星をつなぐために (沢木耕太郎セッションズ〈訊いて,聴く〉 IV)
- 岩波書店 (2020年6月13日発売)
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感想 : 15件
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Amazon.co.jp ・本 (326ページ) / ISBN・EAN: 9784000280808
作品紹介・あらすじ
「かく」とは天上の星をつないで星座を描くことなのか? フィクションとノンフィクションをめぐるスリリングな10のセッション。書き下ろしエッセイ「「かく」ということ」も収録。【柳田邦男、篠田一士、猪瀬直樹 、辻井喬、村山由佳 、瀬戸内寂聴、角幡唯介、後藤正治、梯久美子】
みんなの感想まとめ
フィクションとノンフィクションの境界を探る対談集で、著者は多様な作家たちとの対話を通じて、創作の真髄に迫ります。特に、ノンフィクションとは何かを深く考察し、事実をつなぎ合わせることで新たな意味を生み出...
感想・レビュー・書評
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2020年に発行された、沢木耕太郎の4冊の対談集の4冊目。作家との対談を収めている。対談相手としては、柳田邦夫・後藤正治・梯久美子といったノンフィクションの作家とのものが多い。
ここに収められている対談を読むと、沢木耕太郎が、また、対談相手の作家たちが、フィクションであれ、ノンフィクションであれ、モノを書くということがどういうことかについて、誠実に深く考えながら作品をつくっているのだということがよく分かって、好感を持った、というよりも、感銘を受けた。それは例えば、そもそもノンフィクションとは何?という問いから始まって、ノンフィクションを書くとした場合でも、その方法論はどうするのか、というようなことを一作一作ごとに作家が真剣に考えながら書いているということである。この対談に登場する作家の何人かの作品はたくさん読んでいるが、そういった真剣さに思い及ばず、物語としての面白さに惹かれて読み飛ばしていたような気がする。
本書の副題は「星をつなぐために」である。
星座というのは、空に浮かぶ星と星を線でつないで何らかの形をつくることにより出来ている。当たり前だけれども、もともと、「おうし座」とか「うお座」とかというものは自然には存在しない。人間が星と星をつないで、意味を与えたので初めて存在するものである。沢木耕太郎は、ノンフィクションとはそれに似ていると語っている。事実の1つ1つが星だとすれば、それをつないでノンフィクション作家は意味を与えている。それがノンフィクション作品であるということを語っている。なるほどな、と思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
沢木耕太郎の対談集セッションズの最終巻。今回はフィクションとノンフィクションに焦点を当て、9名の書き手との対談が収録されている。
意外にも沢木さんは、ゲストの時だけでなくホスト役の時も、自分のことを多く語っている。瀬戸内寂聴さんとの対談の時だけは、さすがに寂聴さんに多くを持っていかれているように思う。それも楽しい。
古い対談ばかりが収録されており、どこかで読んだような既読感がある。正直、前3作と同じく、長年の沢木ファン以外にはあまり響かないのではないか。まあ結局シリーズを買い揃えてしまったのだけど。 -
この前読んだ石井光太の『本を書く技術』で紹介されていたので、手を伸ばしてみた。
〈沢木耕太郎セッションズ〉と銘打たれ、2020年に出た対談集成4冊のうちの1つ。本書は“対談の形式を借りたノンフィクション論”になっている。
対談相手はノンフィクション作家(柳田邦男、猪瀬直樹、角幡唯介、後藤正治、梯久美子)か小説家(辻井喬、村山由佳、瀬戸内寂聴)、文芸評論家(篠田一士)であり、いずれも“ノンフィクションとは何か?”が主なテーマとなる。
相手がノンフィクション作家の場合、もちろんノンフィクションの方法論をめぐって語らいが進む。小説家の場合、小説とノンフィクションの違いが対談の焦点となる。
篠田一士(はじめ)のみが文芸評論家だが、これは彼がノンフィクション論集『ノンフィクションの言語』を上梓したタイミングで行われた対談なのである。
対談集としては玉石混交で、1980年代の対談は内容が古すぎるうらみがある。それでも全体としては面白いし、沢木耕太郎ファンなら必読だろう。
柳田邦男との対談は2つ収録されており、そのうちの2つ目《書くことが生きることになるとき》が、じつによい。
柳田の『犠牲(サクリファイス)』を俎上に載せた対談で、かなり突っ込んだ内容になっている。
また、後藤正治、梯久美子との対談も素晴らしい。それぞれ奥の深いノンフィクション論になっている。この3編は私にとっての「玉」だ。
角幡唯介との対談もいいことを言っているのだが、俎上に載る「極地もの」「登山もの」のノンフィクションに私自身が興味ゼロなので、入り込めなかった。 -
沢木耕太郎をほとんど読んでないので評価できねえ。特に面白くはなかった。
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2021年8月5日読了
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有り F/サ/20 棚:26〜27
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【セッションのお相手】
柳田邦男
篠田一士
猪瀬直樹
辻井喬
村山由佳
瀬戸内寂聴
角幡唯介
後藤正治
梯久美子 -
読了 20200820
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20200810 セッションズの最終巻。結局、ノンフィクションとフィクションの定義について、おそらく作者の悩みと決断。のようなものを人との対談ではっきりさせたかったのではないかと思う。読む側からしたら面白ければ良いと言う事で済むがライターか面白さを追うとそこでフィクションになってしまうと言うジレンマなのだろう。結局、残るか残らないかなのだと思う。
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<調>
沢木耕太郎のセッションズその4.全部で4冊あるこのシリーズのうち図らずも既に3冊読んだので,本書も入手して読む.
先の三冊は一冊ごとに見事につまらなくなる急坂をどんどんと滑り落ちて行った.したっけこの最後の第4巻がどうなるかはもう予めすっかり僕には分かっていたのだが...
予定調和的に巻末の『「かく」ということは』と云う題目の本書刊行の為に沢木が近日に書いた「あとがき」みたいな文章から読む.面白い.沢木が自分で書いているのだから面白い.
しかしその他の対談集は論外である.聴いたことしかももう随分昔の事を只々書き写しているだけなんだから.
シリーズ完了してやれやれ良かった.まあ岩波書店から出ているのだから,商業的な成功は二の次で,記録書的なものに成れば良いのだろうなぁと思っておく事とした.
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著者プロフィール
沢木耕太郎の作品
