木簡・竹簡の語る中国古代: 書記の文化史 (世界歴史選書)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000268462

作品紹介・あらすじ

二〇世紀初頭、かつて古代中華帝国の辺境地帯であった敦煌、居延で、官僚や兵士たちが書き残したおびただしい木簡群が発見された。二〇世紀後半には、中国各地から木簡・竹簡(簡牘)があいついで出土し、その総数は数十万に上る。幻の兵法書『孫〓兵法』をはじめとする書籍、字書、法律文書、命令書、契約書、帳簿、暦、札、手紙など、内容・形式ともに多彩なこれら簡牘資料は、中国古代史研究に飛躍的な知見をもたらした。古代の人びとは文字をどのように使いこなしたのか。文書行政は帝国の支配体制にいかに組み込まれていたのか。甲骨文・金文・石刻などの記録媒体も視野に入れながら、簡牘の時代から紙の時代へ、「紙本成立前夜」の多様な書記文化を豊かに提示する。

感想・レビュー・書評

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    漢帝国の辺境地帯、官僚や兵士たちが書き残した夥しい木簡群…。
    古代びとは文字をいかに使いこなしたのか。
    文書行政は帝国支配にいかに組み込まれたのか。
    竹簡・木簡から紙の時代へ、「紙本成立前夜」の多様な書記文化を提示。

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    [ 参考となる書評 ]

  • 今まで謎とされていたことが、かなり分かるようになったんだなぁとしみじみ。
    紙が書写に使用され始めた起源とか、細かい話も載ってて面白くかつ参考になります。

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著者プロフィール

京都大学人文科学研究所 教授
中国法制史

「2008年 『東アジアの死刑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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