日本外交史講義 (岩波テキストブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000280327

作品紹介・あらすじ

150年前の開国から現在に至るまで、「国民国家」としての日本は、それぞれの局面において、-国内政治と相互に影響しあいながら-いくつもの選択肢の中で、ある外交政策を選択し実行してきました。なぜその選択がなされたのでしょう。そして結果としての現在をどう考えればよいのでしょうか。日本外交の軌跡を検証するとともに、そこから見えてくるこれからの外交の姿を示します。

感想・レビュー・書評

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  • 大学院入試に向け通読。大学生向けの参考書には珍しく「です・ます」調で統一されていた。明治時代から始まり、2000年代中盤までが10章に分かれ概説されており、確かに高校生にはやや発展的レベルかもしれないが、大学で「日本の現代社会・政治」について学ぶならこれ位は知っておきたい内容が網羅されていたと思う。何か主義・主張を押し付けるのではなく、見方・考え方を提示し考える良い手引きとなる書こそ「教科書」にふさわしく、本書はまさしくその教科書のうちの一冊だろう。

  • 20110629再読開始。

    以前一読したのですが、わかりやすい良書だった印象があります。

  • 明治からの日本外交史について、教科書的なチェックリストも含めて書いてある。日本外交史を簡単に、かついろいろな議論があることも含めて学びたいならば良書。

  • 語り口調での記述は違和感があるが、良作。五百旗頭編著はまさに外交史であり、日米、アジアの当局者の交渉過程を細かに書き上げている。しかし、この本はマクロな史的視点に立ち、また内政にも立ち入り、特に安保問題の議論は特筆に価する。また、外交と内政の連関性に対する視点は他にはない。他の教科書とあわせて読むことをお薦めするが、大局的に理解するときにこの本はお薦め。

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著者プロフィール

井上寿一
1956年(昭和31)東京都生まれ。86年一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得。法学博士。同助手を経て、89年より学習院大学法学部助教授。93年より学習院大学法学部政治学科教授。2014~20年学習院大学学長。専攻・日本政治外交史、歴史政策論。
著書に『危機のなかの協調外交』(山川出版社、1994年。第25回吉田茂賞受賞)、『戦前日本の「グローバリズム」』(新潮選書、2011年)、『戦前昭和の国家構想』(講談社選書メチエ、2012年)、『政友会と民政党』(中公新書、2012年)、『戦争調査会』(講談社現代新書、2017年)、『機密費外交』(講談社現代新書、2018年)、『日中戦争』(『日中戦争下の日本』改訂版、講談社学術文庫、2018年)、『広田弘毅』(ミネルヴァ書房、2021年)他多数

「2022年 『矢部貞治 知識人と政治』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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