一七世紀科学革命 (ヨーロッパ史入門)

制作 : 東 慎一郎 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 39
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000270953

作品紹介・あらすじ

ルネサンスや宗教改革と並んでヨーロッパ近代の幕開けを告げ、現代の科学技術文明の礎を築いた一七世紀科学革命。本書は、この自然に関する知識の巨大な構造変動を「革命」として理解することの意味から説き起こし、新たな機械論哲学が従来の自然観に代わって台頭した経緯を、当時の文化的社会的脈絡に着目する研究を踏まえて概観する。魔術や宗教との関係に加えて、政治やジェンダーとの関係など、近年のテーマにもふれながら、科学とは何かをその成立現場に遡って考えるための手がかりを与える。

感想・レビュー・書評

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  • 社会学の視点で「科学革命」を読み解こうとする試みではあるが、著者の社会学の知識不足は否めない。トーマス・クーンの著書と併せて読むことをおすすめする。

  • 最初、文体に慣れるのが大変だったが、乗り越えるととても面白かった。300近い文献の数でしっかり支えられていてとても緻密。
    特に第4章は興味深い。科学と思想及び宗教の密接な関わり合いは、とても勉強になった。

  • 短い本ですが、内容は本格的です。まず200册以上に及ぶ参考文献リスト、ホイッグ主義などの方法論の反省、数量化と実験という方法の出自、魔術と科学の関係、機械論哲学、とくに科学と宗教の部分ではガリレオの宗教裁判が特殊な事例であり、(ガリレオが敵を作りやすく、また、対抗宗教改革の必要上から聖書の自由解釈を禁じていたのに、ガリレオがそれを行っていたこと、擁護者であったウルバヌス8世との関係など)、初期の科学と宗教の衝突の例とみなしてはならず、ほかの自然哲学者に目をむければ、むしろ宗教的情熱が科学研究に影響を与えていること、この点は重要です。また、社会思想の科学理論への影響についても紹介されており、ハーヴェイが後期に心臓(王の象徴)よりも血液をより根本的なものとしたことの背景には、イギリス社会の革命があること。イギリスで時計の譬喩がすくなくなるもの、自由主義と関係があることなど、研究史を手堅くまとめてあり、示唆に富んでいる。

  • 現在の科学の基礎が出来た17世紀の科学の発展の様子を、宗教、文化、社会などの様々な視点から分析する。現在の科学の考え方の根底を知る機会になる。丁寧に当時の判断基準を用いて分析している点も分かりやすい。入門哲学の名著と共に読むと背景が繋がるかも。

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