- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000280754
作品紹介・あらすじ
故郷のゴント島で妻テナー、養女テハヌーと共に静かに余生を送るゲド。竜が暴れだし、ふたたび緊張が高まるアースシー世界。テハヌーは王宮に呼び出され、レバンネン王から重要な使命を与えられる。
感想・レビュー・書評
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大きなふしぎな出来事と、小さなありふれた出来事と。
どちらも大切だということに気付かされました。
そして、人の手のぬくもりのもつ、力の大きさ。
読み終えた後、自分の家族が、今まで以上に愛しく感じるようになりました。
読んでよかったと思える物語でした。
時間が経ってからまた読み返そうと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
以前読んだとき、年を取ったゲドとテナーが、テハヌーと別れ、残されたラストに胸が潰れたので(なんか、「年寄りを残す」ってつらいな、と思った)、なかなか読み返す気持ちにならなかったのだけれど、今回読んでみて、ラストの、テハヌーとゲドのシーンが、寂しいと同時に立派に成長して旅立ったテハヌーへの、溢れる想い…愛…を感じて、決して暗い感情ばかりじゃないことに嬉しく思えた。
そう読み取ることが出来て良かった。 -
きっとたくさん読み解く事はあるんだろうが、
「永遠の命なんてろくなもんじゃないよ」
というお話なんでしょう。
ゲド戦記とタイトルにあるために、いよいよの時にはやっぱりハイタカなのね、となるもんだとおもっていたのであるが…
納得はできるのであるが、ファンタジーなのだからそこはカッコよく終わって欲しいという安易な感想を持ってしまった。
ちょっと寂しい。
1968年にこのシリーズが出版されたらしい。
そんなに大昔に書かれた物ではなかったみたいだ。
その頃の日本ではファンタジー小説というジャンルは認知されていたのだろうか?
どこからファンタジーと定義するのかもややこしいのかもしれないなぁ。
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ゲド戦記第六部にして完結編。本作は「外伝」=「ドラゴンフライ」の後日談を含むので、旧版と新版でナンバリングが逆になるが、あちらを先に読んでおいたほうが良い。
竜と人間、<アースシー>が抱える謎と問題が明るみになり、これまでの主要人物が結集することに。激しい戦いやハラハラするような展開はなく、過去作よりややトーンダウンするものの、各キャラクターそれぞれの内面を細やかに描きつつ、物語は静かに結末に向かっていく。若い愛、成熟した愛、民族や種族を超えた愛などが目をひくなか、生死に対する人間の業のようなテーマ性もあり考え深い。シリーズすべての決着をみるラストには、訳者あとがきにもあるように、長い旅を終えたような安堵感がある。ル=グウィンも世を去り、新たに<アースシー>の物語が紡がれることはないが、いつまでも人々の心で生き続けていく気がする、奥深いファンタジーだった。 -
冒険モノの方がよく読める。
死者とは何か、竜とどう違うのかが問題となっていてテハヌーの姉妹がテナーと関わりあう。
あと一冊で終わるのが惜しい。
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タイトル*ゲド戦記 5 アースシーの風
著者*アーシュラ・K.ル・グウィン
出版社*岩波書店
故郷のゴント島で妻テナー、養女テハヌーと共に静かに余生を送るゲド。竜が暴れだし、ふたたび緊張が高まるアースシー世界。テハヌーは王宮に呼び出され、レバンネン王から重要な使命を与えられる。
(あらすじより) -
惰性で読みました。
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一気に5巻まで読み切った。4巻までの話が関り合い、ひとつの物語を紡いでいく。描く世界は深くて、すべてがすんなり理解できたわけではないけど、読んでよかった!
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ゲドとテナーの時代が過ぎ、テルーの話。
他と比べて、いまいち。