豊かさと棄民たち 水俣学事始め

  • 岩波書店 (2007年4月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (120ページ) / ISBN・EAN: 9784000280884

みんなの感想まとめ

この作品は、福島と水俣の事例を通じて、行政や企業の対応、専門家の役割、地域社会における差別の問題を鋭く掘り下げています。特に、事実解明が進まない中での終結宣言や、行政が加害者を守るために動く姿勢が浮き...

感想・レビュー・書評

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  • 福島と水俣の共通点
    1。まだ事実解明は終わってないのに、終結宣言を出したがる行政
    2。「専門家」は(研究費の名目で買収されて)行政に都合のいいことを言う
    3。加害者である企業を守るように行政は動く
    4。専門家はまだわかってない事実は、念のため言っておいたほうが追加的な被害を減らせる場合でも隠す。なぜなら、もし明言した後でそれがリスクの過大評価だということが明らかになったとき、責任を追及されると恐れるから。
    p71
    「確証がないままに、余りに早く公表すると、それが間違いだった場合に非難され、場合によっては告訴されることもある。確証がつかめるまで発表を引き伸ばしていると被害が拡大する。」
    5。地域への風評被害 結婚を断られたり、差別されたり
    6。企業側の、「想定外」の主張

  •  水俣病がメチル水銀中毒ではなく、『水俣病』と命名された経緯は、みんなが知るべきであろう。

     そして『公害が起こって差別が発生するのではなく、差別のあるところに公害が起こる』という指摘は深い。中央が地方を差別した結果、持てるものが貧しいものを差別した結果、今の場所に原発が建設されたとすれば、原発は差別と公害の象徴であるだろう。

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著者プロフィール

1934年鹿児島県生まれ。熊本大学助教授を経て1999年より熊本学園大学教授。胎児生水俣病、三池一酸化炭素中毒、カネミ油症など社会医学的研究を行う。また世界各地の水銀汚染や砒素中毒を調査。著書に『水俣病』、『水俣が映す世界』、『水俣学研究序説』ほか多数。日本精神神経学会賞、大佛次郎賞、アジア太平洋環境賞など受賞。

「2009年 『宝子たち 胎児性水俣病に学んだ50年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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