といった計画制御のプロセスでは、複雑な世界には原理的に対応できないということ。物事の複雑な相互関係から一部の原因→結果のみを切り取って、ムリに制御しようとすると、かえって大変なことになると、著者は論じている。たとえば、意味のない書類が増えたり、現場を萎縮させたりしてしまうとのこと。うーむ、たしかに、同様の光景があちこちで増えているのでは…。グローバル化に伴う社会の激変(複雑さの増大)に対して、日本では企業も学校も計画制御の強化によって対応しようとしているが、安冨さんの議論によると、これは根本的に誤った対応ということになる。
これに対して著者が提唱するのは、「共生的価値創出」という概念で、参加者を指令する側・される側に切り分けるのではなく、相互に依存・影響し合うことによって、新たなものを創造する行為とのこと。これも理解するのが難しいが、ごく一部の国際援助や霞ヶ浦の環境再生などで実現しているらしいので、これらの事例をさらに調べてみるのがよさそう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著作多数の安冨先生の三冊目!のご本だそうです。宮沢賢治の詩の引用に始まり、脳が、人が、世界が、青く明滅する美しいイメージが広がってゆく。しかしこれ、何の本だ…。「生きるため」シリーズの源流だろう、めちゃくちゃ面白いんですけど、「やわらかな制御」についての説明、でいいのか? 孫子を読みたくなる「間接的アプローチ」では第一次大戦の話をなさっている。何の本なんだ。巨大な安冨思想のプロトタイプ。「以下にこれこれを述べる」論文形式なのが安冨本としては逆に初々しく感じられる(2019-10-11)
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コロナ禍になって私が一番影響受けた本で、自分の最近の愛読書でもある。
内容は難しくて、最初は理解出来なかったが、だんだんわかるようになってきました。
内容は世の中の複雑は問題を複雑系科学など用いて説明しています。
この本の良さは改めて考えると確かにと考えさせられる。
冒頭の文章だけでも納得するのではないんでしょうか。
さらにコミニュケーションについてもこの本を読むとものすごい技術なんだと実感するしハラスメントについても日常的によくやるコミュニケーションではないかと感じます。
さらに皆さまにとって批判したくなるのは計画制御と計算量爆発についてだと思います。
何か計画して、実行、原因と結果なんてゆうのも無意味なのかわかる。
うまくいく事自体が奇跡なんだと実感できる。
(だから言って無計画がいいとは言ってません)
だから、自己責任論唱えてる人と努力自慢してる人はいかに無意味がわかる。
そして、そこから生じる責任の意味も考えなきゃいけない。
全然意味が変わってきます。
興味ある方、ぜひ読んでみてください。
考え方変わると思います。
私も正直、この本は難しくて、まだ自分でも説明できないものもあるので、何回か読み直さないといけないと思います。 -
難しいという前評判だったけど、案外するなり読めました。
でも、サラッと読んだだけなので理解は深くはないと思います。この本は今は高くて高くてとても手を出す気にはならなかったので、図書館に取寄せてもらった。
「計画制御」はただの人間の妄想であるみたいな事が色んな事例を交えて書かれてある。
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前評判のように難しくはなかった。ただしサラッと読んだだけなので理解が深かったわけではないと思う。
「計画制御」が如何に人間の持つ妄想である...前評判のように難しくはなかった。ただしサラッと読んだだけなので理解が深かったわけではないと思う。
「計画制御」が如何に人間の持つ妄想であるかが色んな事例を交え書かれてある。
その場その場で状況は変わるのだから、融通無碍に立ち回ることが良いのでは無いか、みたいな。
むちゃくちゃ共感出来るし、読んでよかった。2023/09/07
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複雑さを生きる 安冨歩 岩波書店
すなわちこれはシナヤカに生きろという助言なのだろう
しかし皮肉なもので「はじめに」を読み出して
この文そのものが複雑すぎると感じたことだ
例えば IXページの「ここでは世界の複雑さを前提とした場合には〜」と主語を重ね
次のフレーズでは「この概念の示すひとつの帰結は、組織の運営において分掌と責任を明確にし、
その動きを監視し統御するという方法は、ハラスメントを蔓延させ、組織の運動を劣化させる、ということである。近年も、〜」と続くが
ここでも主語を重ねて句読点を多用することで、読みては文章そのものを整理しながら読まなければならないのである
とても不親切な文章だと言える
多分思考の過程を咀嚼せずに羅列したものなのだろう
勿論読み解いていけば私なりに汲み取れているつもりだけれど、何かとも間尺に合わない
世の中はおかしなもので、この難しそうに迷走した文章に酔いしれる人も多いのだろう
ありがたがって読みたいならば、もっと別の内容の本を選ぶべきだと思う
という事も合って出鼻をくじかれたおかげで、
一息入れて本文を読み始めることができた
本文は知らない歴史の紹介もあって結構面白いが
複雑というよりもむしろ
法律書のようでまどろっこしくて読みづらいのも確かだ
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[ 内容 ]
人間関係、ハラスメント、組織の運営からテロリズム、環境破壊まで、現代の諸問題を複雑系科学の立場から読み解き、しなやかに生きる術を明らかにする。
[ 目次 ]
第1章 知るということ(ちがいと情報のちがい;暗黙に知ること ほか)
第2章 関係のダイナミクス(コミュニケーション;ハラスメント ほか)
第3章 やわらかな制御(計画制御の困難;やわらかさの実現 ほか)
第4章 動的な戦略(無形―孫子の兵法;第一次世界大戦の衝撃 ほか)
第5章 やわらかな市場(「市場/共同体」という幻想の対立;共同体と市場の混合 ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
とても深い。何度も読み返したい本。
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