- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000264655
感想・レビュー・書評
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由緒あるモレド家の血筋を引くアレンと大賢人ゲドは、魔法が効かなくなっている世の中に異変を感じ、二人で旅にでる。
死を失うことで生を手放す。生命ある身体なら苦痛も味わい、生命あってこそ、身体は老いて、死んでいく。死は己れの生命に、生きてきたその生の全てに支払う代価なのだ。
所々に、哲学的である事が、この小説の魅力かも知れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
未読
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ソフトカバー版
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ゲドがナイスミドルになっていた。そこまでの経過がぜひ読みたい。
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壮年期のゲドの物語。生とは、死とは、不死への扉を開いた代償は?って、結構難しくて、深〜いテーマが根底にあるみたい。竜が出てきたり、魔法の力が失われていく世界を救うために戦ったりという展開が、シチュエーションは違うけど、「ネバーエンディングストーリー」が頭をよぎったのは気のせいかな。
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一応、この巻が宮崎映画の原作とされているものらしいです。でも、テルーもテナーもでてこない。アレンはでてきますが。映画よりもっと、ちゃんと王族の血縁者らしい感じで、品があるイメージです。でも、映画でもテーマになって生物「竜」はちゃんと、登場します。ゲド戦記に「竜」は必須です。まぁもともとの設定が、人と流派同じ生き物だった。ですからでしょうか。物語の舞台は、基本海です。はてみ丸とかね。映画とは、イメージかけ離れます
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勢いで読んだ3巻。クライマックスなのに盛り上がりに欠けるんだよなぁ…
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魔法の館の長としてアースシーを治める大賢人ゲドのもとに,一人の青年が報せをもってきた.彼の国では魔法の力が衰え,人々は無気力になり,まるで国中が死の訪れをじっと待っているようだと.これは一体何者の仕業か? ゲドは青年を連れ見えない敵を求めて旅に出たが,なかなか正体はわからない.ゲドは覚悟を決める…
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【感想】
http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50610414.html
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この辺りになってくると馴染んでくるものね。
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アースシーの危機! 魔法の泉が涸れようとしているという、各地からの報告が寄せられた。今や大賢人となったゲドは、若き王子と共にさいはての地におもむき、持てる力のすべてを動員して世界を救う。
1、2巻に較べると、少し練りが足りないような印象はあるけど、やっぱりいいな。疲れ果てたゲドに「お疲れ様」と言いたい、涙の<三部作>最終巻。すべての力を出し切ったゲドに、ようやく帰るべき時がやってきたのです。。。
ゲド戦記の竜は、他のファンタジー作品に出てくるのとは違った味があっていいですね。オーム・エンバーはいい子だなぁ。
ほんとうに好きで読んでいたのは、この3巻まで。年月を経て書かれた4巻『帰還』からの分は、別シリーズと思っておくことにします。奥が深くなったル=グウィンの小説、より成熟したアースシーの世界観も興味深いんですが、私はやっぱり、少年少女の成長にスポットをあてて書かれた<三部作>のファンなんです。