「死」を哲学する (双書 哲学塾)

  • 岩波書店 (2007年10月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784000281553

みんなの感想まとめ

死についての哲学的な探求が、言葉や時間、存在といった根本的なテーマを通じて展開されています。著者は「死」を単なる事象として捉えるのではなく、言葉によって構築された概念であることを示し、死が未来において...

感想・レビュー・書評

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  • 哲学塾 野家啓一 岩波
    歴史を哲学すると言うサブタイトルに惹かれて手にしたが
    読み出してみると真逆の哲学の歴史だった
    感が強い
    歴史哲学とか科学哲学などの言葉が出てくるように
    自らのアイデンティティを探し求める作業を哲学と言うのでしょうから
    キリのない話になるのも当然の結果でしょう

  • 講義録は頭に入りづらい。
    自分には向かないタイプの本でした。

  • とてもわかり易く書かれた「死」について考えるための入門書。
    「死」というものは「ことば」であり、死そのものではない(「死を指し示すもの」である)とか。それが言葉である時点で意味が同一性に絡め取られてしまうとか。死は常に未来において措定されるものだが、そもそも「未来」の存在というものは帰納的推論を前提にしたものでしかないし、これいかに。とかとか。

    すべての人は死ぬ(これもまた帰納的推論にほかならないのだけれど)わけだし、死について考えることは誰にとっても何がしかの意味はあるだろう。
    面白い。
    死は絶対に体験できないものだけど、体験できないものについてどう考えていくのか、そのための手法をいくつも学べる良著。

  • 講義形式なので、ですます調で、他の中島義道の哲学書より読みやすいのは間違いない。とはいえ、死に関してこねくり回してるだけで、全然深まっていないように感じた。うーん、子供の頃から延々と死を考えてきても、この程度なんだろうか、もとより答えなんてないものを考えてるんだから、どこにも行き着かないのは当然だけど。

    他にも、著者の本をあれこれ読んでみたけど、問題意識を共有できなくて駄目だった。この人のエッセイは大好きなんだけども。しかし、日記の体裁をとっている「観念的生活」は、哲学病の目線から見る日常が興味深かった。

  • わかりやすいとは言えないけれど非常に読みやすい本だ。
    「死」「他者」「未来」「無」という、「私」が「私」のままで決して到達できないものについて、とりわけ「死」について、全力で考えていこうとする試み。
    「死」の恐怖は、元は「無」であったはずの「私」という「有」が「死」によって再び「無」となり、その後二度と「私」の視点をもつことがないところにあるという。だから、「私」の死後にかつて「私」であったところの記憶を想起するなんらかの視点が存在すれば、この恐怖は消滅する。それは「神」の視点と言えるかもしれない。あるいは、「死」というのは本当はないのかもしれないという可能性についても言及する。つまり、「死」とは言語によって思考するものにとってのみ存在する。
    現在の関心にいろいろとシンクロする内容で、なかなか面白かった。

  • 死と無との違い、時間軸の持つ意味。いろいろ考えながら読めました。

  • 可愛い装丁でも、内容の理解は難しかった
    用語を知っていればいいのかも

  • 中島さんの新刊です。「死」の哲学の書。このテーマにありがちな抽象的なくだりがなく、論理的な文章でとても読みやすい。

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著者プロフィール

1946年生まれ. 東京大学法学部卒. 同大学院人文科学研究科修士課程修了. ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士). 電気通信大学教授を経て, 現在は哲学塾主宰.
著書に, 『カントの時間構成の理論』(理想社. のち改題『カントの時間論』講談社学術文庫),『モラリストとしてのカント1』(北樹出版. のち改題『カントの人間学』講談社現代新書),『カントの自我論』(日本評論社. のち岩波現代文庫), 『悪について』(岩波新書),『悪への自由──カント倫理学の深層文法』(勁草書房. のち改題『カントの「悪」論』講談社学術文庫),『生き生きした過去──大森荘蔵の時間論, その批判的解説』(河出書房新社), 『不在の哲学』(ちくま学芸文庫), 『時間と死──不在と無のあいだで』(ぷねうま舎)ほか.

「2024年 『その二 「純粋理性」の舞台裏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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