社会学 (シリーズソーシャル・サイエンス)

著者 :
  • 岩波書店
4.11
  • (4)
  • (3)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 99
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000269971

作品紹介・あらすじ

数量データを用いない「質的研究」の比重が(とくに日本において)大きい社会学においても近年「量的研究」が浸透してきたが、両者の間は基本的に分断している。「サイエンスと言えるのか」との問いも投げかけられる社会学には何ができるのか? 古典的研究から最先端の成果までを縦横に紹介しながら、その存在理由を鮮やかに描き出す。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • https://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/885680

    千駄ヶ谷にもあります

  • 本のタイトル・サブタイトル・帯の文言はまったく嘘をついていないのに、社会学の入門書と間違って買う人が多そう。より正確な(しかしまったく魅力のない)タイトルは『ソーシャルサイエンスシリーズの一環としての、「非サイエンス」的な知の居場所である社会学』という感じ。

  • 【書誌情報】
    『社会学――「非サイエンス」的な知の居場所』
    著者 筒井淳也
    ジャンル 社会科学総記
    シリーズ シリーズ ソーシャル・サイエンス
    刊行日 2021/11/16
    ISBN 9784000269971
    Cコード 0330
    体裁 B6・並製・カバー
    頁数:180頁
    定価 1,980円

    数量データを用いない「質的研究」の比重が(とくに日本において)大きい社会学においても近年「量的研究」が浸透してきたが、両者の間は基本的に分断している。「サイエンスと言えるのか」との問いも投げかけられる社会学には何ができるのか? 古典的研究から最先端の成果までを縦横に紹介しながら、その存在理由を鮮やかに描き出す。
    https://www.iwanami.co.jp/book/b593230.html

    【目次】
    はじめに

    第1章 社会学における理論――演繹的ではない理論の効能
     1 演繹体系としての理論
     2 推論における偶有性の排除
     3 社会理論と学説
     4 学説と「緩い」説明体系
     5 経験に開かれた理論
     6 演繹モデルと経験的検証のあいだにある理論
     7 理論と実証が明確に分かれない論考
     8 線引き問題
     9 距離化戦略と反照戦略

    第2章 因果推論と要約――記述のための計量モデル
     1 数量データの構造
     2 関係モデルの優位性
     3 自然実験の台頭
     4 自然実験における記述
     5 因果推論と切断
     6 要約のためのモデル
     7 集団内の多様性と社会変化
     8 データの解像度
     9 3つの計量モデルの比較
     10 予測モデルと要約モデルの連携

    第3章 「質と量」の問題
     1 質的研究と量的研究の分断
     2 量的なものの質的決定
     3 解像度と比較のジレンマ
     4 比較と因果効果分析
     5 粗いコードと距離化戦略

    第4章 知識の妥当性・実用性
     1 距離化戦略と反照戦略(再び)
     2 意味と反照性
     3 知識のタイプと知識の再帰的流通
     4 学問の世界に反照戦略を確保する
     5 実用性の位置づけ
     6 反照戦略における実用性

    終章
     1 「科学」への両義的な思い
     2 科学との距離をめぐる戦略
     3 独自性と共通性をめぐるジレンマ

    参考文献
    あとがき

  • 東2法経図・6F開架:361.1A/Ts93s//K

  • 「社会学」と題名がなっているが社会学の入門・概論ではない
    定性と定量の難しさみたいなものを解説しているけどちょっとタイトルが違うと思う

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

立命館大学産業社会学部教授

「2023年 『災禍の時代の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

筒井淳也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×