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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784000270779
みんなの感想まとめ
歴史の解釈とその方法論について深く考察する本書は、ポストモダニズムがどのようにして歴史の客観性を問い直し、ホロコースト否定の風潮を生み出したのかを探ります。著者は、歴史学者の世界観が事実の解釈に影響を...
感想・レビュー・書評
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ポストモダニズムの「歴史とは客観的で中立的な記述に留まることなどありえず、必ず歴史学者の世界観から眺めたものである。」という考え方が、どんな事実でも作り直されうるという風潮を作り、ホロコースト否定を生み出したという主張に対してポストモダニズムの考え方そのものを用いて異議を唱える。
歴史は確かに歴史学者の世界観から眺められた物語のようなものであるが、ここでいう世界観は「何が起こったのか」についてではなく「どうやって調べるのか」に影響を及ぼす。つまりポストモダニズムの多様な世界観とは方法論において言えることであり、歴史学はその方法論に注目しなければならない。つまり過去を解明するために働くこと、信頼でき試験できる証拠を筋の通った方法を用いて言及すること。これらによってたとえ議論を生んでも「道理をわきまえた歴史」が成立するのである。本書で取り上げられたホロコースト否定論者の大御所、アーヴィングはこの二つを満たしていない。よって、ホロコースト否定論は欠陥のある歴史ではなく、そもそも歴史として論じることができないと結論づける。
端的でわかりやすい。内容も個人的に非常に興味深く、刺激的。けれどホロコースト否定論など歴史修正主義の暴力性について触れた上で議論を展開すればより深みのあるものになったのでは。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
果てしない相対主義を歴史にもちこんでユダヤ人大量虐殺の事実を否定する言説を助長したのはポストモダン思想なのか?
106ページと薄い小冊子。 -
2004年。
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無を有にしてしまうトリッキーなロジック。日常にいくつも発見できそうだ。大変参考になった。
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