脱構築 (思考のフロンティア)

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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (122ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000264259

感想・レビュー・書評

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  • 副題:Déconstruction
    著者:守中高明(フランス文学・比較詩学、詩人)

     120頁ほどの薄い本でも、中身はみっしり。刊行されてから16年経ちますが、まだまだ内容は古びないようです。

    【出版社の内容紹介】
    ■体裁=B6判・並製・カバー・144頁
    ■品切
    ■1999年12月22日
    ■ISBN4-00-026425-7 C0310
     西洋形而上学への厳密な問い直しである脱構築.それはデリダという固有名,彼の哲学的コンテクストのみに関係しているわけではない.「出来事としての脱構築」は,単なる分析の技法を越えて,現代の実践的諸問題への批判的介入を可能にし,新たなコンテクストを生成させる.それは我々の思考にどのような地平を切り拓くのか.
    http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/7/0264250.html


    【目次】
    はじめに――21世紀の読者へのイントロダクション [iii-vii]
    目次 [ix-x]

    I デリダと脱構築 001
    第1章 脱構築という出来事 001
      1 「構造」の時代の中から 001
      2 「定義」の試み 006
    第2章 エクリチュール・痕跡・差延――形而上学とその「外」 011
      1 「フォーネー=ロゴス中心主義」の不安 011
      2 二項対立から「差延」のエコノミーへ 017

    II 脱構築的コミュニケーション 025
    第1章 フェミニズム――性的差異の舞台 025
      1 フェミニズムの現在形 025
      2 「ファルス中心主義」の脱構築 029
      3 非-固有性としての「女」 037
    第2章 翻訳と他者の言語 043
      1 クレオールと混成的アイデンティティ 043
      2 翻訳の詩学と政治学 050
      3 「母語」という幻想をこえて 062
    第3章 手紙――エクリチュールの行程 067
      1 宛先という謎――カフカ、1912年 067
      2 メッセージ・迂回・コミュニケーション 072
      3 手紙としての存在 084
    第4章 脱構築のエチカ――共同体なき結び合いへ 090
      1 弔いの政治 090
      2 2つの喪――責任=応答可能性の場所へ 095
      3 共同体なき結び合い 103

    III 基本文献案内 111

    あとがき(1999年10月17日 守中高明) [121-122]

  • 最後の章「弔いの政治」に感服。共同体なき連帯。個人の内面において非固有化せざるを得ぬ死の絶対的な無。その非在の外部から襲う死に真空の記憶を預けて極限的内部において他者に開示する態度。「距離=間ーあいだ」に最後の連帯の可能性を見る。感動作、即ち感服。

  • 構築と脱構築はどう違うのか考えていたのだけど、「解体というよりもむしろ、系譜学的迂回を暗示」している(p7)とか。なるほどね。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。早稲田大学法学学術院教授。詩人。著書に『脱構築』(岩波書店、1990)、『存在と灰:ツェラン、そしてデリダ以降』(人文書院、2004)、『法』(岩波書店、2005)、『終わりなきパッション:デリダ、ブランショ、ドゥルーズ』(未來社、2012)、詩集に『守中高明詩集』(思潮社、現代詩文庫、1999)、『系族』(同、2009)などがあり、訳書に、デリダ『シボレート:パウル・ツェランのために』(共訳、岩波書店、1990)、『たった一つの、私のものではない言葉:他者の単一言語使用』(岩波書店、2001)、『コーラ:プラトンの場』(未來社、2004)、『精神分析の抵抗』(共訳、青土社、2007)、『赦すこと:赦し得ぬものと時効にかかり得ぬもの』(未來社、2015)、ブランショ『他処からやって来た声:デ・フォレ、シャール、ツェラン、フーコー』(以文社、2013年)などがある。

「2016年 『翻訳そして/あるいはパフォーマティヴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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