美術史 (〈1冊でわかる〉シリーズ)

制作 : Dana Arnold  鈴木 杜幾子 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 57
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000268875

作品紹介・あらすじ

伝統的な美術史学が巨匠の"傑作"や様式を中心に美術の歴史を捉えてきたことを批判して、社会や文化、思想、人間との関わりのなかで美術を捉えかえす現代の美術史学は、何をテーマとし、どんな議論を展開しているのだろうか?イースター島の巨像からモネの絵画、前衛芸術、さらにはビデオゲームのキャラクターまで、多様な視覚的素材を使いながら、美術にアプローチするさまざまな視点や方法を解説する。「美術」や「視覚文化」について一人一人が考えを重ねていくための格好の手引き書。

感想・レビュー・書評

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  • 訳が難しい

  • 1.美術史学とは何か
    鑑識>>>鑑賞というヒエラルキー
    しかし、鑑識≠美術史である
    (旧)様式による美術史(→大切なこと/中心的でないことを見落としてしまう)
    アーノルド(著者)「美術史は他の歴史学とは別であり視覚的なものは出発点である。記述は研究の終わりではない」

    ☆美術館に置かれるということ=作品は本来の場所にない→物理的特性に強調点をおくことになる
    過去の人物の収集が画家たちの模倣を作った≠現代

    ・ヴィジュアル・カルチャー=広告や映画など、日常的なものを含む
    c.f.ジョン・コンスタブルの《麦畑》展覧会=ビスケット、カレンダーへの使用例を示す
    →グローバル資本主義の分析に有効

    2.美術史を記述する
    古い美術史=画家の伝記or絵画の様式に重点を置く

    ☆各時代の美術史学
    ローマ
    ・プリニウス
    『博物誌』画家アペレスの扱いが後年に影響する
    16c
    ・ヴァザーリ 
    美術史の記述法の基礎を作る=目きき的アプローチ、観察+画家個人の歴史
    ―問題1ミケランジェロ以降は?
    ―問題2ルネサンス3つの区分に疑問がもたれない
    判断基準→ディセーニョ(イデアの再現)、ナトウーラ(自然の模倣)、グラーツィア(優美さ)、デコーロ(品位)、マニエーラ(様式)
    18c
    ・ヴィンケルマン
    伝記ではなく美術を文化的文脈に位置づける
    ギリシャ美術を(レトリックで衰退した)言語理論の歴史と同じく発展と衰退の歩みとした
    ☆正確な図版を入手できるようになったのは20cなかばからである
    影響:1860ブルクハルト『イタリア・ルネサンスの文化』
    19c
    ・ヘーゲル
    ツアイトガイスト=時代精神
    社会的文脈も重要視しない、自立的な様式を重視
    20c
    ・ゴンブリッチ、ルドルフ・ヴィットカウアー、フリッツ・サクスル 美術における文化史の提供
    ・クレメント・グリーンバーグ
    歴史ではなく観念からの作品=モダンアート
    アヴァンギャルド=芸術の「自律性」
    社会主義者であったゆえに、新しい文化を推進したかった(ユダヤ人)
    カノンからマイノリティ(ジェンダー、コロニアリズム)を排除
    美術=×天才の存在○社会状況によって生まれるもの
    >ジェンダー
    >非西洋
    プリミティヴアートの2つの記述法
    ・影響を与えるものとして
    ・侮蔑的に=本性、とか

    3、美術を提示する
    コレクション=愛国心に訴える
    「美術館がある」ことが街に重要=ワシントン・ナショナルギャラリー
    アメリカ連邦美術計画
    美術館=起承転結を作らなてはならない、現在の考え方のバロメータ、収蔵することで作品を「美術史」にしてしまう
    オルセー=直線的
    近代=一作品一部屋→体験
    →記述方法の変化と近似
    ☆展覧会と美術史の相互作用
    ロジャーフライ「マネと後期印象派」(1910~11)
    ×様式 ○主題の重要性に重きを置いたかいなか

    4.美術史を考える
    19c 美術館の成立
    ・ヘーゲル、マルクス=美術を外的な圧力、影響のパロメータとして見た 
    マルクスの史的唯物論 (上)生産物、(下)経済基盤

    ・フーコー 作者とは何か?記号学
    ・ジャック・デリダ 外部的要素が作品の内部的要素にかかわる
    ・フロイト ふたたび伝記的に
    ・記号論=歴史から切り離す

    5.美術を読む
    鑑賞者と対象の相互作用

    (参考:一冊でわかるシリーズ 美術史 岩波書店 ダナ・アーノルド)

  • 修士論文を書く前に読んでおくべきだった。
    美術史の入門とありが、ちょっと初心者は理解に苦しむかも。
    どちらかというと中級者向けです。
    タイトルが『美術史』だけど、美術の歴史を解説するものではなく、美術史学の研究における基礎情報が述べられています。

  • ざっと目を通しただけだが、美術史の入門書としてはいい本なんじゃないかと思った。

  • わかった気になるだけでまだ理解はしていない。

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