アンシャン・レジーム (ヨーロッパ史入門)

制作 : William Doyle  福井 憲彦 
  • 岩波書店
3.80
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本棚登録 : 19
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (147ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000270922

作品紹介・あらすじ

フランス革命が生んだ言葉「アンシャン・レジーム」は、その後の歴史の流れのなかで、時代により論者により、さまざまな意味や内容を担わされてきた。「旧体制」はどこでどのように機能し、いつ始まっていつ終わったのか。また、アンシャン・レジームをめぐる概念の変遷は、同時代の政治的・思想的脈絡とどのように絡みあっていたのか。一見自明に見えて複雑な問題の広がりをもつアンシャン・レジーム概念の捉え方の流れを追い、近代史を考えるうえでもつこの概念の重要性を明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • アンシャンレジームとは何か、政治・文化・宗教を、地域を超えてさまざまな視点から説明している本。

    私が理解したことは以下です。
    アンシャンレジームとは一般的にはアンリ4世(17世紀)~フランス革命(1789)までの絶対王政を指すけれども、それは既得権や権力集中が起こっているどの共同体にも見られる構造である。

    アンシャン・レジームの崩壊は、人口増や軍事費の歳出増、またそれをまかなうために貨幣増発をおこなったことで生じたインフレなど、色々な長期的な原因が重なって起きる。

    アンシャンレジーム崩壊後には革命戦争が起こり、ナポレオン戦争に発展していくので、逆にアンシャン・レジームを高く評価する学者もいたそうだ。アレクシス・ド・トグウィルはその1人で、長老や宗教家の存在が秩序を保つのには不可欠と述べている。また「民主主義は多数派による専制政治。その多数はをコントロールするのはマスメディアであろう」と予言している。ワオびっくり。



    現代の予言者は誰でしょうか?
    気にな~る!

  • [ 内容 ]
    フランス革命が生んだ言葉「アンシャン・レジーム」は、その後の歴史の流れのなかで、時代により論者により、さまざまな意味や内容を担わされてきた。
    「旧体制」はどこでどのように機能し、いつ始まっていつ終わったのか。
    また、アンシャン・レジームをめぐる概念の変遷は、同時代の政治的・思想的脈絡とどのように絡みあっていたのか。
    一見自明に見えて複雑な問題の広がりをもつアンシャン・レジーム概念の捉え方の流れを追い、近代史を考えるうえでもつこの概念の重要性を明らかにする。

    [ 目次 ]
    第1章 アンシャン・レジームという観念の変遷―一七八九年から一九一四年まで(はじめのうちの定義;意見の分裂;学問的分析に向かって)
    第2章 さまざまなアンシャン・レジーム(政治的な側面からの考察;社会的な側面からの考察;経済的な側面からの考察;文化的な側面からの考察;ヨーロッパの尺度からの考察)
    第3章 アンシャン・レジームの範囲(アンシャン・レジームの開始期について;アンシャン・レジームの終了期について)

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