- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000268738
作品紹介・あらすじ
数学を組み立てる考え方とはどのようなものなのでしょうか。いったい数学者はどんなことを考えているのでしょうか。よく「数学は抽象的な学問だ」と言われますが、それは決して、数学が謎めいた秘義であるという意味ではありません。抽象とは、自由に考えるための道具立てなのです。考え方のコツをつかめば、「無限」や「26次元」などといった用語は不可解なものではなくなります。数学界でもっとも栄誉あるフィールズ賞を受賞した著者が、数学を支える重要な考え方を紹介します。
感想・レビュー・書評
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大学数学入門あたりまでカバーしているのだろうか。高校生あるいは大学1年生で数学専攻を考えている人にはおすすめしたい。数学の全分野を網羅している訳では無いが、少なくとも大学数学の考え方・アプローチの仕方は垣間見ることができる。
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【サポートスタッフ企画展示:2018春 ブックリスト掲載本】
▼LEARNING COMMONS イベント情報
https://lc.nul.nagoya-u.ac.jp/event/?m=201804&cat=5
▼名古屋大学附属図書館の所蔵情報はこちら
https://nagoya-m-opac.nul.nagoya-u.ac.jp/webopac/WB01463818 -
フィールズ賞を受賞した英国の数学者のガウアーズが数学について書いた入門的本。この本では「抽象的に考えよう」ということを強調している。
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地味な見た目以上に、中身はちゃんとしている数学の本。イントロダクションと副題についているとおり、難しすぎる内容ではないけど、ちゃんとコンピュータ数学(ソートの計算量の問題)などもしっかり取り上げられている。
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岩波書店の〈1冊でわかる〉シリーズの「数学」。このシリーズでは過去に「政治哲学」を読んだことがある。内容は面白かったものの,自分が普段扱わない話題(普段扱わない,というのが幾分情けないけれども)だからか読み進めるのにえらい時間がかかった。この「数学」は自分にとって「政治哲学」よりかは近い分野であるせいか,あまり疲れも感じずさくさく読めた。
モデルや抽象という言葉を基本に据えて,現代的な数学の考え方を分かりやすく述べている。文章の量も多くないので,読みやすい。高校までの知識で多くの部分を楽に理解できる。6章「幾何学」の双曲幾何学と多様体,7章「概算と近似」は,私にはよく分からないところがあった。
解説として書かれた数学の歴史も,数学という学問の有用性を考えさせて興味深い。高校生以上,特に数学は好きだけど数学の授業は嫌いだった,という人におすすめ。 -
数学が苦手な人も読み進められると思います。
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目次
1 モデル
2 数と抽象
3 証明
4 極限と無限
5 次元
6 幾何学
7 概算と近似
8 数学に関するよくある質問