支える,支えられる,支え合う (岩波ジュニアスタートブックス)

  • 岩波書店 (2021年11月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (126ページ) / ISBN・EAN: 9784000272421

作品紹介・あらすじ

あなたの周りに誰かの助けを必要としている人はいますか? あなたは困ったことがあったら周りにSOSを出すことはできますか? サヘル・ローズさんが自らの体験をたどりながら、他者を思いやり、寄り添うことの大切さを伝えます。森山誉恵さん、慎泰俊さん、三好祐也さん、ブローハン聡さんなど、10代の居場所づくり、病気の子どもの教育など様々な支援に携わる方々の活動も紹介します。

感想・レビュー・書評

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  • クリーンヒット 『支える、支えられる、支え合う』 | 教文館ナルニア国
    https://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/archives/weblog/34484

    【岩波ジュニアスタートブックス】『支える、支えられる、支え合う』に代表・森山の記事が掲載されました - 認定NPO法人3keys(スリーキーズ)
    https://3keys.jp/news/12469/

    「支える、支えられる、支え合う」病気を抱えていても自分らしくいられるように(三好祐也)
    https://www.pokesapo.site/news/1862/

    支える、支えられる、支え合う - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b593240.html

  • 初ジュニスタ。
    いろいろな環境にいる人のことを知り、違いがあっても互いに理解し合うことについての本。イランからこどものとき来日して今は俳優として活躍しながら難民キャンプなどの支援をしているサヘル・ローズさん、子どもの安全な居場所づくりに取り組む森山誉恵さん、無戸籍で育った経験から開発途上国の子どもや女性の自立を助けるマイクロファイナンスをてがける慎泰俊さん、自身が病気で学校に行けなかった経験から病気の子の学習・自立支援をする三好祐也さん、虐待や児童養護施設で育った経験から同じような境遇の子どもを支援しているブローハン聡さん、子どもとしての経験からSOSの出しにくさ、周囲の人の気付きのありがたさなどを語り、いまは支える側にたつようになるまでの思いを語っているので、当事者の子どもには励みになり、当事者の心情理解の一助にもなる。こどもはもちろん、まずは現場の先生や子どもを持つ親の立場の人が読んでほしい気もする。

  • 〇手を差し伸べる。声をかける。気が付く。
    〇誰かが見ている。世界は広い。チャンスがある。

    「自分を大切にして、そしてまわりの人に目を向けて」サヘル・ローズ
    イランから日本へ来ての文化の違いに対する衝撃と貧困。
    食文化と密接に関係ある匂い。←そういえば、日本人は醤油の香りがするらしい。
    “違い”を差別するのではなく、背景への好奇心に。
    SOS をだせない人へ。きっと誰かが見てくれている。
    学校だけがあなたの人生の全てではない。
    どんな経験も、いつかだれかを助ける力になる。

    「子どもたちの安心・安全な育ちを保障する」森山誉恵
    安心して過ごせる場所はどこか?
    ←どこで過ごすにもお金がかかる。
    支援の仕組みからこぼれ落ちる子どもたち
    ←「Mex」どこに相談したらいいかわからない子どもたちと支援機関や情報をつなぐためのプラットホーム
    ←「3」自分の好きなことをして過ごせる居場所
    子どもが子どもでいられる場所

    「だれにでも平等にチャンスのある世の中にしたい」慎泰俊
    五常・アンド・カンパニー
    …発展途上国におけるマイクロファイナンスの仕事。小さな額で提供される金融サービス
    発展途上国には会社が少なく、自分で仕事を作って働いている。
    慎さんには国籍がない。
    ・肌の色、性別、家庭の経済事情、本人にはどうしようもないことで、〇〇は出来ない…という世の中はおかしい。
    国籍がなくてもやりたいことはできる。ということを世界中の人に見せたい。
    「機会の平等」「世の中を変える」
    私たちのどんなアクションにも世界を変えられる可能性がある

    「病気を抱えていても自分らしくいられるように」三好祐也
    ポケットサポート…入院している子どもたちが勉強できるように
    長期入院している子どものうち、継続的に教育を受けられているのは1割
    退院してからも支援が必要
    病気を抱えていても、子どもらしい時間を過ごせる環境を整えていきたい。
    「伝える力」「休む勇気」
    差し伸べる手を。

    「自分で生き方を選べることの大切さ」ブローハン聡
    外国籍の母。
    継父の暴力。
    友だちには家庭の悩みを言えなかった。
    施設に保護されて、はじめて安心して眠ることができた。
    学校…虐待発見のキーパーソン
    母の死…母が誇りを持てるような生き方をしよう
    高校の友人に受け止めてもらえる。
    自分という〈資格〉を取る
    「THREE FLAGS 希望の狼煙 」
    …児童養護施設ってどんなところ?
     里親家庭出身者の声
     ←児童養護施設出身者3人が情報を発信
    広い世界を知る

  • 2021 岩波ジュニアスタートブックス

    サヘル・ローズさん編集で、いろんな支援に携わる人が自身の活動について語る

    森山誉恵(もりやまたかえ)
    認定NPO法人3keys 代表理事
    https://3keys.jp/

    10代のための相談窓口まとめサイトMexミークス
    https://me-x.jp/

    慎泰俊(しんてじゅん)
    途上国の低所得層に金融サービス
    五常・アンド・カンパニー
    https://gojo.co/landing-page-jp

