世界化するパレスチナ/イスラエル紛争 (新世界事情)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000270281

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    エルサレム問題に端を発するユダヤ人とパレスチナ人のコミュニティをめぐる歴史的対立は、イスラエル建国後、パレスチナ問題からアラブ/イスラエル紛争へと発展し、9.11事件後は、中東イスラーム世界とイスラエル化したアメリカとの対立の構図が鮮明になりつつある。
    植民地主義、宗教、民族をめぐる分断線が深い亀裂を刻み、憎悪と対立の連鎖は中東世界に拡大している。
    聖書時代から続くパレスチナ/イスラエル紛争が、いまなぜ世界化しているのか?
    そこに働く政治的文化的力学をめぐって、中東の地政学を読み解く。

    [ 目次 ]
    序章 エルサレムを見た日本人作家
    第1章 パレスチナ/イスラエル紛争の現場(アル・アクサー・インティファーダ―パレスチナ/イスラエル紛争にとっての九・一一事件;シオニズムにとってのパレスチナ―パレスチナ/イスラエル紛争の誕生;離散の瞬間―パレスチナ人の難民化)
    第2章 パレスチナ/イスラエルの相克(パレスチナ解放運動の軌跡―イスラエル建国からオスロ合意まで;ユダヤ民族とイスラエル国民の相克―ショアーの記憶をめぐって;民族と宗教をめぐる自画像のゆらぎ―「アラブ人」と「ユダヤ人」)
    第3章 アメリカとパレスチナ/イスラエル(アメリカとイスラエルの「特別な関係」―キリスト教原理主義の立場から;ジハードとパレスチナ解放―イスラーム運動の立場から;パレスチナ暫定自治から独立への道―閉塞状況のパレスチナ/イスラエル和平)
    終章 世界化するパレスチナ/イスラエル紛争

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 客観的かつ、著者の主観を交えつつパレスチナ/イスラエル問題を歴史を追って解説している。

    ブッシュとシャロンが叩かれてます。
    当然だと思うけどね。

    軍事力の不均衡から生じた自爆テロってのは反撃の一種であって立派な攻撃。民間人を狙うことを擁護するわけじゃないけど、テロリスト呼ばわりして自らの攻撃を正当化するのはどうかと。

    イスラエル人と話してみたいなー。

著者プロフィール

1956年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際関係論博士課程単位取得退学。在ヨルダン日本大使館専門調査員、佐賀大学助教授、エルサレム・ヘブライ大学トルーマン平和研究所客員研究員、国立民族学博物館教授を経て、現在、日本女子大学文学部史学科教授。京都大学博士(地域研究)。専攻は中東地域研究。主な著書に、『見えざるユダヤ人――イスラエルの〈東洋〉』(平凡社選書)、『中東和平への道』(山川出版社)、『イスラムの近代を読みなおす』(毎日新聞社)、『原理主義』『世界化するパレスチナ/イスラエル紛争』『イスラエル』(以上、岩波書店)、『イスラームはなぜ敵とされたのか――憎悪の系譜学』『大川周明――イスラームと天皇のはざまで』『アラブ革命の衝撃――世界でいま何が起きているのか』(以上、青土社)、『世界史の中のパレスチナ問題』(講談社現代新書)などがある。

「2018年 『「中東」の世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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