星をつなぐために (沢木耕太郎セッションズ〈訊いて、聴く〉)

著者 :
  • 岩波書店
3.47
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本棚登録 : 56
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000280808

作品紹介・あらすじ

「かく」とは天上の星をつないで星座を描くことなのか? フィクションとノンフィクションをめぐるスリリングな10のセッション。書き下ろしエッセイ「「かく」ということ」も収録。【柳田邦男、篠田一士、猪瀬直樹 、辻井喬、村山由佳 、瀬戸内寂聴、角幡唯介、後藤正治、梯久美子】

感想・レビュー・書評

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  • 2020年に発行された、沢木耕太郎の4冊の対談集の4冊目。作家との対談を収めている。対談相手としては、柳田邦夫・後藤正治・梯久美子といったノンフィクションの作家とのものが多い。
    ここに収められている対談を読むと、沢木耕太郎が、また、対談相手の作家たちが、フィクションであれ、ノンフィクションであれ、モノを書くということがどういうことかについて、誠実に深く考えながら作品をつくっているのだということがよく分かって、好感を持った、というよりも、感銘を受けた。それは例えば、そもそもノンフィクションとは何?という問いから始まって、ノンフィクションを書くとした場合でも、その方法論はどうするのか、というようなことを一作一作ごとに作家が真剣に考えながら書いているということである。この対談に登場する作家の何人かの作品はたくさん読んでいるが、そういった真剣さに思い及ばず、物語としての面白さに惹かれて読み飛ばしていたような気がする。
    本書の副題は「星をつなぐために」である。
    星座というのは、空に浮かぶ星と星を線でつないで何らかの形をつくることにより出来ている。当たり前だけれども、もともと、「おうし座」とか「うお座」とかというものは自然には存在しない。人間が星と星をつないで、意味を与えたので初めて存在するものである。沢木耕太郎は、ノンフィクションとはそれに似ていると語っている。事実の1つ1つが星だとすれば、それをつないでノンフィクション作家は意味を与えている。それがノンフィクション作品であるということを語っている。なるほどな、と思う。

  • 沢木耕太郎の対談集セッションズの最終巻。今回はフィクションとノンフィクションに焦点を当て、9名の書き手との対談が収録されている。

    意外にも沢木さんは、ゲストの時だけでなくホスト役の時も、自分のことを多く語っている。瀬戸内寂聴さんとの対談の時だけは、さすがに寂聴さんに多くを持っていかれているように思う。それも楽しい。

    古い対談ばかりが収録されており、どこかで読んだような既読感がある。正直、前3作と同じく、長年の沢木ファン以外にはあまり響かないのではないか。まあ結局シリーズを買い揃えてしまったのだけど。

  • 有り F/サ/20 棚:26〜27

  • 【セッションのお相手】
    柳田邦男
    篠田一士
    猪瀬直樹
    辻井喬
    村山由佳
    瀬戸内寂聴
    角幡唯介
    後藤正治
    梯久美子

  • 2020年9月8日読了

  • 読了 20200820

  • 20200810 セッションズの最終巻。結局、ノンフィクションとフィクションの定義について、おそらく作者の悩みと決断。のようなものを人との対談ではっきりさせたかったのではないかと思う。読む側からしたら面白ければ良いと言う事で済むがライターか面白さを追うとそこでフィクションになってしまうと言うジレンマなのだろう。結局、残るか残らないかなのだと思う。

  • <調>

    沢木耕太郎のセッションズその4.全部で4冊あるこのシリーズのうち図らずも既に3冊読んだので,本書も入手して読む.

    先の三冊は一冊ごとに見事につまらなくなる急坂をどんどんと滑り落ちて行った.したっけこの最後の第4巻がどうなるかはもう予めすっかり僕には分かっていたのだが...

    予定調和的に巻末の『「かく」ということは』と云う題目の本書刊行の為に沢木が近日に書いた「あとがき」みたいな文章から読む.面白い.沢木が自分で書いているのだから面白い.

    しかしその他の対談集は論外である.聴いたことしかももう随分昔の事を只々書き写しているだけなんだから.
    シリーズ完了してやれやれ良かった.まあ岩波書店から出ているのだから,商業的な成功は二の次で,記録書的なものに成れば良いのだろうなぁと思っておく事とした.

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著者プロフィール

さわきこうたろう
作家。
1947年、東京都生まれ。横浜国立大学卒業。79年『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、82年『一瞬の夏』で新田次郎文学賞、85年『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞、93年『深夜特急第三便』でJTB紀行文学大賞、2003年それまでの作家活動に対して菊池寛賞、06年 『凍』で講談社ノンフィクション賞を受賞。近著に、短編小説集『あなたがいる場所』、エッセイ集『ポーカー・フェース』、児童書『月の少年』、絵本『わるいことがしたい!』などがある。

「2013年 『いろは いろいろ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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