    認定NPO法人Living in Peace
    https://www.living-in-peace.org/

    三好祐也(みよしゆうや)
    病気を抱える子どもの学習・復学・自立の支援
    認定NPO法人ポケットサポート
    https://www.pokesapo.com/

    ブローハン聡
    一般社団法人コンパスナビ
    https://compass-navi.or.jp/

    サヘルさんの言葉は優しい
    「違うことを否定しないで」
    違いを感じたら、「変だ」と言ったり、からかったりするのではなく、どんなものを食べているんだろう、どんな生活をしているんだろうと興味をもってほしい。否定するのではなく興味をもつことで、お互いの理解が深まるきっかけになるのだと思います。

    どんなにがんばっても、その子だけの努力ではどうにもならないことがあります。

    いつもと様子が違ってたり、何かが足りてないと感じる子がクラスにいたら、歩み寄ってあげてほしいです、そうして、話を聞いてあげてほしい。

    大人ではなく、子ども同士で、同じ目線だから気づけることがあります。だから、教室の中であなたがそれに気づいたら、声をかけてあげて、お互いに寄りかかり合える存在であってほしいなと思います。

    母から「とわんな暴言を吐かれても、暴言で返さないで」と言われました。〜相手と同じフィールドに立つことになってしまいます。それは何の解決にもならない。
    「相手があなたに暴言を吐いてしまったことを後悔するくらい、あなたがずっと高い所に行けばいい、あなたが伸びていく姿を見せていきなさい」と言われました。〜相手がどうしてこんなことを言うんだろう、ということを考えて、やさしい言葉で包み込むようにしています。そういう生き方を母から学びました。

    苦しかったことは、将来、だれかを癒す力になります。いまの経験は、将来、だれかを救うための経験なのかもしれません。

  • 世の中には様々な要因で困っている人がいる。その人たちのことを知るだけでも支え合う社会の形成の一歩だろう。
    それが中学生向けに書かれたこの本の意義なのだろう。
    もちろん当事者にも助けを求めていいのだとも伝えてくれる。

  • 日本に住んでいると、日常的に見聞きすることが少ないだけに、ある程度意識していないと、どうしても移民については疎くなってしまう。まずは圧倒的に少数で、必然的に小さい声に耳を傾けるところから始めないと、何が問題で、どう考えたらよいのかなんて、考えることも出来ませんわな。

  • 毎日小学生新聞に連載されているサヘルローズさんの文章がとても素敵で、サヘルさんの書かれた本を読みたいと思ったのがきっかけで読んだ。

    困難な状況にいる子供達を様々な方法で支えている
    人達がいる事を知る事が出来た。

    活動をされている人の中には、
    かつて御自身も困難な状況に置かれていた方も多く、
    もし今、希望を持てる状況ではない子供が
    この本を読んだとしたら、未来に可能性を見出せるんじゃないかな?

    文字も小さくなく、ページの周りはブルーの枠で囲まれていてぎっしり文字!というわけでもないし、
    難しい言葉も使われていないし、写真や図も載っていて分厚い本でもないので読みやすいと思う。

    表紙のイラストやフォントも柔らかくて、
    手に取ってもらいやすい工夫をされてると感じます。

    子供の目に触れやすいところに置いて欲しい本。

    出来ればサラッとでも良いので授業などで取り上げて、特別本が好きでもない子にも興味を持つキッカケを作ってもらえればな、と思える、とても大事な事が書かれてある本だと思います。


  • サヘルさん、三好さんのお話にグッときて、最後にブローハンさんのお話でグググーと来た感じ。

  • サヘル・ローズさんの生い立ちを通していじめについて考えるのがトップトピック。
    その後の章は、複雑な環境に生きる子どものための学習支援、発展途上国におけるマイクロファイナンス、病気治療中の子どものサポート、虐待環境からの自立といったテーマで構成されており、当事者や支援活動を行う人のリアルな体験が語られています。そして、それぞれの語り手、テーマに対するサヘルさんのコメントが添えられる。

    テーマが盛りだくさんすぎて、すべてを浅く知り、頭の片隅で考える、という程度になってしまいそうですが、おそらくそれでいいのだと思います。浅くとも「知る」ことの重要性、そして小難しくないからこそ広く読める。

    中学生がメインターゲットの本ですが、とても簡潔に書かれているので、小学校高学年でもいけるかと。

    サヘルさんのいじめは異文化への無理解という側面もあったよう(経済的な困難による周りとの差異もかな)で、いじめを受けた当事者として、今いじめを受けている子どもへのメッセージ、そして加害者にならないために「違い」をどう捉えてどう考え、どう関わるのか、を伝えようとしています。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000055795

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著者プロフィール

俳優。イラン生まれ。7歳までイランの孤児院で過ごし、8歳で養母と来日。主演映画『冷たい床』でイタリア・ミラノ国際映画祭にて最優秀主演女優賞を受賞。国際人権NGOの「すべての子どもに家庭を」の活動で親善大使を務めた経験もあり、2020年にはアメリカで人権活動家賞を受賞する。著書に『これから大人になるアナタに伝えたい10のこと』(童心社)ほか。

「2025年 『国籍のゆらぎ、たしかなわたし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

サヘル・ローズの作品

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