本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784000268769
感想・レビュー・書評
-
なかなか?が頭から離れない。
文章がそれほど難しいわけではないのだが。
ただし、人間の知能は分からないことが多く、断定すると様々な点で危険なため致し方ないところではある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【メモランダム】
・タイトルと中身がややずれているかも。〈知能の機能〉〈知能とは何たるか〉ではなく、〈知能のモデル〉とか〈IQの計測〉が本書の主題。
・巻末に附された、松原達哉氏による「知能の考え方の多様性と見方」という10頁ほどの小論が、知能研究の要約&ツッコミとして分かりやすい。
なんなら、松原氏の補足がなければ、「公平な入門書」としての評価が星一つ分はさがっていたと思うほど(そもそも、著者の論理展開が少々バランス悪いのが玉に瑕)。
・一般知能〈g〉について読める日本語文献としても重宝しそう。ただし、やはり知能の遺伝ばかり前面におしだしがちな気はする。
【著訳者】
著者:Ian J. Deary
訳者:繁枡 算男[しげます・かずお](1946-) 心理測定、多変量解析、ベイズ統計学。
解説:松原 達哉[まつばら・たつや](1930-) 臨床心理学、心理測定。
【書誌情報+長い紹介】
原題:Intelligence: A Very Short Introduction
刊行日:2004/12/10
ISBN:9784000268769
版型:B6 並製 カバー
頁数:184
在庫:品切れ
知的な脳の働きをどうすれば捉えられるだろうか.知能テストの結果から見えてくることとは?知能には種類があるのか? 年をとるとどう変化するのか? 遺伝や環境の影響は? 世に多数あるデータを孫引きして解釈に問題のある書とは異なり,研究を世界的に網羅し,原論文の資料をもとにした信頼できる読み解き.
頭が良いとか悪いと言うその心の奥には,他人の頭脳との違いを知りたいとの思いがあるはず.知能テストは知能テストでしかなく,人間の知的な営みの一部しか捉えてはいない――そのとおり.でも知能テストの結果から言えることとは? 確かな情報にもとづいて一流の研究者が解説します.知能には種類があるのか? 年をとるとどう変化するのか? 遺伝や環境の影響は? じつは研究の世界ではほぼ共通の認識となっていることがあるのです.ただし,研究は集団を対象として行われており,個人について何か決定的なことが言えるわけではありません.創造性や実現に向けた意志の力が大切です.
■ちょっと立ち読み■
“本書は,実際に研究で得られたデータを中心に,知能についての心理学の成果を一般の人にわかりやすいように紹介する.これまでのところ,知能の個人差に関する理論の確証性は,物理学や化学のレベルには達していない.私たちは,なぜある人の頭脳が他の人の頭脳よりも優れているかを説明できるほど,脳の働きについての知識をもってはいないのである.とはいえ,知能の個人差について確立された事実は存在する.(中略)示したデータは,知能についてのきわめて興味深い疑問に答えるものである.その疑問とは,「知能にはどのような種類があるのか」「年齢を重ねると知能はどう変わるのか」「知能の個人差の由来は遺伝子にあるのか,それとも環境の影響によるのか」「知能は生きていくために本当に重要か」「知能はなぜ世代ごとに高くなっているのか」「心理学者の知能の捉え方は一致しているのか」などである.”
(本書「はじめに」より)
“加齢にともなう知能の変化について,ここまでみてきた研究をまとめて,一般的な結論を導くことができる.年齢によって得点が変化しない知能テストと,年齢とともに低下する知能テストには,それぞれに共通の特徴がある.老年になっても良い成績をとることができるテストは,知識や教育経験に関連し,蓄積した知識から答えることのできるテストである.これは「結晶性」知能とよばれる知能であり,「結晶」の比喩は脳内に形成された知識の固い構造を表わすのに用いられている.これらのテストの代表例としては語彙テストがある./30代ですでに成績のピークを過ぎてしまうテストとしては,新しい刺激材料を用いて,制限時間内に柔軟な思考能力が試されるテストがある.これらの能力は「流動性」知能とよばれるが,これは現在の「脳力」を意味していると言える.”
