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Amazon.co.jp ・本 (72ページ) / ISBN・EAN: 9784000281751
みんなの感想まとめ
時間を遡りながら、幼なじみとの思い出を振り返る物語が描かれています。主人公は、亡き幼なじみとの日々を鮮やかに思い出し、手をつないで小学校を抜け出した幸せな瞬間が切なくも美しい印象を残します。ほのぼのと...
感想・レビュー・書評
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「あたしは前もって三分の一くらい死んだ気がする」
あと七十も残っていたのに、彼女は火事で亡くなった。
幼なじみを亡くした彼が彼女を振り返る。
デビュー前の未発表作品だけに贅肉がない。
淡々とした情景描写と二人の会話が、妙に沁みてきて切ない。
佐藤正午さん、これからも追いかけたくなる作家さんだ。
余韻を味わっていたら、アクーニャjr選手と大谷選手のホームラン。
現実に引き戻された。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
有名人である女性の訃報。主人公の幼なじみだった。社会人、大学生、小学生。時間を遡りながら記憶は鮮やかに蘇る。最後が始まりの記憶。パンを買いに手を繋いで小学校をこっそり抜け出す二人の姿が幸せすぎて切ない。
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「あたしは前もって三分の一くらい死んだ気がする」
「ひとがいつか必ず迎える死、ひとにわけへだてなく与えられる死の大きさを仮に百とすると、そのうち三十くらいをこの二年で先に受け取った。苦しみも、怖い思いもさんざん味わったし、たくさんの脂汗も涙も流した。だから、いつかほんとうにあたしが死ぬときにはこんどは残りの七十を死ねばいいと思う。そんな気がするの。」
『だから彼女のほんとうの死を知らされたとき、彼の頭にまず浮かんだのは過去のどんな感情に結びつく言葉でもなく、まるで死をもてあそぶように口にされた無意味な数字だった。百のうち三十、残り七十。』
「勇気とはどういう意味の言葉ですか」
「こわがらないことです」
「いちど自分が正しいと思ったら、こわがらないで、その正しいと思った考えを意見にしたり行動にしたりすることです。わかりますか?」
「ねえ、手つなごう」
「……」
「つないで」
「やだ」
「なによ、約束守んなさいよ」
「…あとでなら」
「いま」
「ねえ、将来は何になるか決めてる?」
「……」
「どうしたの」
「林は決めてる?」
「うん。でも花屋さんかパン屋さんかまだわかんないけど。はやく決めた方がいいよ。大学行くの?」
「わかんないよ」
「あたし好き?」
「……」
「あたし、自分は勇気ある人だと思う ー だから手をつなぐのよ」 -
女優の死を妻から聞かされた夫の回想。幼なじみであった彼女とのやり取りは可愛くて美しくて切ない。それにしても彼女はとても魅力的な女性だ。時に大胆で、しなやかな強さもあって、でも守ってあげたくなる儚さもあって。そう思うのは、もうこの世に存在しない、金輪際実際には会えない、記憶の中だけの女性だからという影響もあるのかなぁ。
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深いです。
三十の心構えができてる、ということは、未来を生きつづける勇気がわくということでもある、なんて…
佐藤正午さんは凄すぎです。 -
短い物語なので、すっと読める。
淡々と男女の会話が進んでいったという感じ。 -
手紙を全通明かして欲しい
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なんともいえない切なさです。
う~ん、でも、
「切ない」という言葉は適当じゃないような気がします。
涙が出そうなくらい優しい気持ちになれる本です。 -
2009年2月6日 第一刷 書き下ろし 絵と文 ほのぼの系。
デビュー直後に書かれた、幻の未発表作品らしい。
死んでしまった幼なじみとの冒険の思い出。
手をつないで走っていく姿でストップモーション。
ほのぼの系なのに「明日に向かって撃て」
のラストシーンを思い出している。
作者は、それで、今、生きているのだろうか。
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短い
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2015 1/31
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幼なじみの話。短いのですぐ読める。
2010/1/30
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