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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784000268547
みんなの感想まとめ
パリの市井に生きる人々の視点から絶対王政を捉え直す本書は、歴史と文学が融合した魅力的な読書体験を提供します。著者は、16世紀のパリの都市社団と王権の攻防を詳細に描写し、特に「ソシアビリテ」という概念を...
感想・レビュー・書評
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プロローグにて筆者が述べるとおり、本書はパリの市井に生きる人々の視点から、「絶対王政」の編成を捉え返すことを目的とする。先行する議論に沿い、筆者自身の問題関心の所在が明確に示されており、研究の手本のような一冊。パリを舞台に繰り広げられる都市社団と王権の攻防戦が眼にみえるようだ。歴史書を読んだはずが、文学作品を読んだような非常にスリリングな読書体験した。
余談だが、サン・ジェルマン・デ・プレ界隈は昔から特色豊かな地域であることを再度認識した。フォーブールであったころは改革派の巣窟であり、王権の手の届かぬ土地だからこそ、富裕層が住まう場所でもあった。マルゴ王女が晩年を過ごしたサンス館のことが思い出される。フォーブールの歴史も非常に興味深い。
本書について若干の批評を加えれば、教会と都市民がいかに結びつき、絶対王政においてどのような役割を担っていたのかという疑問がやや残る。また人の出入りの激しい都市において、「都市民の相互認知」はどこまで有効に働いたのか、史料の限界はあるにしても検討の余地がある。
有益な情報が多いため、咀嚼がまだ十分といえない。読み返し必要だ。 -
1月6冊目。16世紀のパリをソシアビリテという概念で分析。都市の中でソシアビリテがどのようにあり、そして権力をそれがどのように取り込んでいったのかを明らかにした実証的な研究である。しかし、後半は、ソシアビリテの問題から若干遠ざかっているような気がした。都市と王権とのせめぎあいが、かなり詳しく扱われているところが面白かった。フランスについてはこのような研究が日本語であるが、スペインについてはあまりないので、このような研究が出て欲しいと思った。
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後半はソシアビリテの研究というより都市政策史のような感じでおもしろ味に欠けているように思う。
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[ 内容 ]
都市の秩序を担うのはだれか。
都市と王権のせめぎ合いに見る社会的結合関係の変容。
[ 目次 ]
プロローグ 都市に生きる
第1章 閉鎖する都市―一五二五年の危機をてがかりに
第2章 膨張する都市―フォーブール問題をてがかりに
第3章 闘争する都市―民兵隊をてがかりに
第4章 再編される都市―エリートの変容をてがかりに
第5章 揺らぐ都市―武器携行禁令をてがかりに
第6章 改革される都市―ポリス改革をてがかりに
エピローグ 解放された都市
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