貨幣システムの世界史―「非対称性」をよむ (世界歴史選書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000268417

作品紹介・あらすじ

本国をはるか離れた中東地域で、二〇世紀初頭まで流通したオーストリアのマリア・テレジア銀貨。製造コストが額面よりも高い銅銭を発行し、しばしば「良貨が悪貨を駆逐する」事態をつくりあげた中華帝国。インドで流通した桁はずれの零細通貨、モルディヴ産貝貨…。日々の営みに欠かすことのできない貨幣。しかし、その歴史はいまだ謎に満ちており、「貨幣とは何か」という問いは、わたしたちを惹きつけてやまない。貨幣と市場の複雑で多層的な世界を「非対称性」という概念を手がかりによみとき、世界史のなかの貨幣現象を根本的にとらえなおす。古代から現代まで、グローバルな視野のもとに提示される、新しい歴史=貨幣論。

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    本国をはるか離れた中東地域で、二〇世紀初頭まで流通したオーストリアのマリア・テレジア銀貨。
    製造コストが額面よりも高い銅銭を発行し、しばしば「良貨が悪貨を駆逐する」事態をつくりあげた中華帝国。
    インドで流通した桁はずれの零細通貨、モルディヴ産貝貨…。
    日々の営みに欠かすことのできない貨幣。
    しかし、その歴史はいまだ謎に満ちており、「貨幣とは何か」という問いは、わたしたちを惹きつけてやまない。
    貨幣と市場の複雑で多層的な世界を「非対称性」という概念を手がかりによみとき、世界史のなかの貨幣現象を根本的にとらえなおす。
    古代から現代まで、グローバルな視野のもとに提示される、新しい歴史=貨幣論。

    [ 目次 ]
    序章 貨幣の非対称性
    第1章 越境する回路―紅海のマリア・テレジア銀貨
    第2章 貨幣システムの世界史
    第3章 競存する貨幣たち ―一八世紀末ベンガル、そして中国
    第4章 中国貨幣の世界―画一性と多様性の均衡構造
    第5章 海を越えた銅銭―環シナ海銭貨共同体とその解体
    第6章 社会制度、市場、そして貨幣―地域流動性の比較史
    第7章 本位制の勝利―埋没する地域流動性
    終章 市場の非対称性

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    [ 参考となる書評 ]

  • 経済関係の本はほとんど読んだことなくて、
    こいつもかなり難儀しながら読みました。
    短大で経済学かじってなかったら????????で終わってたかもw
    かじっててよかった(^^)
    おもしろかったです。

    貨幣というとジャリ銭みたいなイメージだけど、
    庶民レベルでは他の物(日本なら米とか)だったり。
    多分その道では常識だと思うんだけど、目からウロコでした。

    わからんところは忘れてしまった可能性大w

    お金って世の中に存在する量より、
    世の中をぐるぐるまわってる量が重要だということは理解できた。
    あと、今は現にあるのよりずっとたくさんのお金が回っていて、
    「信用取引」という名のもとに「ない物」が動いているんやなあということも。
    私の目からみるとすごい不自然。
    (ほんまはそうでもないのかもしれんけど)

    中国の、質を保って昔のお金も一緒に流通させるやり方は
    おもしろいなあと思った。
    通貨は昔から国が今作ってるのだけ有効なもんやと思ってました。

    私のアタリマエは実は歴史が浅かったんだなあ。
    案外「当たり前」なんてそんなもんかもしれません。(09.05.20)

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    図書館。
    別の本を探したけど見つからず、目にとまったこれを借りてしまいました。(090502)

  • 出版社/著者からの内容紹介<br>
    本国をはるか離れた中東で流通したオーストリア銀貨.環シナ海世界で広く使用された銅銭.超零細通貨,モルディブ産の貝貨….貨幣と市場の歴史は,謎にみちている.その複雑で多層的な世界を〈非対称性〉という概念を手がかりによみとき,世界史のなかの貨幣現象を根本的にとらえなおす.古代から現代まで,グローバルな視野のもとに提示される,新しい貨幣論.<br>
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    「MARC」データベースより<br>
    貨幣の歴史は謎に満ちている。その複雑で多層的な世界を「非対称性」という概念を手がかりに読み解き、世界史のなかの貨幣と市場を根本的に捉え直す。古代から現代までグローバルな視野のもとに提示される、新しい貨幣論。

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