「死」を哲学する (双書 哲学塾)

著者 : 中島義道
  • 岩波書店 (2007年10月5日発売)
3.38
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  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000281553

作品紹介・あらすじ

死への恐れとは、言葉が生み出した影に過ぎないとしたら!死を語ろうとするとき、私たちは特有の困難に出会います。ちょうど、それは内側から経験することのできない他者であり、決して生きることのできない未来であるかのように。言語の構造がもたらす偽問題の薮をはらう、「無」の理性批判。

「死」を哲学する (双書 哲学塾)の感想・レビュー・書評

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  • とてもわかり易く書かれた「死」について考えるための入門書。
    「死」というものは「ことば」であり、死そのものではない(「死を指し示すもの」である)とか。それが言葉である時点で意味が同一性に絡め取られてしまうとか。死は常に未来において措定されるものだが、そもそも「未来」の存在というものは帰納的推論を前提にしたものでしかないし、これいかに。とかとか。

    すべての人は死ぬ(これもまた帰納的推論にほかならないのだけれど)わけだし、死について考えることは誰にとっても何がしかの意味はあるだろう。
    面白い。
    死は絶対に体験できないものだけど、体験できないものについてどう考えていくのか、そのための手法をいくつも学べる良著。

  • 哲学書として読むには、あまり掘り下げられて考察できていないように思えた。
    入門書レベルであればいいのかもしれない。

  • 講義形式なので、ですます調で、他の中島義道の哲学書より読みやすいのは間違いない。とはいえ、死に関してこねくり回してるだけで、全然深まっていないように感じた。うーん、子供の頃から延々と死を考えてきても、この程度なんだろうか、もとより答えなんてないものを考えてるんだから、どこにも行き着かないのは当然だけど。

    他にも、著者の本をあれこれ読んでみたけど、問題意識を共有できなくて駄目だった。この人のエッセイは大好きなんだけども。しかし、日記の体裁をとっている「観念的生活」は、哲学病の目線から見る日常が興味深かった。

  • 死こそ興味あることだ。

  • わかりやすいとは言えないけれど非常に読みやすい本だ。
    「死」「他者」「未来」「無」という、「私」が「私」のままで決して到達できないものについて、とりわけ「死」について、全力で考えていこうとする試み。
    「死」の恐怖は、元は「無」であったはずの「私」という「有」が「死」によって再び「無」となり、その後二度と「私」の視点をもつことがないところにあるという。だから、「私」の死後にかつて「私」であったところの記憶を想起するなんらかの視点が存在すれば、この恐怖は消滅する。それは「神」の視点と言えるかもしれない。あるいは、「死」というのは本当はないのかもしれないという可能性についても言及する。つまり、「死」とは言語によって思考するものにとってのみ存在する。
    現在の関心にいろいろとシンクロする内容で、なかなか面白かった。

  • 死と無との違い、時間軸の持つ意味。いろいろ考えながら読めました。

  • 可愛い装丁でも、内容の理解は難しかった
    用語を知っていればいいのかも

  • 中島さんの新刊です。「死」の哲学の書。このテーマにありがちな抽象的なくだりがなく、論理的な文章でとても読みやすい。

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