さいはての島へ ゲド戦記III (物語コレクション)

  • 岩波書店
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本棚登録 : 87
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000264655

感想・レビュー・書評

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  • 由緒あるモレド家の血筋を引くアレンと大賢人ゲドは、魔法が効かなくなっている世の中に異変を感じ、二人で旅にでる。
    死を失うことで生を手放す。生命ある身体なら苦痛も味わい、生命あってこそ、身体は老いて、死んでいく。死は己れの生命に、生きてきたその生の全てに支払う代価なのだ。
    所々に、哲学的である事が、この小説の魅力かも知れない。

  • 未読

  • ソフトカバー版

  • ゲドがナイスミドルになっていた。そこまでの経過がぜひ読みたい。

  • 壮年期のゲドの物語。生とは、死とは、不死への扉を開いた代償は?って、結構難しくて、深〜いテーマが根底にあるみたい。竜が出てきたり、魔法の力が失われていく世界を救うために戦ったりという展開が、シチュエーションは違うけど、「ネバーエンディングストーリー」が頭をよぎったのは気のせいかな。

  •  一応、この巻が宮崎映画の原作とされているものらしいです。でも、テルーもテナーもでてこない。アレンはでてきますが。映画よりもっと、ちゃんと王族の血縁者らしい感じで、品があるイメージです。でも、映画でもテーマになって生物「竜」はちゃんと、登場します。ゲド戦記に「竜」は必須です。まぁもともとの設定が、人と流派同じ生き物だった。ですからでしょうか。物語の舞台は、基本海です。はてみ丸とかね。映画とは、イメージかけ離れます

  • 勢いで読んだ3巻。クライマックスなのに盛り上がりに欠けるんだよなぁ…

  • 魔法の館の長としてアースシーを治める大賢人ゲドのもとに,一人の青年が報せをもってきた.彼の国では魔法の力が衰え,人々は無気力になり,まるで国中が死の訪れをじっと待っているようだと.これは一体何者の仕業か? ゲドは青年を連れ見えない敵を求めて旅に出たが,なかなか正体はわからない.ゲドは覚悟を決める…
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    【感想】
    http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50610414.html

  • この辺りになってくると馴染んでくるものね。

  •  アースシーの危機! 魔法の泉が涸れようとしているという、各地からの報告が寄せられた。今や大賢人となったゲドは、若き王子と共にさいはての地におもむき、持てる力のすべてを動員して世界を救う。

     1、2巻に較べると、少し練りが足りないような印象はあるけど、やっぱりいいな。疲れ果てたゲドに「お疲れ様」と言いたい、涙の<三部作>最終巻。すべての力を出し切ったゲドに、ようやく帰るべき時がやってきたのです。。。
     ゲド戦記の竜は、他のファンタジー作品に出てくるのとは違った味があっていいですね。オーム・エンバーはいい子だなぁ。

     ほんとうに好きで読んでいたのは、この3巻まで。年月を経て書かれた4巻『帰還』からの分は、別シリーズと思っておくことにします。奥が深くなったル=グウィンの小説、より成熟したアースシーの世界観も興味深いんですが、私はやっぱり、少年少女の成長にスポットをあてて書かれた<三部作>のファンなんです。

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著者プロフィール

1929年10月21日-2018年1月22日
ル=グウィン、ル=グインとも表記される。1929年、アメリカのカリフォルニア州バークレー生まれ。1958年頃から著作活動を始め、1962年短編「四月は巴里」で作家としてデビュー。1969年の長編『闇の左手』でヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。1974年『所有せざる人々』でもヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。通算で、ヒューゴー賞は5度、ネビュラ賞は6度受賞している。またローカス賞も19回受賞。ほか、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ニューベリー・オナー・ブック賞、全米図書賞児童文学部門、Lewis Carroll Shelf Awardフェニックス賞・オナー賞、世界幻想文学大賞なども受賞。

代表作『ゲド戦記』シリーズは、スタジオジブリによって日本で映画化された。

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