原理主義 (思考のフロンティア)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000264242

感想・レビュー・書評

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  • 【目次】
    はじめに [iii-viii]
    目次 [ix-]

    I 原理主義とは何か 001
    第1章 現代日本の原理主義 001
    インターネット時代の原理主義/思想としての原理主義/蔑称としての原理主義
    第2章 論争の中の原理主義 021
    原理主義とオリエンタリズム/原理主義の諸「原理」/原理主義という用語は有効なのか
    第3章 方法としての原理主義 042
    脅威としての原理主義/比較の方法としての原理主義/段階・類型論としての原理主義

    II ユダヤ教原理主義を考える 061
    第1章 ナショナリズムと原理主義のはざま 061
    ユダヤ教原理主義政党シャスの躍進/ユダヤ民族国家か、ユダヤ教国家か/キリスト教原理主義とシオニストの共犯
    第2章 ユダヤ教原理主義と暴力 087
    人種主義者カハネとユダヤ教原理主義/2つの原理主義運動――ユダヤ教とイスラームの類似性/ユダヤ教原理主義の隘路――ラビン暗殺
    第3章 原理主義のゆくえ 112

    III 基本文献案内 119

    あとがき [125-127]

  • 原理主義とは、テロリストの事かと思っていた。しかし、基本的には思想の原理を信じる事の意味であり、様々な思想がどの様な内容を根底として抱えているかを知れば、テロリストたちも基本的には思想家であって、思想を掲げた活動家である事が解るだろう。キリスト教の原理主義者たちは暴力とは無縁であるし、暴力に訴えて社会に主張する者たちは、原理の意味を曲解して、不服を溜め込んでいるだけだとしか、思われない。原理とは、思想の一番根底にあるもの、と捉えているが、それは、解釈の問題でもあって、如何様にも捉える事が出来るもの、と思った方が良い。宗教は人間の悩みを救う事を目指すのであって、武力で征服して全てを奪いとる事などは、目指していない。より原理を追求しようとする事は、知的な探求であり、暴力の痛みを称揚する方向に向かう事は、悪魔主義と呼んだ方が良いと思う。しかし、一つの思想に染まった集団が、暴力を肯定するとなると、狂気的な残虐行為さえ厭わずに、目的に対して猛進するだけだから、宗教の名の元にも置けぬ存在となる訳です。テロとは無法者の最悪の武器であり、世界中に分散した、裏世界の支配権力でもある。テロリストの原理を、我々は知らねばならない。そして、暴力の原理を解明する事が、身に迫った緊急問題である事だと、感じずにはいられない。

  • [ 内容 ]
    原理主義-この言葉で我々はなにを語ろうとしているのか。
    イラン革命を契機として大きな注目をあびた、この曖昧で多義的な現象を、現代の状況と研究史のなかに位置付け直し、比較概念としての原理主義という可能性を探る。

    [ 目次 ]


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    [ 参考となる書評 ]

  • 09年終
    なじみのないテーマのせいもあってか、分かりづらく頭に入りにくく感じた。先生曰く、「非常に分かりやすく書いてある」とのこと。
    時間を置いて再読したい
    ・そもそも原理主義という言葉の定義とは
    ・イスラム教だけじゃない
    ・キリスト教とイスラム教の関係

  • ¥105

  • 別にそのケはないですよ?

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著者プロフィール

日本女子大学文学部史学科教授。パレスチナ人との最初の出会いは1980年8月のレバノンのアイン・アル・ヘルワ難民キャンプ訪問時。以来、アンマーン2年半、エルサレム2年、そしてベイルート半年と長期滞在の機会を得た。パレスチナ/イスラエルに関する見方は『イスラエル』(岩波新書)、『世界史の中のパレスチナ問題』(講談社現代新書)を参照されたい。専門は中東現代史・中東地域研究。日本・イスラーム・ユダヤ関係史にも関心を持っている。

「2016年 『パレスチナを知るための60章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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