ドイツ宗教改革 (ヨーロッパ史入門)

制作 : R.W. Scribner  C.Scott Dixon  森田 安一 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 17
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000272032

作品紹介・あらすじ

宗教改革とは「ルターの宗教改革」にほかならないとして、従来ルターを中心に据えて語られがちだった宗教改革に対し、広く同時代の社会的・文化的文脈のなかに置きなおすことによって、宗教改革の歴史像は大きく変貌した。さまざまに存在した改革運動の流れ、民衆のキリスト教信仰の実態、改革理念の伝播のしかた、運動に対する社会のさまざまな領域の多様な応答、そして改革の衝撃によって宗教、社会、国家の何が変わり何が変わらなかったのか。宗教改革の「脱神話化」をはかる近年の歴史研究を概観する。

感想・レビュー・書評

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  • 500年前の出来事が、教会の立場から研究されることが多くても、一般史ではあまり分析されていないとの事。ルターの行動については常識とされていることが、実は神話的に脚色されている可能性があるということは確かにそうなのでしょう。ウイッテンベルクの95か条の宣言そのものが、事実だったのか?という記述には驚きです。先立つ時代の宗教状態について議論の的になっているという説明の文中で、「中世の『キリスト教的ヨーロッパ』はほとんどキリスト教的ではなかった。ただ単にキリスト教の実践レベルが低かっただけではなく、信仰の基本の理解が貧しかった。キリスト教が民衆の間で達成したことは、せいぜい本質的に異教の信仰・儀式とくにアミニズム、精霊、神通力といった魔術世界への信仰にキリスト教信仰の薄い化粧版を貼っただけだった。」という文章には全く同感でした。もしかすると今の世界の大部分の宗教者の態度もこれに近いかも知れません。

  • 宗教改革の基本的な理解をするための入門書

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