おじさんはなぜ時代小説が好きか (ことばのために)

  • 岩波書店 (2006年2月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784000271042

感想・レビュー・書評

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  • タイトルを見て、ごく軽い本だと思い暇つぶし用に買ったのですが、なかなかどうしてしっかりした内容の本でした。

  • タイトル一本釣り。きになるね。

  • 時代小説というのは大正時代終わりごろから始まる。(それまでには剣豪小説というものはあった。)社会的ストレス増加と関係がある。
    戦後アメリカ軍の占領下のころは時代小説は事実上禁止。1960年代頃から再び面白い話が始まる。

    山本周五郎・吉川英冶・司馬遼太郎・藤沢周平・山田風太郎・長谷川伸など各々の生い立ち、時代背景など照らし合わせながら小説に貫かれている主題などを比較述べているのが興味深いです。
    吉川英治の「武蔵」と司馬遼太郎の「武蔵」バカボンドとしてとらえられている現在の「武蔵」題材は同じであるが…。
    雑学として、ドイツ人捕虜から始まったユーハイムとブリジストンには、へ~~という感じです。
    長谷川伸の「日本捕虜志」を読んでみたい。

  • [ 内容 ]
    時代小説家たちは静かに戦闘的な教養人である。
    彼らはその作品に何を託したのか。
    時代小説の感性とおじさん的感性が交錯する歴史の焦点にあるものとは。
    山本周五郎、吉川英治、司馬遼太郎、藤沢周平、山田風太郎など、代表的な時代小説家の作品を読み解きながら、時代小説の本質と近代日本のありかたを明らかにする画期的な試み。

    [ 目次 ]
    第1章 「小僧」は神様を信じない―山本周五郎
    第2章 吉川英治の『宮本武蔵』と「修養主義」
    第3章 「戦後」を問いつづけた司馬遼太郎
    第4章 「海坂藩」の原風景―藤沢周平
    第5章 山田風太郎―その教養と奇想
    第6章 「侠客」その孤影と集団の両像―長谷川伸、村上元三など
    第7章 「おじさん」はなぜ時代小説が好きか―森鴎外ほか

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 時代小説文学論。時代物は大人のためのファンタジーだったのね!
    江戸時代にかかれたものも、現代劇を昔の舞台でやってたりするし。
    昔から連面と繋がる、これぞ大衆文学なんだなあ。
    青春だったり恋だったり、組織の欺瞞や家族の暖かさ、時代物というベールをかけるだけで、まっすぐに読めるようになるなんて面白いじゃないか。

  • 時代小説家についての紹介、生い立ちや作品の出来上がった時の時代背景とか勉強になりました。取り上げられている作家様⇒山本周五郎、吉川英治、司馬遼太郎、藤沢周平、山田風太郎、他。

  • この本で取り上げられている作家は、山本周五郎・吉川英治・司馬遼太郎・藤沢周平・山田風太郎・長谷川伸などである。一口では何と説明すれば良いのか、うまい言葉が浮かばないのであるが、作家論であり、作品論であり、作家・作品を通じての時代の気分論みたいなものでもある。そういう意味では、昨日、感想を書いた「本よみの虫干し」と同じような意図の本であろうし、その中で紹介されていた作家・作品をより詳しく論じたもの、とも言える。こんな評価を読んだことはないが、関川夏央は、博覧強記の人だと思う。この本を書くためには、相当の量の読書と調査が必要なはずである。それらの知識的なものを、関川夏央は、独特の新しい切り口から整理し、提示してくれている。私が感じる、もうひとつの関川夏央の特徴は、「この人はシャイな人なのだろうな」と思わせる、論と筆の進め方である。何かを論じていても、筆者自身の結論が、明快な形で示されることは、ほとんどない。これは、自分の書いていることに自信がないというよりは、何につけ、そんなに簡単に結論の出せることっていうのは、実は多くはないのだよ、って、それも控えめに言っているような、そんな感じの主張と文体、と思えるのだ。僕はこの作家が好きであり、従って、そういう味わいは、好ましいものに感じられる。

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著者プロフィール

1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。
1985年『海峡を越えたホームラン』で講談社ノンフィクション賞、1998年『「坊ちゃん」の時代』(共著)で手塚治虫文化賞、2001年『二葉亭四迷の明治四十一年』など明治以来の日本人の思想と行動原理を掘り下げた業績により司馬遼太郎賞、2003年『昭和が明るかった頃』で講談社エッセイ賞受賞。『ソウルの練習問題』『「ただの人」の人生』『中年シングル生活』『白樺たちの大正』『おじさんはなぜ時代小説が好きか』『汽車旅放浪記』『家族の昭和』『「解説」する文学』など著書多数。

「2015年 『子規、最後の八年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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