オーラル・ヒストリー入門 (岩波テキストブックス)

制作 : 御厨 貴 
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000280464

作品紹介・あらすじ

オーラル・ヒストリー(聞き取りによる調査)は、意思決定過程を分析する研究手法として政治学(政治家や官僚など)や経営学(企業経営者)の分野において、1990年代以降実践され、それまでブラックボックスとなってきた政府や企業の実態を明らかにする上で大きな成果をあげてきている。しかしそれは性質上、聞き手と語り手の相互作用によって強く規定されるものであるために、その方法は聞き手の個人技とされ、普及が立ち後れてきた。このような状況を打破すべく編者らは、講義+実習+成果作成というカリキュラム構成によって、基礎技術の習得と実践を目指す「オーラル・ヒストリーの学校」を立ち上げ、学としてのオーラル・ヒストリーを確立するにいたった。本書は、経験豊富で最高水準の技量を有する講師たちによる、そのためのテキストとして、他に類をみない価値を有する講義の記録。

感想・レビュー・書評

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  • 本の題名そのままに、これからオーラル・ヒストリーをやってみたいという人のための本。そもそもどのような研究手法かという点から、進め方、成果物にする方法、注意点などが網羅されていて、しかもわかりやすい。
    質的研究は海のものとも山のものともわからないイメージがあるけれど、オーラル・ヒストリーはその中でも「厚い既述」ができ、深さのある研究ができるのではないかと思う。もちろん、それだけ時間と手間隙がかかるわけだけれども。

    個人的には、インタビュイーもこのインタビューが成果物として公表されるとなると、「観客」を意識して話すようになるのだということは、当たり前のようで意外と気づかなかった。どんな調査法も、一筋縄にはいかない。ただ、それだけに、面白い。

  • 分かりやすくすとんと落ちた。
    しかし、オーラルヒストリーはインタビューと何が違うのか、といった定義は明示されていなかったためぼんやりした印象。

  • 御厨先生の著作や放送大学講義のファンとしては、オーラルヒストリーと言うものを是非知りたい所。といってもこの本を買った動機は、農業史の先生が担当するフィールドワークの目標がオーラルヒストリーだったからです。終ってみれば全然そんな感じがなかったけどね。

  • 第1回〜第3回講座/参考文献

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