脳 (〈1冊でわかる〉シリーズ)

制作 : Michael O'Shea  山下 博志 
  • 岩波書店 (2009年2月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000268998

作品紹介

体重比では2%にすぎないのに20%のエネルギーを消費する私たちの脳。1000億もの神経細胞からなり、何兆にも及ぶ結合を通じて互いに連絡をとりあうこの細胞の集団は、どんな仕組みでどのような活動を行っているのだろう。そして脳研究はそれをどんな方法で解明してきたのだろうか。神経系の情報伝達メカニズムから始まって、脳が進化してきた過程、知覚の形成のされ方、記憶が貯蔵される仕組み、さらにコンピュータ科学との協働やロボット工学との接点まで、脳をめぐる最新の知見を平易に紹介した脳科学入門。

脳 (〈1冊でわかる〉シリーズ)の感想・レビュー・書評

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  • 主にスポーツでの勝負のいかに勝つための準備をするかという内容。ビジネスや学習にも応用できるだろう。医学の専門知識がよく出てくるがそこは理解できなくても、主張は明快。個人的にはもともとスポーツが得意であり、著者の主張と合うことが多い。例えば昔から運動能力と学習能力は相関関係にあると思っていたことが著者によって示され、やはりそうだったかと納得。
    理論に終始せず具体的にどうすれば良いかという部分まで踏み込んで記述されている。また久しぶりに理系の方の文章を読んだけど、やはりこちらの記述の方が自分に合う。文系のいわゆる読書家やインテリと自称/他称される人は、知識の凄さをひけらかすために書いてるんじゃないかと思うことがあるが、著者の記述シンプルでわかりやすい。頭の良さが滲み出てくる。また、医学という分野から派生させて勝負について書かれている点で応用力があり読んでいても面白い。

  • コンパクトに脳の働きを紹介。感覚と伝達、脳内での処理、記憶処理など、脳について概観できる。

  • ゾウリムシの回避反応に見られるメカニズムが、ニューロンの進化的な祖先。
    カンデルによる、アメフラシの鰓引き込み反応を使った実験。感覚ニューロンにおいて、調節ニューロンから放出されたセロトニンは、cAMPの合成を引き起こす。cAMPがキナーゼを活性化させ、キナーゼはカリウムチャネルをリン酸化する。感覚ニューロンでは、カリウムチャネルはリン酸化されると働きが遅くなる。すると、静止電位に戻るまでの時間が長くなり、活動電位の持続時間が長くなる。こうして感覚ニューロンと鰓の運動ニューロンの結びつきが強められる。短期記憶の場合、リン酸化はすぐに元に戻る。長期記憶の場合、すなわち何度もセロトニンが与えられた場合は、キナーゼのレベルが上がり、細胞体に運ばれるようになる。するとキナーゼは核内に入り、遺伝子の発現調節をする。それによって合成されたタンパク質がシナプス強度の強化と新しいシナプスの形成に関与する。

  • 脳≒海
    どちらも塩水に浸されている。

  • (2010.H22.12.22(水))「脳」
    P118 記憶のメカニズム
    短期記憶から長期記憶への移行←
    アメフラシシナプス強度の短期的変化と新しいシナプスの成長が関与するが、そのどちらにも新たなたんぱく質の合成が関与している。

    このカンデルの実験が面白い。
    いろいろな脳の本を読んでいるが、この本は、深くそして、面白い。

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