暴力 (思考のフロンティア)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 57
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (139ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000270090

作品紹介・あらすじ

暴力の世紀としての20世紀の経験は、私たちに何をもたらしたのか。その歴史に浮かび上がるのは、近代そのものに内在する暴力の姿である。私たちの文明に潜在する暴力は、グローバル化が進行するなかで、近代世界システムを変容させながら世界を席捲している。理性に刻み込まれた、近代の逆説としての暴力を根源的に問いなおす。

感想・レビュー・書評

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  • ■体裁=B6判・並製・150頁
    ■品切
    ■2006年3月23日
    ■ISBN 4-00-027009-5 C0310
    暴力の世紀としての20世紀の経験は,私たちになにをもたらしたのか.その歴史に浮かび上がるのは,近代的理性に内在する暴力の姿である.私たち文明に潜在する暴力は,グローバル化が進行するなかで,近代世界システムを変容させながら世界を席捲している.理性に刻み込まれた,近代の逆説としての暴力を根源的に問い直す.
    https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/5/0270090.html

    【目次】
    はじめに――ヤヌスとしての暴力 [iii-viii]
    目次 [ix-x]

    I 暴力の政治学――戦争と政治をめぐる思考001
    第1章 生の政治と死の政治――近代国民国家と暴力 001
      1 ホロコーストと死の政治 001
      2 全体主義と近代国民国家 07
      3 近代国民国家と生の政治 012
    第2章 限定戦争と絶対戦争――主権国家体系と暴力 019
      1 主権国家体系と限定戦争 019
      2 帝国主義と領域性の変容 025
      3 限定戦争から絶対戦争へ 031
    第3章 脱領域化と再領域化――グローバル化と暴力 038
      1 植民地主義と異種混淆 038
      2 グローバル化と脱領域化 044
      3 再領域化と暴力の遍在化 050

    II 暴力の弁証法――暴力の臨界をめぐる思考059
    第1章 法の支配と法の暴力――秩序と暴力の弁証法 059
      1 政治と暴力との絡みあい 059
      2 秩序の起源としての暴力 065
      3 回帰する暴力のアポリア 071
    第2章 自己保存と自己融解――理性と暴力の弁証法 078
      1 理性と暴力との絡みあい 078
      2 ミメーシスと暴力の根源 084
      3 ミメーシスと排除の暴力 090
    第3章 敵対関係と闘技関係――友愛と敵対の弁証法 097
      1 自己と他者との絡みあい 097
      2 敵対関係に内在した政治 102
      3 課題としての暴力批判論 110

    III 基本文献案内 119

    あとがき(2006年2月 上野成利) [137-139]

  • 暴力の思考枠組をアーレント、シュミット、フランクフルト学派から整理していく。暴力の問題について考えるのに最適な入門書である。本シリーズ巻末についている文献表もありがたい。

  • [ 内容 ]
    暴力の世紀としての20世紀の経験は、私たちに何をもたらしたのか。
    その歴史に浮かび上がるのは、近代そのものに内在する暴力の姿である。
    私たちの文明に潜在する暴力は、グローバル化が進行するなかで、近代世界システムを変容させながら世界を席捲している。
    理性に刻み込まれた、近代の逆説としての暴力を根源的に問いなおす。

    [ 目次 ]
    1 暴力の政治学―戦争と政治をめぐる思考(生の政治と死の政治―近代国民国家と暴力;限定戦争と絶対戦争―主権国家体系と暴力;脱領域化と再領域化―グローバル化と暴力)
    2 暴力の弁証法―暴力の臨界をめぐる思考(法の支配と法の暴力―秩序と暴力の弁証法;自己保存と自己融解―理性と暴力の弁証法;敵対関係と闘技関係―友愛と敵対の弁証法)
    3 基本文献案内

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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • わかりやすくてよかったです。昔々、アドルノを原書で読むなんて授業に出たことをうっすら思い出したけれど、思い出しきれず。ともかくも、暴力といったって、肉体的なものや、精神的なものや、政治的なものや、個人間のものや、国家間のものや、男女間、親子間といろいろあって、それの表面を撫でる、問題に深くコミットする前に読む手引書としては便利だと思う。このシリーズ特有?で、最後に読むべき本リストもあるしさ。ただ、何が正義で、何が悪かは状況次第でいろんな意味の「暴力」はなくなんないなとまた思った。

  • 暴力を、政治の範疇の外に置いて考えるのではなく、政治の根底に据えてそれと真摯に向かい合おうという姿勢には学ぶ所が大きい。理性と暴力を対置させるのではなく、しかしその中で対立や葛藤との調停を考えていくこと、これは様々な場面で考えられるべき事柄である。

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