(本書第2章より)
“奇妙に思えるかもしれないが,年をとるにつれて,知能に対する遺伝の影響は強くなるようである.知能への遺伝要因の影響は,乳児から幼児においては20%から40%であるが,70代や80代では60%か,あるいはそれ以上の高い値になる.これを知ったときには,私の直感的理解に反すると感じた.長い人生において,教育や知識を蓄積し,また,外的な要因による脳の損傷などがあり,遺伝の影響はだんだん少なくなると思うのがふつうだろう.しかし,事実はそうではない.老年期において,知能に対する遺伝要因が非常に高いことを示した最初の研究は,驚くほどのニュース性をもっており,有名な科学雑誌『サイエンス』の巻頭論文となり,表紙に写真つきで目立つようにとりあげられた.”
(本書第4章より)
“これらの例から,ホンツィクらは,次の2点が重要であると強調している.
・ 子どもの心理的機能の発達は,年齢によってかなり変化する.
・ 将来の地位の予測は,子どもの特殊な機能の発達(知能・学力・人格・その他の能力)を継続的に研究したとき,信頼性をもつ.
図2は約200名の知能指数の変化の分布である.これをみると,2歳から18歳の間にIQは平均15~19も変化し,50以上変化している者さえ,少数だが存在する.ホンツィクは,このようなIQの変動について,その人の生活環境との関係を重視し,知能の測定値の変化は,両親の学歴や社会性経済性などによる家庭の知的水準によって方向づけられていく傾向があると指摘している.”
(本書「知能の考え方の多様性と見方」より)
〈https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b256775.html〉
【目次】
目次 [iii-iv]
はじめに [1-4]
相関についてのごく簡単な説明 001
さらに学ぶために 010
1 知能にはいくつの種類があるのだろうか――“g”を見るべきか,見ざるべきか 011
鍵となるデータ1 012
鍵となるデータ2 024
この分野ではどんな研究が進んでいるのだろうか 027
さらに学ぶために 029
2 加齢とともに知能はどう変化するか 033
鍵となるデータ3 034
鍵となるデータ4 041
鍵となるデータ5 050
3 脳力,能力?――なぜ,ある人は他の人よりも賢いのだろうか 059
脳の大きさ 061
鍵となるデータ6 065
脳の電気的活動 066
視覚的情報処理の効率性 072
反応時間 078
4 こうなったのも親のせいか――知能の個人差を決めるのは環境か,遺伝か,あるいはその両方か 089
鍵となるデータ7――双生児研究 090
鍵となるデータ8――養子研究 104
鍵となるデータ9 108
さらに学ぶために 111
5 仕事への適性――知能は関与するか 115
鍵となるデータ10 116
さらに学ぶために 124
6 IQの昇る国――世代が進むにつれて知能は高くなっているのだろうか 127
鍵となるデータ11 134
さらに学ぶために 140
7 知能の個人差は実在する―― 11人の(12人はいない)怒れる(ほどでもない)男たち(と女たち) 143
鍵となる委員会 143
さらに学ぶために 151
文献案内 [153-159]
インターネット上の情報源
出版物
1. 一般読者のための文献
2. 学生向けの文献
3. 研究者のための文献
知能の考え方の多様性と見方[松原達哉] [161-173]
1. 知能とは何か
2. 知能の構造
3. 知能の測定と知能の伸ばし方
4. 知能と創造性
知能や創造性についての書籍紹介[松原達哉] [175-177]
訳者あとがき(繁枡算男) [179-180] -
死ぬほど読みずらかった。ってか、辞書かと思いましたよ。
-
【サポートスタッフ企画展示:2018春 ブックリスト掲載本】
▼LEARNING COMMONS イベント情報
https://lc.nul.nagoya-u.ac.jp/event/?m=201804&cat=5
▼名古屋大学附属図書館の所蔵情報はこちら
https://nagoya-m-opac.nul.nagoya-u.ac.jp/webopac/WB01485446 -
498円購入2018-06-23
-
専門的であるがおもしろい。
-
わたしはありだと思います。
人について考えるとき、知能のことを避けるのもなんか変だし。
繁桝算男の作品
本棚登録 :
感想 :
