- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000264679
感想・レビュー・書評
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「死」と「生」、なぜ生き、なぜ終わりが来るのか、答えがほしくて本書を手にした。シリーズ第4巻目の「帰還」の読了後、時が経ちすぎ大方の物語を忘れていたからなのか、テーマゆえなのかなかなか読了できず、ずっと薄暗闇の中にいた。
結局、答らしい答えは見つけられなかった。
でも、子どものみずみずしい感性で読めばもっと違った感想もあろうかと思うが、ゲドとテナーの語らいを感じると、人が生きていく真に良き生き方に思える。誰かを制圧するのでなく、多くを所有していくのでもなく、どこまで行っても終わらない深い森をゆっくりと時間をかけて歩いていければそれが最良ということかと思う。
「生」も「死」も二つの相反するものとし分割するのではなく、いつも相互に働きあっていて、併存するものととらえて行ければいいのかな、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
未読
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シリーズ最後にふさわしく、これまでの物語を踏まえた総仕上げ編。人間と竜の間で取り交わされた契約と人間が犯した契約反故の影響など。第4巻までの物語でなんとなくもやもやしていたことが、この巻で明らかになる。本書を読み終えると、ゲド戦記の時空を超えた壮大さがひしひしと伝わってくる。
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ソフトカバー版
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主人公は'ハンノキ'です。竜・死者・ゲドやテナー、テハヌー、レバンネンなど、おなじみのキャラクターももちろんでてきます。レバンネンも主人公格でしょうか。いわゆる適齢期を迎えています。エンディングが、結構好きです。