演劇のことば (ことばのために)

  • 岩波書店 (2004年11月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784000271028

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プレミアム

みんなの感想まとめ

近代演劇の受容とその歴史的背景に焦点を当てた本書は、日本における演劇の独自の発展を丁寧に分析しています。特に、明治維新以降の演劇がどのように形成され、他の芸術形式と異なる道を辿ったのかが詳述されていま...

感想・レビュー・書評

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  • 日本における近代演劇の受容がとても丁寧に記述、分析されている。熱く盛り上がる事と、暑苦しいと冷める事は立ち位置の違いであり本質的に同様の対象を指す

  • 演劇は、音楽や美術と異なって、明治維新で西洋のものが入ってこなかった。歌舞伎に気を使ったその後の成長となっている。

  • [ 内容 ]
    さて、いよいよ本題にたどり着いた。
    どうして演劇は暑苦しいのだろう。
    いや、本当に演劇は暑苦しいのか。
    もしそうだとして、暑苦しいことは悪いことなのか。
    暑苦しくない演劇はあり得るのか。
    そんなことを、演劇の、特に言葉の問題を通じて考えてみることが、本書の一番の目的である。

    [ 目次 ]
    序章 あまり主旨と関係のないまえがき
    第1章 近代演劇前史
    第2章 近代演劇の成立
    第3章 築地小劇場の誕生
    第4章 築地以降
    第5章 戦前戦後の演劇状況
    第6章 演劇のことば

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 「ことば」よりも、明治維新以降の近代演劇史の解説がメインかな。
    日本の演劇の近代化運動がなぜうまくいかなかったのかに関して、平田さんの考えも伺えます。

  •  詩、演劇、小説、物語、批評をめぐって“ことば”を語るシリーズ「ことばのために」の中の一冊。劇作家・演出家で青年団の代表を務める平田オリザの著書。

     タイトルとはうらはらに、本書の大部分は近現代の簡単な演劇通史を解説している。明治維新で江戸時代の歌舞伎をどう変化させ、大正デモクラシーの時代からファシズムが押し寄せる昭和初期、そして過去の価値観に大転換を求められた戦後から現在まで、劇作家や演出家、俳優、劇団といった演劇をとりまく人がどう振るまい、組織がどう形成と解体を繰り返したか。

     演劇の中で語られることばを解説したものと思っていたので、予想とは違う内容だったが、これはこれで面白い読み物だった。

     ただ、演劇通史として読んだ場合にひとつだけ不満が残るのは、「観客」にほとんど触れられていない点だ。演劇が詩や小説と大きく異なるのは、演劇はライブパフォーマンスであり、その場に観客がいて初めて成立することにあるのだから。

     ことばは常に発信者と受信者がいる。ことばを使った表現の中で、演劇は恐らく最も発信者と受信者が近い。受信者の反応がその場で発信者に見えるのだ。そのことがことばのありように影響しなかったはずがない。

     どんな人々が何を求めて劇場に来ていたのか。明治時代から説き起こすまでもなく、最近の30年程度でさえ大きく変化してきている。平田オリザがそれをどう感じ、どう扱おうとしているのか、ぜひ聞いてみたかった。

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著者プロフィール

1962年、東京都生まれ。劇作家・演出家。芸術文化観光専門職大学学長。国際基督教大学在学中に劇団「青年団」結成。戯曲と演出を担当。戯曲の代表作に『東京ノート』(岸田國士戯曲賞受賞)、『その河をこえて、五月』(朝日舞台芸術賞グランプリ受賞)、『日本文学盛衰史』(鶴屋南北戯曲賞受賞)。『22世紀を見る君たちへ』(講談社現代新書)など著書多数。

「2022年 『撤退論 歴史のパラダイム転換にむけて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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