戦争とフォト・ジャーナリズム (岩波フォト・ドキュメンタリー世界の戦場から)
- 岩波書店 (2004年8月4日発売)
本棚登録 : 32人
感想 : 6件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (80ページ) / ISBN・EAN: 9784000269728
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
フォトジャーナリズムの本質とその背後にある倫理的な問題について深く考察された作品です。著者は、戦場に赴くジャーナリストたちの使命感や、命と報道の狭間で揺れる葛藤を描写し、特に「被害者の報道」が持つ重要...
感想・レビュー・書評
-
フォトジャーナリズムの在り方について言及している。20年ほど前の本だが、今現在も世界の戦争や紛争が絶えない中、本当の意味で真実を伝える報道ができているのか疑問に思う。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦場写真はいつも自分に衝撃を与える。
-
フォトジャーナリズムとは何か、キャパ、沢田教一や自身の経験をもとに解説。戦場におけるジャーナリストの重要性が理解できた。
有名な「ナパーム弾の少女」(ニック・ウト撮影)の写真は、「ここで待っていたら面白い場面が撮影できる」と米兵にあらかじめ言われて待機していたジャーナリストが撮ったという事実に戦慄をおぼえる。
「ニックの写真はベトナム反戦運動に大きな役割を果たした。しかしどのような状況の中撮影されたのかは、多くの問題を問いかけている。」
エディ・アダムスのベトナムで兵士が射殺される瞬間を撮った写真も、ジャーナリストに対するサービスで行われたのであり、「カメラが回っていなかったら、このとき男が射殺されなかったのは確かだ。」
ジャーナリストのダークサイドにも踏み込んだ内容には、ショックを受けた。
写真の読み方についても考えさせられる。
もう少し写真が多ければ言うことなしの本だった。
中高生にも読んでほしいな。 -
シリーズの別冊、最終巻。
広河隆一の覚悟。戦争報道は被害者の立場に立たなければならない。ジャーナリストがいなくなってから権力は狂暴になる、だからジャーナリストは現場にいなければならない。つまり著者は、ジャーナリストに「報道」以上の役割を与える。第4の権力は市民から付託されたもので、その権力を生かすことを考えろ、とつまり言っているのである。
カメラマンとジャーナリスト。フォト・ジャーナリストは写真家ではなく、ジャーナリストだと言い切る。著者の覚悟はすさまじい、と思う。
広河隆一の作品
